この記事でわかること
- FARの試験構成(4時間・MC50問=25問×2・TBS7問=2/3/2・配点50:50)と、AUD・REGと比べて「MCが少なくTBSが重い」時間配分の前提
- 標準モデル(MC90分・TBS140分・予備10分)と、テストレット別・問題別の目安時間
- FARで時間を失う4つの場面(計算問題の検算・連結やリースの長いTBS・仕訳入力型の入力ミス・リサーチ問題の検索)と、それぞれの対策
- 「解く順番」と「捨てる判断」の戦略(MCは計算問題を後回し・TBSは配点の高い設問から・1問20分で切る)
- 1科目目のFARで、連結のTBSに30分かけて予備を使い切った筆者の本番の時間経過と、そこから作った解答戦略
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月29日
「FARは計算問題が多くて時間が足りない」「TBSの連結やリースで1問に30分かかる」という方に向けた記事です。
結論から言うと、FARの時間配分は「MC2テストレットで90分(1問約1.8分)、TBS3テストレットで140分、予備10分」が標準モデルで、AUDと違ってMCが50問と少ない分、配点50%のTBSに時間を厚く配ります。
FARで時間が足りなくなる原因は、MCの問題文の長さではなく「計算問題で検算を繰り返す」「連結・リース・年金など計算量の多いTBSに固執する」の2つです。
筆者は1科目目のFARで、テストレット4の連結のTBSに30分かけ、予備の10分を使い切って終了しました。
この記事では、AICPAの公表する試験構成を一次情報として、標準モデルとチェックポイント、時間を失う4つの場面と対策、解く順番と捨てる判断の戦略を、筆者の本番の時間経過と合わせて解説します。
FARの出題範囲は「USCPAのFARとは|出題範囲・形式・難易度を1回合格者が解説」、勉強法は「USCPA FARの勉強時間と勉強法|450時間の学習ログ公開」で扱っているので、本記事は「本番4時間の使い方」に絞ります。
FARの試験構成|AUD・REGと比べて「MCが少なくTBSが重い」
FARは4時間(240分)で、MC50問(25問×2テストレット)とTBS7問(2問・3問・2問の3テストレット)を解く。配点はMC50%・TBS50%で、テストレット3の終了後に試験時間に含まれない15分の休憩がある。MCがAUD(78問)・REG(72問)より少ない分、MC1問に使える時間は長いが、TBSは計算量が多く1問20分前後かかる。
まず試験構成を、他の必須科目と比べて整理します。
| 科目 | MC問題数 | TBS問題数 | 配点(MC:TBS) | MC1問の目安 | TBS1問の目安 | 時間配分の特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FAR | 50問(25×2) | 7問(2/3/2) | 50:50 | 約1.8分 | 約20分 | MCが少なくTBSが重い。計算問題で時間を失いやすい |
| AUD | 78問(39×2) | 7問(2/3/2) | 50:50 | 約1.3分 | 約18分 | MCが多く問題文が長い |
| REG | 72問(36×2) | 8問(2/3/3) | 50:50 | 約1.4分 | 約17分 | TBSが8問と最多。税務計算の型が決まっている |
出典:AICPA「Uniform CPA Examination
Blueprints」(2026年版)、UWorld・Becker(2026年8月29日確認)
FARの時間配分の前提として、押さえておくことが4つあります。
- MC50問のうち12問、TBS7問のうち1問はプレテスト(採点外)。どれかは分からないので全問同じ姿勢で臨む
- MCの難易度は固定(2024年以降、適応型は廃止)。テストレット1と2は同じ配分で解く
- 15分の休憩はテストレット3の後で、試験時間外。それ以外の休憩は試験時間を消費する
- TBSは部分点があり、不正解の減点はない。時間切れでも埋めた分は採点される
