この記事でわかること
- 育休中にUSCPAの学習を始める価値(復職後の配属・時短勤務・転職でどう有利になるか)と、現実的な到達点(育休中に全科目は難しく「2科目合格で復職」が標準)
- 育休期間別(1年・1年半・2年)の学習モデルと、乳児期・離乳食期・保育園入園後で変わる勉強時間の作り方
- 育休中でも使える教育訓練給付金(受講料の20%・上限10万円)の条件と、受講開始のタイミング
- 復職後の時短勤務で学習を続けるコツと、科目合格の30ヵ月ルールを踏まえた受験順
- 育休中に学習を始め、復職後の時短勤務で3年かけて全科目合格した同僚Iの実例と、復職時の交渉で科目合格がどう効いたか
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月28日
「育休中に何か資格を取りたい」「復職後のキャリアに不安があり、USCPAを考えている」という方に向けた記事です。
結論から言うと、育休中にUSCPAの学習を始めるのは現実的で、復職後の配属交渉・時短勤務での専門性の確保・将来の転職の3つで有利になります。ただし、育休中に全科目合格を目指すのは難しく、「育休中に1〜2科目合格し、復職後に残りを取る」計画が標準です。
育休中に1年で全科目合格した人の体験談もありますが、それは1,000時間以上を確保できた例で、乳児の生活リズムは予測できないため、全員に当てはめる計画ではありません。
この記事では、育休中に学習を始める価値、期間別の学習モデル、教育訓練給付金の条件、復職後の続け方を整理し、筆者の監査法人時代の同僚I(育休中に学習開始→時短勤務で3年かけて全科目合格)の実例と合わせて解説します。
USCPAの全体像は「USCPAとは?試験・受験資格・費用・キャリアの全体像ガイド」で扱っているので、本記事は「育休中に始める場合」に絞ります。
育休中にUSCPAを始める価値はあるか?復職後に効く3つの場面
育休中にUSCPAの学習を始める価値は、①復職時の配属交渉で「科目合格」が専門性の証明になる
②時短勤務でも評価される専門領域(会計・経理)を持てる
③将来の転職で「育休中に取った資格」が学習意欲の証明になる、の3つ。育休は「まとまった学習時間が取れる期間」ではなく「学習を始める期間」と捉えるのが現実的である。
まず、育休中にUSCPAを始めることで、復職後に何が変わるかを整理します。
| 場面 | USCPAがどう効くか | 科目合格の段階でも効くか |
|---|---|---|
| ① 復職時の配属交渉 | 「経理・財務・海外関連の部署を希望する」根拠として、科目合格(FAR・AUD等)を示せる | ○ 「FAR合格済み」は具体的な説得材料になる |
| ② 時短勤務中の評価 | 時短でも「会計の専門性がある人」として、決算・海外子会社・内部統制などの専門業務を任されやすい | ○ 学習中でも「勉強している」ことが伝わる |
| ③ 将来の転職 | 経理・監査法人・外資系への転職で、USCPAが応募要件を満たす。「育休中に始めて働きながら取った」は学習意欲の証明 | △ 転職には全科目合格が基本 |
| ④ 本人の安心感 | 「復職後に何をするか」が決まっていることで、育休中の不安が減る | ○ |
筆者の同僚Iは、復職前の面談で「FARとAUDに合格しているので、決算チームか海外子会社の担当を希望する」と伝え、時短勤務のまま希望の配属になりました。
育休中の科目合格は、復職時の交渉で最も具体的な材料になります。
一方で、「育休中は時間がある」というイメージは、乳児期には当てはまりません。
育休は「まとまった時間が取れる期間」ではなく、「学習の習慣を作り、復職後も続けられる形にする期間」と捉えるのが現実的です。
子育て中の働き方とUSCPAの関係は「主婦のUSCPA挑戦|再就職に活かす方法とブランクの乗り越え方」でも扱っています。
