この記事でわかること
- USCPAに専用の英単語帳が必要か|結論は「市販の単語帳を買うより、予備校の用語集+問題演習で覚える」
- USCPAで必要な英単語を3層(一般英語・会計専門用語・科目特有の法律税務用語)に分けた考え方
- 無料で使える英単語リソース(予備校の用語集・YouTubeの聞き流し・Web辞典)と市販本の使い分け
- FAR・AUD・REGの頻出英単語サンプル(科目別の例つき)
- 在学中に合格した筆者が実際にやった「単語帳を作らない覚え方」と、唯一リスト化したREGの単語
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月28日
「USCPAの英単語帳は何を買えばいいのか」「単語を先に覚えてから問題に入るべきか」と探していませんか。
結論から言うと、USCPAに市販の専用英単語帳は必要ありません。必要な英単語は予備校の用語集と無料リソースで十分カバーでき、覚え方の主戦場は単語帳ではなく問題演習です。
大学受験のように「単語帳を1冊仕上げてから」と考えると、USCPAでは遠回りになります。
筆者はアビタスで在学中に合格しましたが、単語帳は1冊も買わず、自作もほぼしませんでした。
唯一リスト化したのはREGの法律・税務用語だけで、それ以外は問題を解くうちに自然に定着しました。
この記事では、USCPAに必要な英単語の全体像と、無料リソース・市販本の使い分け、そして単語帳を作らない覚え方をまとめます。
USCPAに英単語帳は必要?結論は「専用単語帳より用語集+演習」
USCPAで覚えるべき英単語は、①一般的な英語 ②会計の専門用語 ③科目特有の法律・税務用語の3層に分かれます。②は予備校の用語集と問題演習で自然に身につき、③だけ自分でリスト化するのが最も効率的です。
USCPAの英単語帳とは、試験に出る会計・監査・税務の英語用語を日本語訳と一緒にまとめた語彙集で、予備校が受講生向けに配布するものと、市販・Web上で公開されているものがあります。
まず、USCPAで必要な英単語を3層に分けます。
| 層 | 内容 | 例 | 対策 |
|---|---|---|---|
| ①一般英語 | 問題文を読むための基本語彙。TOEIC600点前後の語彙力が目安 | determine, subsequent, in accordance with | 単語帳より英文を読む練習。分からない語は文脈で推測する力が本番で必要 |
| ②会計専門用語 | 財務諸表・仕訳・監査の用語。日本語の簿記用語との対応で覚える | Accounts receivable(売掛金)、Accrual(発生主義)、Impairment(減損) | 予備校の用語集で対応表を1周→問題演習で定着 |
| ③科目特有の用語 | REGの法律・税務用語、AUDの監査手続用語など、日常でも会計でも出てこない語 | Gross income, Basis, Statute of limitations, Assertion | 問題で繰り返し出るのに覚えられない語だけリスト化 |
市販の「USCPA英単語帳」を探している人の多くは②を想定していますが、②は予備校のテキストに出てくる順に覚えれば済みます。
本当に手当てが必要なのは③で、ここは市販の単語帳にも載っていないことが多く、結局は自分の問題演習から拾うしかありません。
予備校の用語集の実物を見たい方は、アビタスの無料資料請求でテキストのサンプルを取り寄せると、用語の扱い方が分かります。
英単語を先に覚えるべき?結論は「先に覚えない」
単語を先に覚えてから問題に入る学習法は、USCPAでは非効率です。理由は、USCPAの英単語は文脈とセットでないと定着せず、本番では必ず知らない単語が出るため「推測して読み進める力」の方が重要だからです。
大学受験の単語学習が通用しない理由を3つ挙げます。
- 文脈で意味が変わる:Basis(基礎/税務上の取得価額)、Consideration(考慮/対価)、Provision(規定/引当金)など、会計・法律では一般的な意味と違う使われ方をする語が多い
- 本番で辞書は使えない:知らない単語は必ず出る。問題文全体から意味を推測して読み進める訓練の方が得点に直結する
- 覚える語数が多すぎる:網羅しようとすると数千語になり、単語だけで数ヵ月消える。問題演習で出る語だけ覚えれば数百語で足りる
筆者の体験|単語帳を作らずに覚えた方法
筆者は在学中、通学の電車で講義を聞き、机では問題演習だけ、という細切れ学習で合格しました。
英単語については次のやり方でした。