科目別の問題数と配点の比較は「USCPA試験の形式と流れ」、AUDの配分は「USCPA AUDの時間配分|MC・TBSの目安と時間切れ対策」で解説しています。
FARの標準モデル|MC90分・TBS140分・予備10分
FARの標準的な時間配分は、テストレット1・2(MC25問ずつ)に各45分(1問約1.8分)、テストレット3(TBS2問)に40分、テストレット4(TBS3問)に60分、テストレット5(TBS2問)に40分、予備10分の合計240分。MCで90分を超えたら、残りのMCは計算問題を仮回答して進み、TBSの140分を守る。
標準モデル
| テストレット | 問題 | 目安時間 | 1問あたり | 終了時の経過時間 | 終了時の残り時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | MC25問 | 45分 | 約1.8分 | 45分 | 195分 |
| 2 | MC25問 | 45分 | 約1.8分 | 90分 | 150分 |
| (休憩) | − | 15分(時間外) | − | − | − |
| 3 | TBS2問 | 40分 | 約20分 | 130分 | 110分 |
| 4 | TBS3問 | 60分 | 約20分 | 190分 | 50分 |
| 5 | TBS2問 | 40分 | 約20分 | 230分 | 10分 |
| 予備 | − | 10分 | − | 240分 | 0分 |
MC1問1.8分は「理論問題は1分、計算問題は2.5分」の平均です。
FARのMCは理論問題(会計基準の適用・開示の要件)と計算問題(仕訳・金額の算定)が混在し、計算問題に時間を使うので、理論問題は1分で処理して時間を作ります。
TBSは1問20分ですが、連結・リース・年金・キャッシュフロー計算書などの計算量の多い問題は25〜30分かかることがあるため、テストレット4に60分を配っています。
計算が速い人・TBSが遅い人の調整モデル
| モデル | 向く人 | MC(1+2) | TBS(3+4+5) | 予備 |
|---|---|---|---|---|
| 標準 | 初受験・簿記の下地がある人 | 90分 | 140分 | 10分 |
| MC短縮型 | 模試でMC25問を35分以内に終えられる人 | 75分 | 155分 | 10分 |
| TBS重視型 | 前回TBSで時間切れになった人、計算のTBSが苦手な人 | 80分 | 155分 | 5分 |
簿記の下地がない人は、TBS重視型でMCを80分で切ってください。
FARのTBSは、仕訳入力・金額算定・財務諸表の作成という「簿記の作業」そのもので、慣れていないと1問30分を超えます。
模試での時間配分の練習は「模試の使い方と本番シミュレーション」で解説しています。
残り時間のチェックポイントと遅れたときの取り戻し方
テストレット終了時の残り時間が、1終了で195分以上、2終了で150分以上、3終了で110分以上、4終了で50分以上ならモデルどおり。それより少ない場合は、次のテストレットで「計算問題は概算で仮回答」「TBSは配点の高い設問から埋める」「1問20分で切る」で取り戻す。
本番で見るのは「残り時間」です。
チェックポイント表
| タイミング | 残り時間の目安 | この残り時間を下回ったら |
|---|---|---|
| テストレット1終了 | 195分以上 | テストレット2で、計算問題は「一度計算して合う選択肢がなければ最も近い値を選ぶ」。検算はしない |
| テストレット2終了 | 150分以上 | 休憩は取る(時間外)。TBSを「設問を先に全部読み、配点の高い設問から」埋める方針に切り替える |
| テストレット3終了 | 110分以上 | テストレット4の3問を「1問20分で切る」と決め、20分経ったら次の問題へ |
| テストレット4終了 | 50分以上 | テストレット5の2問を「先に全体を見て、埋めやすい方から」着手 |
| 残り10分 | − | 未着手の設問をすべて仮入力(空欄を残さない)。数値は概算でも入れる |