育休中にどこまで進められるかを自分の状況で見積もりたい方は、アビタスの無料説明会で「育休中・時短勤務の合格者の学習計画」を聞いておくと、この記事のモデルを自分のケースに置き換えやすくなります。
育休期間別の学習モデル|1年・1年半・2年で何科目まで取れるか
育休中の現実的な到達点は、育休1年で1〜2科目、1年半で2科目、2年で2〜3科目が目安。乳児期(生後0〜6ヵ月)は週5〜10時間、離乳食期(6〜12ヵ月)は週10〜15時間、保育園入園後は週15〜20時間と、時期によって確保できる時間が変わるため、「一定ペース」ではなく「時期別のペース」で計画する。
育休中の勉強時間は、子どもの月齢で大きく変わります。
時期別に確保できる勉強時間の目安
| 時期 | 子どもの状況 | 確保できる勉強時間の目安 | 学習に向く内容 |
|---|---|---|---|
| 産後0〜2ヵ月 | 授乳・睡眠が不規則。母体の回復期 | ほぼゼロ〜週3時間 | 講義の視聴(スマホ・イヤホン)、単位認定試験の準備 |
| 生後3〜6ヵ月 | 睡眠リズムが少しずつ安定 | 週5〜10時間 | 講義視聴、テキスト1周、MC演習の開始 |
| 生後6〜12ヵ月 | 離乳食・後追い。昼寝が1日2回に | 週10〜15時間 | MC演習の周回、1科目目の受験 |
| 1歳〜保育園入園前 | 昼寝1回、活動量が増える | 週10〜15時間 | 2科目目の学習 |
| 保育園入園後(復職前の慣らし保育期間) | 日中に数時間の空きができる | 週15〜25時間 | 受験直前の追い込みに最適 |
※あくまで目安です。子どもの個性・家族のサポート・第2子以降の有無で大きく変わります。
育休期間別の到達目標
| 育休期間 | 現実的な到達目標 | 学習時間の累計目安 | 受験順の例 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 1科目合格(FAR)+2科目目の学習途中 | 400〜500時間 | FAR(生後10〜12ヵ月頃) |
| 1年半 | 2科目合格(FAR・AUD) | 600〜800時間 | FAR(生後10ヵ月)→AUD(1歳4ヵ月) |
| 2年 | 2〜3科目合格 | 800〜1,100時間 | FAR→AUD→REGまたは選択科目 |
| 全科目(1,200〜1,500時間) | 育休中に完結する人は少数。復職後1〜2年で残りを取る | − | − |
育休中に1年で全科目合格した体験談(note「育休中USCPA合格体験記」)もあり、夫の全面的なサポートで1,000時間以上を確保した例として参考になります。
ただし、この体験談の筆者自身が「乳児との生活は予測不能で、計画通りに時間を確保するのがとても難しかった」と書いているように、全員が再現できる計画ではありません。
「育休中に2科目、復職後に2科目」を標準にして、進んだ分だけ前倒しするのが、筆者の周囲の合格者に共通する設計です。
科目ごとの勉強時間は「USCPA FARの勉強時間と勉強法|450時間の学習ログ公開」、受験順は「USCPA科目の受験順番|FARが最初の理由と選択科目別ルート」で解説しています。
保育園入園後の「慣らし保育期間」が最大のチャンス
復職の1ヵ月前後にある慣らし保育の期間は、日中に数時間の空きができる、育休中で最も勉強時間を取りやすい時期です。
同僚Iはこの期間に2科目目(AUD)の受験日を合わせ、慣らし保育の2週間で直前対策をまとめて行いました。
受験日を「慣らし保育の最終週」に置くのは、育休中の受験計画で最も実践的な工夫です。
育休中でも教育訓練給付金は使える?条件と受講開始のタイミング
育休中でも、雇用保険の被保険者期間が受講開始日時点で1年以上あれば、一般教育訓練給付金(受講料の20%・上限10万円)を使える。育休中は雇用保険の被保険者資格が続くため、育休に入ってから受講を始めても対象になる。ただし、給付は「受講修了後」の申請で、修了要件(添削問題の合格等)を満たす必要がある。
