この記事でわかること
- 「2科目同時受験」の3つの意味(①同時に学習して短期間に2科目受ける
②NTSを2科目分まとめて発行する
③1日で2科目受ける)と、それぞれの現実性 - 2科目同時のメリット3つ(海外受験の渡航回数・選択科目の受験月に合わせる・受験日の締切効果)とデメリット4つ(両方中途半端・時間・費用・NTS期限)
- 2科目同時が向く人・向かない人の判断表と、向いている組み合わせ(AUD+ISC、REG+TCP、FAR+BAR)・向かない組み合わせ(FAR+REG)
- 同時に進める場合の学習設計(片方を先に1周してから並行・受験日は2〜4週間空ける・学習時間の目安)
- 筆者が1科目ずつにした理由と、海外駐在の同僚が2科目同時で合格した実例
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月29日
「1科目ずつでは時間がかかるので、2科目同時に受けて早く終わらせたい」「NTSは2科目分まとめて発行した方が安いと聞いた」という方に向けた記事です。
結論から言うと、USCPAの2科目同時受験は、日本在住で通年受験できる人には原則「なし」で、1科目ずつ確実に合格していく方が合計の学習時間も期間も短くなります。
例外は、①海外在住で受験のたびに渡航が必要な人
②選択科目(BAR・ISC・TCP)の受験月に関連するコア科目を合わせたい人
③2科目分の学習が終わっていて受験日だけを近づける人、の3つです。
「2科目同時」には「同時に学習する」「NTSをまとめて発行する」「近い日程で受ける」の3つの意味があり、混同すると判断を誤ります。
この記事では、NASBAの受験制度(継続テスト・NTSの有効期限)と合格者の公開体験談を一次情報として、2科目同時の意味、メリット・デメリット、向く人・向かない人、組み合わせ、学習設計を、筆者が1科目ずつにした理由と海外駐在の同僚の実例と合わせて解説します。
受験順は「USCPA科目の受験順番|FARが最初の理由と選択科目別ルート」、再受験のルールは「USCPAの再受験|いつから受けられる?費用・手続き・合格戦略」で扱っているので、本記事は「2科目を同時に扱うかどうか」に絞ります。
「2科目同時受験」の3つの意味|何を指しているか
USCPAの2科目同時受験とは、①2科目を並行して学習し、短期間(同じ週〜1ヵ月以内)に2科目を受験する
②NTS(受験票)を2科目分まとめて発行する
③同じ日に2科目を受験する、の3つを指す。③は1科目4時間で2科目8時間になるため現実的でなく、議論の中心は①と②。②はNASBAへの出願料が1回分で済む一方、NTSの有効期限(多くの州で6ヵ月)内に両方受ける必要がある。
まず、3つの意味を整理します。
| 意味 | 内容 | 現実性 | 判断のポイント |
|---|---|---|---|
| ① 並行学習+短期間に2科目受験 | 2科目を同時に学習し、同じ週〜1ヵ月以内に受ける | 条件つきで可 | 学習時間・組み合わせ・両方中途半端になるリスク |
| ② NTSを2科目分同時発行 | 1回の出願で2科目分のNTSを取り、6ヵ月以内に順に受ける | 可。学習は1科目ずつでよい | 出願料が1回分、ただし期限内に受けないと受験料が無効 |
| ③ 同じ日に2科目 | 午前・午後で2科目 | 現実的でない | 8時間の集中は困難。会場の予約枠も限られる |
出典:NASBA「Exam
Fees」「NTS有効期限」(州により異なる・アラスカ等は6ヵ月・要確認)、2026年8月29日確認
NTSの同時発行と学習の同時進行は別の話
NTSを2科目分発行することと、2科目を同時に学習することは、切り離して考えられます。
| 組み合わせ | 内容 | 向く人 |
|---|---|---|
| NTS2科目分+学習は1科目ずつ | 出願を1回にまとめ、1科目目を受けてから2科目目の学習に集中。6ヵ月以内に2科目目を受ける | 1科目3ヵ月ペースで進められる人 |
| NTS1科目ずつ+学習も1科目ずつ | 最も標準的。出願料は科目ごと | 学習ペースが読めない人 |
| NTS2科目分+学習も並行 | 本記事の「2科目同時受験」 | 海外在住・選択科目の月合わせ |
NTSを2科目分発行した合格者(大企業の中の人)は「出願料が1科目あたり30ドル程度安くなる」「受験日が決まっている方が緊張感が出る」を理由に挙げていますが、費用差は小さく、期限切れで受験料(約650ドル/科目)を失うリスクの方が大きいので、学習ペースが読める人に限られます。