遅れたときの取り戻し方
| 遅れの段階 | やること |
|---|---|
| MCで5分遅れ | テストレット2で、理論問題を1分で即決。計算問題の検算をやめる |
| MCで15分以上遅れ | TBSに入る前に「TBS重視型」に切り替える。テストレット3を35分、4を55分、5を40分で切る |
| TBSで1問に25分以上 | その問題の残りの設問を仮入力して次へ。連結・リースの1問に固執すると残り2問を落とす |
| 残り20分でTBS2問未着手 | 2問とも「設問を全部読んで、埋められる欄から入力」。仕訳の勘定科目だけでも入れる |
取り戻す原則は「検算をやめる」「1問20分で切る」の2つです。
FARで時間が足りない人の大半は、この2つのどちらかを守れていません。
FARで時間を失う4つの場面と対策
FARで時間を失うのは、①MCの計算問題で検算を繰り返す
②連結・リース・年金・キャッシュフロー計算書など計算量の多いTBSに固執する
③仕訳入力型・財務諸表作成型のTBSで入力ミスを探す
④リサーチ問題(Authoritative
Literature)で該当箇所を探し回る、の4場面。対策は「検算は1回」「20分で切る」「入力は設問単位で確定」「リサーチは5分で見切る」である。
| 場面 | 何が起きるか | 対策 |
|---|---|---|
| ① MCの計算問題で検算 | 計算して選択肢にない値が出て、もう一度計算し、また合わず、3分以上使う | 検算は1回まで。2回目で合わなければ「最も近い値」または「計算の途中で出た値と一致する選択肢(ひっかけ)を避けた値」を選んで進む。FARのMCの選択肢は「途中の値」「符号の逆」「一部の項目を忘れた値」で作られている |
| ② 計算量の多いTBS | 連結(相殺消去・のれん・非支配持分)、リース(現在価値・償却表)、年金(PBO・年金費用の構成要素)、キャッシュフロー計算書(間接法の調整)で1問30分 | 1問20分で切る。20分経ったら、残りの設問を「分かるところまで」入力して次へ。これらの論点は設問が独立していることが多く、全設問を解けなくても部分点が取れる |
| ③ 仕訳入力・財務諸表作成型 | 仕訳の勘定科目と金額を入力し、合計が合わないと入力ミスを探して10分 | 設問単位で確定し、合計は最後に見る。合計が合わなくても、各仕訳が正しければ部分点は取れる。合計を合わせるために時間を使わない |
| ④ リサーチ問題 | 基準集(FASB ASC)から該当する段落を探し、検索語が合わず10分以上 | 5分で見切る。検索語は「論点の英語名(例:lease、revenue recognition)」から入り、Topic番号(ASC 842、606等)を推定して絞る。見つからなければ推定の番号を入力して次へ |
FARのMCの選択肢の作られ方
FARの計算問題のMCは、正解1つと「典型的な間違い」3つで構成されます。
| 誤りの選択肢の型 | 例(減価償却費の計算) |
|---|---|
| 途中の値 | 取得原価−残存価額(償却の基礎額)をそのまま選択肢に |
| 一部の項目を忘れた値 | 残存価額を引き忘れた償却費 |
| 期間の誤り | 年の途中の取得で月割りを忘れた1年分の償却費 |
| 符号・方向の逆 | 期首と期末を逆にした増減額 |
計算して選択肢にない値が出たときは、「自分の計算のどの段階の値が選択肢にあるか」を見ると、どこを間違えたかが分かります。
これは検算より速く、1分以内で修正できます。
MCの解き方の詳細は「MC(4択問題)の解き方と時間配分」、TBSの型は「TBS(総合問題)の解き方」で解説しています。
解く順番と捨てる判断|FARの解答戦略
FARの解答戦略は、①MCはテストレット内で理論問題を先に解き、計算問題を後回しにする(戻れるのはテストレット内のみ)
②TBSはテストレットに入ったら全問の設問を先に読み、配点の高い設問・自分の得意論点から着手する
③計算量の多いTBSは1問20分で切り、残りは仮入力する