育休中にUSCPAの受講を始める人が見落としやすいのが、教育訓練給付金です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度 | 一般教育訓練給付制度(厚生労働省)。アビタス・TACのUSCPA講座が指定講座(CPA会計学院は対象外、2026年8月時点) |
| 給付額 | 受講料(入学金+受講料、割引控除後)の20%、上限10万円 |
| 対象者 | 受講開始日に雇用保険の一般被保険者で、被保険者期間が1年以上ある人(初めて利用する場合)。退職者は離職後1年以内 |
| 育休中の扱い | 育休中も雇用保険の被保険者資格は継続するため、対象になる。育児休業給付金の受給とも両立する |
| 対象外の費用 | 単位認定試験料、受験料、州への出願料は対象外 |
| 申請 | 受講修了日の翌日から1ヵ月以内に、支給申請書・修了証明書・領収書等をハローワークへ提出 |
| 修了要件 | 予備校が定める修了要件(添削問題の合格・受講期間内の修了等)を満たすこと |
出典:アビタス「教育訓練給付制度」、厚生労働省(2026年8月28日確認)。給付の可否は個人の加入状況によるため、受講前にハローワークで確認してください。
育休中は雇用保険の被保険者のままなので、給付金は使えます。
「育休中は対象外」と誤解して申請しない人がいますが、被保険者期間の条件を満たしていれば対象です。
注意点は2つです。
- 給付は受講修了後。受講開始時に割引されるのではなく、修了要件を満たして申請した後に振り込まれる
- 修了要件に期限がある。育休中に学習が止まり、予備校の受講期間内に修了要件を満たせないと給付されない。受講開始時に修了要件と期限を確認しておく
給付金の制度は「教育訓練給付金とUSCPA講座|対象校・条件・申請手順を解説」、リスキリング補助金は「リスキリング補助金とUSCPA|支援事業の仕組み・条件・注意点」で詳しく解説しています。
\育休中に受講を始める場合の給付金の扱いと、修了要件の期限を直接確認できる/
復職後の時短勤務で学習を続けるコツ|30ヵ月ルールを踏まえた計画
復職後は時短勤務でも週8〜12時間の学習が現実的なラインで、残り2科目に1〜2年かかる。科目合格の有効期限は最初の合格発表から30ヵ月なので、育休中に1科目目を受ける時点で「復職後2年以内に残り3科目を終える」計画を立て、復職直後の3ヵ月は学習量を落として生活リズムを優先する。
育休中に始めた学習を、復職後に止めないための設計です。
復職後の週次モデル(時短勤務)
| 曜日 | 時間帯 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 平日 | 通勤(往復) | 講義視聴(1.5倍速)またはスマホでMC10〜20問 | 0.5〜1時間 |
| 平日 | 子どもの就寝後 | MC演習(前日の誤答+新規) | 1時間×3日 |
| 土曜または日曜 | 配偶者・家族に子どもを見てもらう半日 | TBS演習・週の誤答の総復習 | 3〜4時間 |
| 合計 | 週8〜12時間 |
復職後の学習で最も重要なのは、「配偶者・家族に見てもらう半日」を固定で確保することです。
平日の学習は細切れになるため、週末のまとまった時間がないとTBS(総合問題)の練習ができません。
30ヵ月ルールを踏まえた計画
科目合格の有効期限は、最初の科目の合格発表日から30ヵ月です(2024年以降の制度)。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 育休中(1科目目の受験時) | 「復職後2年以内に残り3科目」を前提に、1科目目の受験日を決める |
| 復職直後の3ヵ月 | 学習量を週5時間程度に落とし、生活リズムの確立を優先。講義視聴だけ続ける |