出願手順は「USCPA出願の全手順6ステップ|学歴評価からNTS・受験まで」、NTSの有効期限は「USCPAのNTSとは|発行期間・有効期限6ヵ月・再印刷の方法」で解説しています。
2科目同時受験のメリット3つ・デメリット4つ
メリットは、①海外在住で受験のたびに渡航が必要な場合、1回の渡航で2科目受けられる
②選択科目は1・4・7・10月しか受験できないため、関連するコア科目を直前の月に受けて記憶が新しいうちに選択科目を受けられる
③2科目分の受験日が決まることで締切効果が強まる、の3つ。デメリットは、①両方が中途半端になり、どちらも不合格になるリスク
②学習時間が1科目集中より合計で増える ③不合格時の再受験費用が2科目分
④NTSの期限内に2科目を受ける制約、の4つ。
メリット
| メリット | 内容 | 該当する人 |
|---|---|---|
| ① 渡航回数を減らせる | 受験会場がない国の在住者は、日本・米国・グアムなどへの渡航が必要。1回で2科目受ければ渡航費・休暇が半分 | 海外在住者(受験会場がない国) |
| ② 選択科目の受験月に合わせる | BAR・ISC・TCPは各四半期の最初の月のみ。関連するコア科目(BARならFAR、ISCならAUD、TCPならREG)を前月に受け、記憶が新しいうちに選択科目を受ける | 選択科目の受験を控える人 |
| ③ 締切効果 | 2科目分の受験日と受験料(約20万円)が確定し、学習が止まりにくい | 締切がないと動けない人 |
デメリット
| デメリット | 内容 | 影響の大きさ |
|---|---|---|
| ① 両方中途半端 | 2科目に学習時間を分散すると、どちらも合格ラインに届かず2科目とも不合格になる。合格者(USCPA職人)は「同時受験で失敗した合格者が多い」と指摘 | 大 |
| ② 合計の学習時間が増える | 科目を切り替えるたびに記憶の呼び戻しが必要で、1科目集中より合計で1〜2割増える | 中 |
| ③ 再受験費用が2倍 | 2科目とも不合格なら再受験に約20万円 | 中 |
| ④ NTSの期限 | 多くの州で発行から6ヵ月。学習が遅れると2科目目の受験料が無効になる | 中 |
日本在住で通年受験できる人にとって、メリット①は関係なく、②③は「受験日を近づける」だけで得られ、並行学習は不要です。
再受験の費用は「USCPA74点で落ちた時の再受験戦略|1点差を埋める勉強法」、選択科目の受験月は「USCPA試験日程2026|コアは通年・選択科目は年4回の受験月」で解説しています。
2科目同時が向く人・向かない人
2科目同時が向くのは、①海外在住で受験に渡航が必要
②選択科目の受験月に関連コア科目を合わせたい
③専念できて週40時間以上学習できる
④2科目のうち1科目はすでに問題集3周が終わっている、のいずれかに当てはまる人。向かないのは、①働きながら週15〜25時間の人
②1科目目(FAR)を受ける前
③前回不合格で再受験と次の科目を同時に考えている人。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 海外在住で受験会場がない国 | ○ 向く | 渡航1回で2科目。学習は「片方を先に仕上げてから並行」で |
| 選択科目の受験月合わせ | ○ 向く(並行ではなく「連続」) | コア科目を前月末、選択科目を翌月に。学習は順番に |
| 専念・週40時間以上 | △ 条件つき | 1科目3ヵ月で終わるので、1科目ずつでも十分速い。並行の必要性は低い |
| 1科目はすでに仕上がっている | ○ 向く | 受験日を近づけるだけ。並行学習ではない |
| 働きながら週15〜25時間 | × 向かない | 2科目に分散すると各科目の演習が3周に届かず、両方中途半端になる |
| FARを受ける前 | × 向かない | FARは全科目の土台。FARに集中しないと2科目目も理解できない |
| 不合格の再受験+次の科目 | × 向かない | 再受験科目に戻すのが基本。並行すると再受験の精度が上がらない |
| 30ヵ月の期限が迫っている | △ | 残り2科目を並行するより、1科目ずつ最短で受ける方が確実 |