④リサーチ問題は最後に回し5分で見切る、の4つで構成する。
MCの解く順番
| 順 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | テストレットの25問を「理論問題」と「計算問題」に分けて、理論問題から解く | 理論問題は1分で処理でき、先に確実な点を積める。計算問題に時間を残せる |
| 2 | 計算問題を解く。検算は1回まで | 計算問題に2.5分ずつ使っても、理論問題で作った時間で収まる |
| 3 | テストレット提出前に、迷ってマークした問題だけ1回見直す | 見直しは残り時間がある場合のみ。提出後は戻れない |
テストレット内では問題を行き来できるので、「理論問題を先に」は実行できます。
TBSの解く順番
| 順 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | テストレットに入ったら、全問の設問(何を答えるか)を2分で読む | 「どの問題が重いか」「どの問題が得意論点か」を先に把握する |
| 2 | 得意論点・設問数の多い(配点が分散している)問題から着手 | 確実に部分点を積む |
| 3 | 計算量の多い問題(連結・リース・年金)は1問20分で切る | 20分で解けた設問の部分点を確保し、残りは仮入力 |
| 4 | リサーチ問題は最後に回し、5分で見切る | 見つからなければ推定の番号を入力 |
捨てる判断の基準
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| MCの計算問題で、2回計算しても選択肢にない | 最も近い値を選んで進む(部分点はないので、迷う時間が最も損) |
| TBSの1問に20分使い、設問の半分が未着手 | 残りの設問を「分かるところまで」入力して次へ。合計・整合性は無視 |
| TBSで問われている論点が「捨てた論点」(政府会計・NPO会計等) | 設問の型だけ見て、選択式は最も可能性の高いものを選び、数値は空欄にせず概算で入力 |
| 残り10分でTBS1問未着手 | 設問を全部読み、選択式・仕訳の勘定科目・概算値の順に埋める |
「捨てる」は「空欄にする」ではなく「時間をかけずに埋める」です。
TBSは部分点があり減点はないので、空欄が最も損になります。
論点ごとの捨てる・捨てないの判断は「USCPA FAR頻出論点10|連結・リース・政府会計の優先順位」で解説しています。
1科目目のFARで、連結のTBSに30分かけた筆者の本番
筆者は1科目目のFARで、MCを80分で終えて標準より10分早かったが、テストレット4の連結のTBS(相殺消去・のれん・非支配持分)に30分かけ、残り2問を30分で処理し、予備の10分を使い切って終了した。合格したが、「MCで作った時間を1問に注ぎ込む」失敗で、以降の科目で「1問20分で切る」ルールを作った。
ここからは筆者の実体験です。
本番の時間経過
| テストレット | 使った時間 | 終了時の残り時間 | 何が起きたか |
|---|---|---|---|
| 1(MC25問) | 40分 | 200分 | 簿記の下地があり、計算問題も順調。標準より5分早い |
| 2(MC25問) | 40分 | 160分 | 同じペース。この時点で標準より10分早く、「余裕がある」と思った |
| 休憩 | 15分(時間外) | − | 取った |
| 3(TBS2問) | 40分 | 120分 | 標準どおり。リースの償却表を作る問題に20分 |
| 4(TBS3問) | 70分 | 50分 | 連結のTBSに30分。のれんの計算と非支配持分の配分で合計が合わず、修正を繰り返した。残り2問を40分で処理 |
| 5(TBS2問) | 50分 | 0分 | キャッシュフロー計算書(間接法)に30分。最後のリサーチ問題は5分で推定の番号を入力 |
失敗から分かった3つのこと
| 失敗 | 今なら変えること |
|---|---|
| MCで作った10分を「余裕」と思った | 余裕はTBSの予備に回す。MCが早く終わっても「TBSに使える時間が増えた」と考えず、標準どおり1問20分で切る |