| 復職4ヵ月目以降 | 週8〜12時間に戻し、2科目目(または3科目目)の受験日を予約 |
| 期限の1年前 | 残り科目数を確認。間に合わない場合は、1科目目の再受験を含めた計画に切り替える |
復職直後の3ヵ月に学習を止めない(落とすだけにする)のが、そのまま挫折するかどうかの分かれ目です。
同僚Iは復職直後の3ヵ月、通勤中の講義視聴だけを続け、4ヵ月目からMC演習を再開しました。
時短勤務の学習は「社会人の平日・休日学習ルーティン」、挫折しやすい時期の対処は「USCPAの挫折率と続けるコツ」で解説しています。
育休中に学習を始め、時短勤務で3年かけて全科目合格した同僚Iの実例
筆者の監査法人時代の同僚I(第1子の育休中に学習開始)は、育休1年半でFAR・AUDに合格し、復職前の面談で科目合格を示して決算チームへの配属を希望。復職後は時短勤務で週8〜10時間を続け、学習開始から約3年で全科目合格した。学習時間の合計は約1,300時間、教育訓練給付金10万円を受給している。
筆者自身は育休の経験がないため、ここでは監査法人時代の同僚Iの実例を紹介します(本人の了承を得て、特定されない範囲で記載しています)。
実例の経緯
| 時期 | 状況 | やったこと |
|---|---|---|
| 育休1〜3ヵ月目 | 産後の回復期。授乳が不規則 | 受講申込のみ。教育訓練給付金の対象であることをハローワークで確認 |
| 育休4〜6ヵ月目 | 睡眠リズムが安定し始める | 講義視聴(授乳中・寝かしつけ後)、単位認定試験の準備。週5〜8時間 |
| 育休7〜12ヵ月目 | 離乳食・後追い | FARのMC演習。週10〜12時間。生後11ヵ月でFAR受験・合格 |
| 育休13〜17ヵ月目 | 1歳。活動量が増える | AUDの学習。週10時間 |
| 育休18ヵ月目(慣らし保育) | 日中に数時間の空き | AUDの直前対策をまとめて実施。慣らし保育の最終週にAUD受験・合格 |
| 復職前の面談 | − | 「FAR・AUD合格済み」を示し、決算チームか海外子会社担当を希望。時短勤務のまま決算チームへ |
| 復職1〜3ヵ月目 | 時短勤務。生活リズムの確立 | 通勤中の講義視聴のみ(週3〜5時間) |
| 復職4ヵ月目〜1年半 | 時短勤務が安定 | REG・BARを週8〜10時間で学習。復職から約1年半で全科目合格 |
| 合計 | 学習開始から約3年 | 約1,300時間。教育訓練給付金10万円を受給 |
実例から見えた3つのポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 育休中は「2科目」が現実的だった | 週10時間前後が乳児期の上限で、1年半で2科目(約700時間)。「育休中に全科目」は最初から目標にしなかった |
| 科目合格が配属交渉で効いた | 復職前の面談で「FAR・AUD合格済み」を示したことで、時短のまま専門性のある決算チームに配属された。全科目合格を待たずに効いた |
| 復職直後に「止めずに落とす」 | 復職後3ヵ月は講義視聴のみに落とし、4ヵ月目から再開。「止めていたら戻れなかった」と本人 |
Iの言葉を借りると、「育休中の学習は、合格そのものより『復職後に何をしたいか』を自分で決められたことが一番の収穫だった」そうです。
時短ワーママの合格事例は「主婦のUSCPA挑戦|再就職に活かす方法とブランクの乗り越え方」でも扱っています。
育休中にUSCPAを始めるときの注意点と向かない人
注意点は、①産後の回復と育児を最優先にし、学習は「余力でやるもの」と位置づける
②配偶者・家族の理解とサポートが前提
③受講料60〜80万円+受験費用約50万円の投資を、復職後のキャリアで回収する見込みがあるか、の3つ。「復職後に会計・経理の仕事をする予定がない人」「サポートなしで1人で育児している人」には、育休中の開始はすすめない。