USCPAどこのブログのどこ氏も、筆者の周囲の合格者も、「環境が許すなら1科目ずつ確実に」が多数派です。
社会人の学習時間は「USCPAのスキマ時間活用法|通勤で週10時間を作る学習設計」、有効期限は「USCPA科目合格の有効期限は30ヵ月|州別の数え方と延長申請」で扱っています。
向いている組み合わせ・向かない組み合わせ
2科目を近い時期に受けるなら、内容が重なる「コア科目+その発展の選択科目」(FAR+BAR、AUD+ISC、REG+TCP)が向く。学習内容が重なるため、切り替えの負担が小さく、コア科目の直後に選択科目を受けると記憶が活きる。向かないのは、暗記量が多く内容の重なりが少ない「FAR+REG」と、最も重い2科目の「FAR+AUD」。
| 組み合わせ | 向くか | 理由 | 受験の順序と間隔 |
|---|---|---|---|
| FAR+BAR | ○ | BARはFARの応用(財務会計の発展・管理会計)。FARの直後がBARの最適な時期 | FARを月末→翌月(1・4・7・10月)にBAR。間隔2〜4週間 |
| AUD+ISC | ○ | ISCはAUDの内部統制・SOC報告書の発展。監査の視点が共通 | AUDを月末→翌月にISC |
| REG+TCP | ○ | TCPはREGの税務の応用。税法の記憶が新しいうちに | REGを月末→翌月にTCP |
| AUD+BEC(旧試験) | ○(過去) | 旧試験で内部統制・ITが重なっていた組み合わせ。合格者(note・Masajuju氏)が1週間で2科目合格 | ― |
| FAR+REG | × | 暗記量が最も多い2科目で内容の重なりが少ない。切り替えの負担が最大 | 分ける |
| FAR+AUD | × | 学習時間が最も長い2科目。両方中途半端になりやすい | 分ける |
| AUD+REG | △ | 重なりは少ないが、REGの商法とAUDの倫理・独立性に接点がある。専念の人なら可 | 4週間以上空ける |
「コア+選択科目」の組み合わせは、並行学習ではなく「連続受験」で、コア科目の学習が終わってから選択科目に入り、受験日だけを近づける形です。
選択科目の選び方は「USCPAの選択科目おすすめはどれ?BAR・ISC・TCP比較」で解説しています。
2科目同時で進める場合の学習設計
2科目同時で進める場合は、①片方(重い方)を先にテキスト1周+MC1周まで終えてから、もう片方を始める
②並行期間は「1日1科目」に固定し、同じ日に2科目を混ぜない
③受験日は2〜4週間空け、先に受ける科目の直前2週間はその科目だけに集中する
④学習時間は週40時間以上、または受験までの期間を1科目のときの1.5倍取る、の4つを守る。両方を最初から並行して「どちらも1周が終わらない」状態が最も危険。
並行学習の設計(例:AUD+ISC)
| 期間 | AUD | ISC | 週の学習時間 |
|---|---|---|---|
| 1〜8週目 | テキスト+講義+MC1周 | 手をつけない | 20〜25時間(AUDのみ) |
| 9〜12週目 | MC2周目(週4日) | テキスト+講義(週3日) | 25〜30時間 |
| 13〜16週目 | MC3周目+TBS(週3日) | MC1〜2周目(週4日) | 25〜30時間 |
| 17〜18週目 | AUD直前2週間:AUDのみ | 維持(週3時間) | 25時間 |
| AUD受験(月末) | ― | ― | ― |
| 19〜22週目 | ― | MC3周目+TBS+リリース問題 | 25時間 |
| ISC受験(翌四半期の最初の月) | ― | ― | ― |
合格者(note・Masajuju氏)も「BECのテキストとMCを1周してからAUDに移った」「2科目とも中途半端が最もやってはいけない」と書いており、「先に片方を1周」が並行学習の最低条件です。
守るべき4つのルール
| ルール | 内容 |
|---|---|
| ① 片方を先に1周 | 重い方(コア科目)をテキスト+MC1周まで終えてから、もう片方を開始 |
| ② 1日1科目 | 同じ日に2科目を混ぜない。曜日で分ける |
| ③ 直前2週間は1科目 | 先に受ける科目の直前2週間は、もう片方を週3時間の維持のみ |
| ④ 受験日は2〜4週間空ける | 同じ週に2科目は、専念か海外受験の人だけ |