| 連結の合計を合わせるために修正を繰り返した | 設問単位で確定し、合計が合わなくても次へ。連結の設問(のれん・非支配持分・相殺消去)は独立していることが多く、部分点は取れる |
| リサーチ問題を最後に回したのは正解だったが、5分しか残らなかった | リサーチ問題はテストレット5に入った時点で「5分で見切る」と決めておく |
合格はしましたが、「MCで貯めた時間を1問に注ぎ込む」のはFARで最も陥りやすい失敗だと思っています。
2科目目のAUDでは別の失敗(MCの読み方とDRSの資料の読み方)をし、3科目目のREG以降にチェックポイントをボードに書く習慣ができました。
FARの学習の経緯は「USCPA FARの勉強時間と勉強法|450時間の学習ログ公開」で、AUDの失敗は「USCPA AUDの時間配分|MC・TBSの目安と時間切れ対策」で書いています。
時間切れ前の3分で部分点を最大化する
残り3分になったら、未着手・途中の設問をすべて「仮入力」で埋める。FARのTBSは仕訳・数値入力が多く、勘定科目だけ、概算値だけでも部分点の可能性がある。空欄が最も損なので、選択式は最も可能性の高いものを、数値は計算の途中の値でも入力する。
| 設問の型 | 残り3分でやること |
|---|---|
| 仕訳入力 | 借方・貸方の勘定科目だけでも選ぶ。金額は概算でも入れる |
| 数値入力(金額の算定) | 計算が終わっていなくても、途中の値または概算を入力する |
| 財務諸表の作成(穴埋め) | 分かる行だけ埋める。合計行は計算せず概算で入力 |
| 選択式(ドロップダウン) | 最も可能性の高い選択肢を選ぶ |
| リサーチ問題 | 論点に対応するTopic番号(ASC 842等)を推定で入力 |
「空欄」だけは避けてください。
不正解でも減点はなく、TBSは設問ごとの部分点があります。
試験当日の持ち物や流れは「USCPA試験当日の流れ|受付から退出までを筆者の時系列で解説」、直前期の準備は「USCPA試験直前1週間の過ごし方」で解説しています。
FARの時間配分は「検算しない・20分で切る」の2つで決まる
FARの時間配分は、MC90分・TBS140分・予備10分の標準モデルを軸に、簿記の下地がない人はMCを80分で切るTBS重視型に調整します。
時間を失う場面は、MCの計算問題の検算と、連結・リース・年金など計算量の多いTBSへの固執の2つに集約され、「検算は1回」「1問20分で切る」の2つのルールで解消できます。
MCで早く終わっても、その時間は「余裕」ではなくTBSの予備です。
そして、残り3分になったら空欄をすべて仮入力してください。
この配分とルールは、模試で3回再現してから本番に持ち込んでください。
FARの模試で本番形式の時間配分を練習したい方は、アビタスの無料資料請求でFARの模試とTBS対策教材の構成を取り寄せておくと、この記事のモデルとルールを模試のスケジュールに落とし込めます。
よくある質問(FAQ)
Q1.
FARの時間配分の目安は何分ですか?
MC2テストレット(25問ずつ)に各45分の合計90分、TBS3テストレット(2問・3問・2問)に40分・60分・40分の合計140分、予備10分の240分が標準モデルです。
MC1問あたり約1.8分(理論問題1分・計算問題2.5分)、TBS1問あたり20分が目安です。
簿記の下地がない人や前回TBSで時間切れになった人は、MCを80分で切ってTBSに155分を回すTBS重視型に調整してください。
Q2.
FARのMCの計算問題で時間がかかりすぎます。
検算は1回までにしてください。
計算して選択肢にない値が出たら、「自分の計算のどの段階の値が選択肢にあるか」を見ると、どこを間違えたかが1分で分かります。
FARの誤りの選択肢は「途中の値」「一部の項目を忘れた値」「期間の誤り」「符号の逆」で作られているためです。
2回計算しても合わなければ、最も近い値を選んで進んでください。
MCには部分点がないので、迷う時間が最も損です。
Q3.