正直に、注意点と向かない人も整理します。
| 注意点・向かない人 | 内容 |
|---|---|
| 産後の回復と育児が最優先 | 産後0〜2ヵ月は学習をほぼ想定しない。体調・メンタルに不調があれば学習は止める。「育休中に取らなければ」というプレッシャーを持たない |
| サポートが前提 | 週末の半日を配偶者・家族に見てもらえるかで、学習の継続性が決まる。1人で育児している場合、育休中の開始は復職後より難しいこともある |
| 投資の回収見込み | 受講料60〜80万円(給付金で最大10万円戻る)+受験費用約50万円。復職後に会計・経理・監査の仕事で活かす見込みがないと回収できない |
| 第2子以降の計画 | 次の妊娠・出産の予定がある場合、科目合格の30ヵ月ルールと重なる。1科目目の受験時期を慎重に決める |
| 向かない人 | 復職後に会計・経理の仕事をする予定がない人、サポートなしで育児している人、産後の体調が安定していない人 |
一方で、「復職後に経理・財務・海外関連の部署を希望している」「時短勤務でも専門性を持って働きたい」「将来の転職の選択肢を増やしたい」という人には、育休中の開始は復職後より学習の習慣を作りやすい時期です。
適性の判断は「USCPAに向いてる人・向いていない人|7つの判断軸で自己診断」、費用の全体像は「USCPAの費用総額|予備校・受験料・出願費の内訳と試算表」で解説しています。
育休は「取り切る期間」ではなく「始める期間」
育休中のUSCPAは、全科目合格を目指す期間ではなく、学習の習慣を作り、復職後の配属交渉に使える科目合格を1〜2科目積む期間です。
育休中に2科目、復職後の時短勤務で2科目、という3年計画が、筆者の周囲の合格者に共通する現実的な設計です。
教育訓練給付金は育休中でも使え、科目合格は全科目合格を待たずに復職時の交渉で効きます。
これから検討する方は、まず「復職後に何をしたいか」を1つ決め、そこから逆算して1科目目の受験日を「慣らし保育の最終週」に置く計画を立ててみてください。
予備校を比較してから決めたい方は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」を、育休中・時短勤務の合格者がどう学習時間を作ったかを直接聞きたい方はアビタスの無料説明会で「育休中の学習計画と教育訓練給付金の扱い」を確認しておくと、受験資格の単位診断も同時に受けられます。
よくある質問(FAQ)
Q1.
育休中にUSCPAの全科目合格は可能ですか?
可能ですが、少数です。
育休中に1年で全科目合格した体験談もありますが、夫の全面的なサポートで1,000時間以上を確保した例です。
乳児期に確保できる勉強時間は週5〜15時間が目安で、育休1年で1〜2科目、1年半で2科目が現実的な到達点です。
「育休中に2科目、復職後に2科目」を標準にして、進んだ分だけ前倒しする計画をおすすめします。
Q2.
育休中でも教育訓練給付金は使えますか?
使えます。
育休中も雇用保険の被保険者資格は継続するため、受講開始日時点で被保険者期間が1年以上あれば、一般教育訓練給付金(受講料の20%・上限10万円)の対象です。
育児休業給付金の受給とも両立します。
ただし、給付は受講修了後の申請で、予備校の修了要件(添削問題の合格等)を受講期間内に満たす必要があるので、受講前にハローワークと予備校で確認してください。
Q3.
育休中はいつから勉強を始めるべきですか?
産後の回復を優先し、生後3〜4ヵ月頃から講義視聴を始めるのが現実的です。
産後0〜2ヵ月は授乳・睡眠が不規則で、学習時間はほぼ取れません。
生後3〜6ヵ月で睡眠リズムが安定し始めたら、授乳中や寝かしつけ後の講義視聴から入り、生後6ヵ月以降にMC演習を本格化させる流れが、筆者の同僚の実例です。
体調やメンタルに不調があれば、学習は止めてください。
Q4.