MCの周回は「USCPAの問題集は何周?3周で仕上げる回し方と復習サイクル」、直前期は「USCPAの直前期1ヵ月の過ごし方|週別計画とやらないこと」で扱っています。
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2科目同時が自分の学習時間で現実的かは、アビタスの無料説明会で「科目別の標準学習期間と受験計画の立て方」を聞いておくと、1科目ずつか同時かを数字で判断できます。
筆者が1科目ずつにした理由と、海外駐在の同僚が2科目同時で合格した実例
筆者は大学在学中に1科目ずつ受け、科目の合間を空けないことで20ヵ月で4科目に合格した。1科目ずつにした理由は、FARで「2科目を並行すると演習が3周に届かない」と計算したから。一方、監査法人の同僚Mはシンガポール駐在中に受験会場の都合で日本への一時帰国に合わせ、AUDとISCを同じ帰国で受けて2科目合格した。分かれ目は「渡航が必要か」と「片方を先に仕上げられたか」だった。
筆者が1科目ずつにした理由
| 検討したこと | 内容 |
|---|---|
| FARの後にBEC+AUDを並行できるか | BEC250時間+AUD270時間=520時間を並行で4ヵ月に収めると週30時間。大学の授業と両立できないと判断 |
| 演習の周回数 | 並行すると各科目のMCが2周で受験になる計算。筆者の型は「3周+リリース問題」なので、周回不足で受けたくなかった |
| 選んだ形 | 1科目ずつ、ただし科目の合間を空けない(受験翌日から次の科目の講義) |
| 結果 | FAR→BEC→AUD→REGを1科目ずつ、20ヵ月で4科目。並行しなくても、合間を空けなければ期間は短くなった |
筆者にとって「2科目同時」より効いたのは「科目の合間を空けない」ことで、FARの後にスコアリリースを待って1ヵ月ロスした反省から、BEC以降は受験翌日に次の科目を始めました。
同僚Mの実例(シンガポール駐在・2科目同時)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 状況 | シンガポール駐在中。現地での受験は制度上・日程上の都合で難しく、日本への一時帰国に合わせて受験する必要があった(駐在時期の制度に基づく・要確認) |
| 選んだ組み合わせ | AUD+ISC(内部統制・SOCの重なりを活かす) |
| 学習設計 | AUDをテキスト+MC1周まで終えてからISCを開始。曜日で科目を分け、帰国の直前2週間はAUDのみ |
| 受験 | 一時帰国の1週目にAUD、2週目にISC(帰国期間10日) |
| 結果 | 2科目とも合格。AUD70点台後半、ISC80点台 |
| 本人の振り返り | 「日本にいたら絶対に1科目ずつにした。並行はきつかったが、渡航を1回にできたのが最大の理由」 |
Mが成功した条件は、渡航の必要性(メリット①)、重なりのある組み合わせ、片方を先に仕上げたこと、の3つがそろっていたことです。
日本在住で同じことをするメリットは小さく、Mも「帰国のためにやった」と明言していました。
海外受験の手続きは「USCPAグアム受験ガイド|費用・ホテル・当日の流れを解説」「USCPAをアメリカで受験するには?ハワイ・本土の費用と手続き」、筆者の受験順は「USCPA科目の受験順番|FARが最初の理由と選択科目別ルート」で扱っています。
1科目ずつか2科目同時かを決めたら、次にやること
USCPAの2科目同時受験は、日本在住で通年受験できる人には原則不要で、1科目ずつ確実に合格し、科目の合間を空けない方が合計の期間は短くなります。
2科目同時が向くのは、海外在住で渡航が必要な人、選択科目の受験月に関連コア科目を合わせたい人、片方がすでに仕上がっている人に限られます。
同時に進めるなら、「片方を先に1周」「1日1科目」「直前2週間は1科目」「受験日は2〜4週間空ける」の4つを守り、組み合わせは「コア+その選択科目」にしてください。
予備校を比較してから決めたい方は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」を、科目別の標準学習期間と受験計画の相談窓口を1社ずつ確認したい方は各校の説明会や資料で「受験計画のカウンセリング」を聞いておくと、自分の学習時間で1科目ずつか同時かを判断しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q1.