連結やリースのTBSに30分かかります。
1問20分で切るルールを作ってください。
連結(のれん・非支配持分・相殺消去)やリース(現在価値・償却表)のTBSは、設問が独立していることが多く、全設問を解けなくても部分点が取れます。
20分経ったら、残りの設問を「分かるところまで」入力して次の問題へ進んでください。
筆者は1科目目のFARで連結のTBSに30分かけ、予備の10分を使い切りました。
合計を合わせるために修正を繰り返すのが、最も時間を失うパターンです。
Q4.
MCが早く終わったら、TBSにゆっくり時間をかけていいですか?
かけないでください。
MCで作った時間は「余裕」ではなく、TBSの予備として最後まで残すものです。
筆者はMCを標準より10分早く終え、「余裕がある」と思って連結のTBSに30分かけた結果、予備を使い切りました。
MCが早く終わっても、TBSは標準どおり1問20分で切り、余った時間は最後の見直しと仮入力に使ってください。
Q5.
リサーチ問題はどう対処すればいいですか?
最後に回し、5分で見切ってください。
FASB
ASCの基準集から該当する段落を探す問題は、検索語が合わないと10分以上かかります。
論点の英語名(lease、revenue recognition等)から入り、Topic番号(ASC
842、606等)を推定して絞り、見つからなければ推定の番号を入力して次へ進みます。
主要なTopic番号(ASC
606収益認識、842リース、805企業結合、810連結、715年金、230キャッシュフロー等)は事前に覚えておくと、検索が速くなります。
Q6.
政府会計やNPO会計など捨てた論点がTBSで出たらどうしますか?
空欄にせず、時間をかけずに埋めてください。
設問の型だけ見て、選択式は最も可能性の高いものを選び、数値は概算で入力します。
TBSは部分点があり減点はないので、捨てた論点でも「埋める」ことで数点は取れる可能性があります。
政府会計・NPO会計の最低限の押さえ方は「USCPA FAR政府会計・NPO会計の攻略|苦手論点の最短対策」で解説しています。
Q7.
時間配分は本番前にどう練習すればいいですか?
模試で同じ配分を3回再現してください。
本番と同じ4時間で、テストレット終了時の残り時間をメモし、チェックポイント(195分・150分・110分・50分)と比べます。
3回とも「検算は1回」「1問20分で切る」を守って予備10分を残せれば、本番でも再現できます。
試験中は配布されるボードにチェックポイントと2つのルールを書いてから始めると、時間の使い方が習慣になります。
まとめ:FARの時間配分はMC90分・TBS140分、「検算しない・20分で切る」で守る
この記事の要点を再掲します。
- FARは4時間・MC50問(25×2)・TBS7問(2/3/2)・配点50:50。AUD・REGよりMCが少なく、TBSに時間を厚く配る
- 標準モデルはMC各45分(1問1.8分)・TBS40分/60分/40分・予備10分。簿記の下地がない人はMCを80分で切るTBS重視型
- チェックポイントはテストレット終了時の残り時間195分・150分・110分・50分。下回ったら「検算をやめる」「1問20分で切る」で取り戻す
- 時間を失う場面は計算問題の検算・計算量の多いTBSへの固執・入力ミス探し・リサーチ問題。対策は「検算は1回」「20分で切る」「設問単位で確定」「5分で見切る」
- 解答戦略はMCは理論問題を先に・TBSは設問を先に全部読んで得意論点から・リサーチは最後。「捨てる」は空欄ではなく「時間をかけずに埋める」
- 筆者はMCで作った10分を「余裕」と思い、連結のTBSに30分かけて予備を使い切った。MCの余りはTBSの予備として最後まで残す
- 残り3分で未着手をすべて仮入力。仕訳は勘定科目だけ、数値は概算でも部分点の可能性がある
FARの4時間は、計算量の多さで消えていきます。
模試で3回再現した配分と「検算しない・20分で切る」の2つのルールを持ち込み、残り3分で空欄をなくすところまでを本番の手順にしてください。
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