育休中の科目合格は復職時に役立ちますか?
役立ちます。
復職前の面談で「FAR・AUD合格済み」を示すことは、経理・財務・海外関連の部署を希望する根拠として最も具体的な材料になります。
筆者の同僚は、科目合格を示して時短勤務のまま決算チームへの配属を実現しました。
全科目合格を待たなくても、科目合格の段階で配属交渉に使えるのが、育休中に始める利点です。
Q5.
復職後の時短勤務でも学習を続けられますか?
続けられますが、週8〜12時間が現実的なラインです。
平日は通勤中の講義視聴と就寝後のMC演習1時間、週末は配偶者・家族に見てもらう半日でTBS演習、という配分で、残り2科目に1〜2年かかります。
復職直後の3ヵ月は学習量を落として生活リズムを優先し、4ヵ月目から戻すのが、挫折しないコツです。
Q6.
科目合格の有効期限は育休中でも同じですか?
同じです。
最初の科目の合格発表日から30ヵ月以内に4科目合格が必要で、育休や産休による延長はありません(州によっては書面申請で延長が認められる場合があります)。
育休中に1科目目を受ける時点で「復職後2年以内に残り3科目」を前提にし、第2子以降の予定がある場合は1科目目の受験時期を慎重に決めてください。
Q7.
受験資格の単位は育休中に取れますか?
取れます。
予備校の単位認定試験はオンラインで受けられるため、育休中の自宅学習で単位を揃えられます。
会計15単位で受験できるアラスカ州なら、単位認定試験5科目で出願でき、講義視聴と並行して育休の前半で終えるのが目安です。
大学の成績証明書を予備校の単位診断に出すと、どの科目が使えるかをその場で判定してもらえます。
まとめ:育休中のUSCPAは「2科目合格で復職」が現実的な設計
この記事の要点を再掲します。
- 育休中にUSCPAを始める価値は、復職時の配属交渉・時短勤務中の専門性・将来の転職の3つ。科目合格の段階から配属交渉に使える
- 現実的な到達点は育休1年で1〜2科目、1年半で2科目。乳児期の勉強時間は週5〜15時間で、「育休中に全科目」は少数派
- 勉強時間は子どもの月齢で変わる。慣らし保育の期間が最大のチャンスで、受験日をその最終週に置く
- 育休中でも教育訓練給付金(20%・上限10万円)は使える。給付は修了後で、修了要件の期限に注意
- 復職後は時短で週8〜12時間。復職直後の3ヵ月は止めずに落とす。科目合格の30ヵ月ルールから逆算して1科目目の受験日を決める
- 同僚Iは育休1年半でFAR・AUD合格→科目合格を示して決算チームへ配属→時短勤務で学習開始から約3年で全科目合格、約1,300時間
- 産後の回復と育児が最優先。サポートがない人・復職後に会計の仕事をしない人には育休中の開始はすすめない
育休中のUSCPAは、合格そのものより「復職後に何をしたいか」を自分で決められることが一番の価値です。
まず復職後にやりたい仕事を1つ決めて、そこから逆算して1科目目の受験日を置くところから始めてみてください。
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| 受講料 | 624,800円〜 (実質10万円台) |
| 教材特徴 | 日本語テキスト+英語問題集、図解豊富で初学者OK |
| 講義形式 | 日本語講義、 スモールユニット形式 |
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ポイント
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| 受講料 | 400,000円〜485,000円 |
| 教材特徴 | オリジナルテキスト+Becker問題集、ボリュームあり |
| 講義形式 | 正統派黒板スタイル講義 |
| サポート期間 | 3年間 |
| 合格祝い金 | なし |
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| 受講料 | 396,000円 |
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| 合格祝い金 | 10万円 |
| 単位取得 | やや困難 |
ポイント
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会計基礎解説 - 新設校ならではの最新設備と学習環境