- アビタスの用語集(テキスト付属)を最初に1周だけ読む:「この日本語がこの英語」という対応を眺めるだけで、覚えようとはしない
- 問題演習で分からない単語は、問題文の下に日本語を書き込む:単語帳には転記しない
- 3回以上書き込んだ単語だけ、スマホのメモにリスト化する:結果的にリストはREGの税務用語が大半になった
- リストは通学中に眺める:REG直前期に見返すだけで、それ以外の科目ではほぼ使わなかった
会計用語は簿記の日本語知識があったので、英語を見て「あの論点か」と対応させるだけで済みました。
単語は「覚える対象」ではなく「問題を解いていたら覚えていた副産物」と考えると、学習の重心を演習に置けます。
必要な学習時間の全体像は「USCPA合格に必要な勉強時間と効率的な勉強法|科目別の目安」で解説しています。
科目別の頻出英単語サンプル|FAR・AUD・REG
科目ごとに英単語の性質が違います。FARは簿記の英語版、AUDは監査手続の定型語、REGは法律・税務の専門語で、REGだけは意識的なリスト化が必要です。
各科目の頻出語の一部を、日本語の対応と一緒に示します。
FAR(財務会計)|簿記用語の英語版
| 英語 | 日本語 | 覚え方のヒント |
|---|---|---|
| Accounts receivable / payable | 売掛金/買掛金 | 簿記の勘定科目とセットで |
| Accrued expenses | 未払費用 | Accrual(発生主義)の派生 |
| Deferred revenue | 前受収益(契約負債) | Deferred=繰り延べ |
| Impairment | 減損 | 固定資産の論点で頻出 |
| Consolidation | 連結 | Subsidiary(子会社)とセット |
| Lease | リース | Lessee(借手)/Lessor(貸手)を区別 |
| Comprehensive income | 包括利益 | OCI(その他の包括利益)と一緒に |
FARは日本の簿記2級の内容と重なる部分が多く、簿記の用語を日本語で知っていれば英語との対応だけで済みます。
AUD(監査)|監査手続の定型語
| 英語 | 日本語 | 覚え方のヒント |
|---|---|---|
| Assertion | アサーション(経営者の主張) | 監査の骨格。existence, completenessなどの下位語とセット |
| Audit evidence | 監査証拠 | sufficient(十分性)/appropriate(適切性) |
| Materiality | 重要性 | 数値ではなく判断の概念 |
| Internal control | 内部統制 | control deficiency(不備)の段階を区別 |
| Unmodified opinion | 無限定適正意見 | qualified/adverse/disclaimerと対比 |
| Sampling | サンプリング | 監査手続の中で頻出 |
| Engagement letter | 監査契約書 | 監査の開始段階 |
AUDは単語というより「定型のフレーズ」で覚える科目です。
筆者は監査法人に入ってから、AUDで覚えた語がそのまま業務の英語になっていることに気づきました。
REG(税法・商法)|意識的にリスト化する科目
| 英語 | 日本語 | 覚え方のヒント |
|---|---|---|
| Gross income | 総所得 | 税務計算の出発点 |
| Basis | 税務上の取得価額 | 一般的な「基礎」とは違う意味 |
| Depreciation recapture | 減価償却の取り戻し | 資産売却の論点 |
| Statute of limitations | 時効(申告期限) | 法律用語 |
| Consideration | 対価(約因) | 契約法で頻出。一般的な「考慮」ではない |
| Negligence | 過失 | 会計士の法的責任の論点 |
| Alternative minimum tax(AMT) | 代替ミニマム税 | 略語で出る |
REGは日本の税法・商法とも対応しにくく、日常英語でも会計英語でも出てこない語が多いのが特徴です。
筆者が唯一リスト化したのはこの科目で、直前期に見返す用のリストが100語前後になりました。
科目ごとの対策は「REGの勉強法と必要勉強時間」「USCPA AUDの勉強法|暗記に頼らない監査実務3年の攻略」で解説しています。
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無料で使える英単語リソースと市販本の使い分け
予備校の用語集を軸に、無料のYouTube聞き流し・Web辞典を補助に使えば、市販の単語帳を買う必要はありません。市販本を買うなら「単語帳」ではなく「英文決算書の読み方」系の本が実務にもつながります。
2026年8月時点で使えるリソースを整理します。
| リソース | 種類 | 内容 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 予備校の用語集 | 受講生向け | アビタスなど各校がテキストに付属または配布 | 最初に1周眺め、対応表として参照 |
| YouTube「USCPAどこチャンネル」の英文会計単語聞き流し | 無料 | 英文会計の基本語彙約300語をカテゴリ別に音声つきで公開 | 通勤中の聞き流しで②会計専門用語をカバー |
| KAIRO「USCPA英単語帳」 | 無料Web | 全科目の頻出単語をクイズ形式で学習 | スキマ時間のクイズ。③科目特有語の確認に |
| ecoslyme「USCPA用語集 英単語⇄日本語辞典」 | 無料Web | 検索機能つきの用語辞典 | 問題演習中に意味を引く辞書として |
| 『50の英単語で英文決算書を読みこなす』などの英文会計本 | 市販 | 決算書を英語で読むための語彙と考え方 | USCPA前の助走、または合格後の実務向け |
※各リソースの内容・提供状況は変更される可能性があります。利用前に最新状況を確認してください。
市販本については、「USCPA英単語帳」という名前の本を探すより、英文会計・英文決算書の入門書を1冊読む方が、②の会計専門用語を体系的に押さえられます。
これらは合格後に外資系経理や監査法人の海外案件でそのまま使える語彙なので、投資として無駄になりません。
市販書全体の位置づけは「USCPAの市販テキスト・参考書まとめ|独学できる範囲と限界」で解説しています。
英単語でつまずく人の3パターンと対策
英単語でつまずく人は「一般英語の語彙不足」「会計の日本語知識不足」「REGを他科目と同じ覚え方で進めた」の3パターンに分かれます。原因によって対策がまったく違うので、まず自分がどれかを見極めてください。
| パターン | 症状 | 対策 |
|---|---|---|
| 一般英語の語彙不足 | 会計用語以外の語が分からず、問題文の意味が取れない | 単語帳よりTOEICのリーディング(特にPart7)で長文を読む練習。推測して読み進める力を鍛える |
| 会計の日本語知識不足 | 英語は読めるが、Impairmentの訳「減損」を見ても何のことか分からない | 簿記2級レベルのテキストで論点を日本語で理解する。英語の問題ではなく会計の問題 |
| REGを他科目と同じ覚え方で進めた | FAR・AUDは自然に覚えたのに、REGだけ単語が定着しない | REGは例外。繰り返し出る語だけリスト化し、直前期に見返す |
筆者の周囲で「英語が原因で落ちた」と言う人の多くは、実は2番目の「会計の日本語知識不足」でした。
英語のせいに見えて、実は論点の理解が浅いケースです。
この場合、単語を覚えても点は上がらないので、日本語で論点を理解し直す方が近道です。
英語力そのものへの不安は「USCPAの英語力|TOEIC何点から?600点台でも受かる理由」で整理しています。
英単語対策を決める前に|自分の英語力と会計知識を確認する
英単語の対策を決める前に、①英文を読む力(TOEIC600点前後が目安) ②簿記2級レベルの会計知識、の2つを確認してください。どちらが不足しているかで、やるべきことが単語帳とは別のところにあります。
USCPAの英単語で悩んでいる人がやるべきことは、順番で言うと次の通りです。
- 簿記2級レベルの会計知識を日本語で確認する:ここが弱いと英単語を覚えても点にならない
- 予備校の用語集を1周眺める:日本語と英語の対応を把握する。覚えようとしない
- 問題演習を始める:分からない語は問題文に書き込む。単語帳には転記しない
- 3回以上出会った語だけリスト化する:結果的にREGが中心になる
- 無料の聞き流しを通勤時間に回す:②会計専門用語の定着を補助する
単語帳を買うかどうかで迷う時間があれば、問題を10問解く方が語彙は増えます。
予備校のテキストがどう英語と日本語を扱っているかを実物で見たい方は、資料請求でサンプルを確認してください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. USCPAに必要な英単語は何語くらいですか?
一般英語の語彙としてTOEIC600点前後(約5,000〜6,000語)が目安で、それに加えて会計・監査・税務の専門用語が数百語程度です。専門用語は問題演習で自然に身につく範囲が大半で、意識して覚えるべきなのはREGの法律・税務用語を中心に100〜200語程度と考えてください。
Q2. 市販のUSCPA英単語帳でおすすめはありますか?
「USCPA英単語帳」という形の市販本は選択肢が少なく、買う必要もありません。予備校の用語集と、YouTubeの聞き流し・無料Web辞典で十分です。市販本を買うなら、英文会計・英文決算書の入門書の方が体系的に会計用語を押さえられ、合格後の実務にもつながります。
Q3. 英語が苦手でもUSCPAに合格できますか?
できます。USCPAの英語は専門分野に限定された定型的な英語で、文学的な表現や口語はほぼ出ません。TOEIC600点前後でも合格者はいますが、その場合は「英語を勉強する」より「会計を日本語で理解してから英語の問題に慣れる」順番が重要です。日本語テキストで理解してから英語演習に進む設計の予備校が向いています。
Q4. 単語帳アプリで覚えるのは効果がありますか?
補助としては有効ですが、主戦場にはなりません。会計用語は文脈とセットで覚えないと定着しにくく、アプリで単語だけ覚えても問題文の中で意味が取れないことがあります。通勤時間の聞き流しやクイズは、問題演習で出会った語を定着させる補助として使ってください。
Q5. REGの英単語だけ覚えられません。どうすればいいですか?
REGは例外的にリスト化が必要な科目です。法律・税務の用語は日常英語にも会計英語にも出てこないため、他科目のように自然には定着しません。問題演習で3回以上出会った語をスマホのメモにまとめ、直前期に見返してください。筆者の場合、このリストは100語前後で足りました。
Q6. 英単語を覚える時間はどのくらい確保すべきですか?
単語専用の時間はほぼ不要です。問題演習の中で分からない語を書き込む時間と、通勤中の聞き流しで十分で、机に向かう時間はすべて演習に使ってください。単語学習に週数時間を割くと、その分演習が減り、結果的に定着も遅れます。
Q7. 合格後、USCPAの英単語は実務で使いますか?
使います。特にAUDで覚えた監査用語(Assertion、Audit evidence、Materiality)は監査法人の業務でそのまま使い、FARの会計用語は外資系経理や海外子会社対応で必須です。USCPAの英単語学習は、試験対策であると同時に、合格後の英語での実務の準備になっています。
まとめ|単語帳は買わず、用語集を眺めて演習で覚える。REGだけリスト化
最後に、この記事の要点をまとめます。
- USCPAに市販の専用英単語帳は不要。予備校の用語集+無料リソース+問題演習で足りる
- 英単語は①一般英語 ②会計専門用語 ③科目特有の法律税務用語の3層。手当てが必要なのは③だけ
- 単語を先に覚えない。文脈とセットで定着し、本番では推測して読む力が必要
- FARは簿記の英語版、AUDは定型フレーズ、REGだけ意識的にリスト化(100〜200語)
- 「英語が原因」に見える失点の多くは会計の日本語知識不足。単語より論点の理解を優先
単語帳を探す時間を、問題を解く時間に変えてください。
その方が語彙も点数も増えます。
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| サポート期間 | 5年間(業界最長) |
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ポイント
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| サポート期間 | 3年間 |
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ポイント
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正統派学習スタイル - Becker問題集が使用可能で
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| 受講料 | 396,000円 |
| 教材特徴 | オリジナルテキスト+U World問題集、BARのみ対応 |
| 講義形式 | 日本語講義(会計知識前提) |
| サポート期間 | 2年間(延長可能) |
| 合格祝い金 | 10万円 |
| 単位取得 | やや困難 |
ポイント
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学習開始可能 - 合格お祝い金10万円でコスト負担を軽減
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受講料大幅軽減 - 日本の公認会計士試験指導実績を活かした
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