USCPAは2科目同時に受験できますか?
制度上はできます。
NTSは複数科目分をまとめて発行でき、コア科目は通年受験できるので、同じ週に2科目受けることも可能です。
ただし同じ日に2科目(8時間)は現実的でなく、日本在住で通年受験できる人には1科目ずつの方が合計の期間・学習時間ともに短くなります。
Q2.
NTSは2科目分まとめて発行した方がよいですか?
学習ペースが読める人なら、出願を1回にまとめられる利点があります。
ただし出願料の差は1科目あたり30ドル程度と小さく、NTSの有効期限(多くの州で6ヵ月)内に2科目目を受けないと受験料(約650ドル/科目)が無効になります。
1科目3ヵ月ペースで進められる確信がなければ、1科目ずつの発行が安全です。
Q3.
働きながら2科目同時は無理ですか?
週15〜25時間の社会人には向きません。
2科目に分散すると各科目のMC演習が3周に届かず、両方中途半端になって2科目とも不合格になるリスクが高いです。
合格者の間でも「同時受験で失敗した人が多い」と指摘されています。
働きながらなら1科目ずつ、科目の合間を空けない方が速いです。
Q4.
2科目同時にするなら、どの組み合わせがよいですか?
「コア科目+その発展の選択科目」です。
FAR+BAR、AUD+ISC、REG+TCPは学習内容が重なり、コア科目の直後に選択科目を受けると記憶が活きます。
FAR+REG(暗記量が最大で重なりが少ない)、FAR+AUD(最も重い2科目)は避けてください。
Q5.
2科目同時で進めるときの学習の順番は?
重い方(コア科目)をテキスト+MC1周まで終えてから、もう片方を始めてください。
並行期間は曜日で科目を分けて1日1科目にし、先に受ける科目の直前2週間はその科目だけに集中します。
最初から2科目を並行して「どちらも1周が終わらない」状態が、最も失敗しやすいパターンです。
Q6.
海外在住で受験のたびに渡航が必要です。2科目同時にすべきですか?
2科目同時が向く典型的なケースです。
渡航1回で2科目受ければ、渡航費と休暇が半分になります。
筆者の同僚もシンガポール駐在中に一時帰国に合わせてAUDとISCを10日間で受け、2科目とも合格しました。
条件は、重なりのある組み合わせを選び、片方を先に仕上げてから並行することです。
Q7.
選択科目の受験月に合わせてコア科目を受けたいのですが、これは2科目同時ですか?
「連続受験」であり、並行学習ではありません。
選択科目は1・4・7・10月しか受験できないので、関連するコア科目(BARならFAR等)を前月末に受け、翌月に選択科目を受けると記憶が新しいうちに済みます。
学習はコア科目を終えてから選択科目に入り、受験日だけを近づける形なので、日本在住の人にも向いています。
まとめ:2科目同時より「1科目ずつ、合間を空けない」
この記事の要点を再掲します。
- 「2科目同時」には並行学習・NTS同時発行・同日受験の3つの意味があり、NTSの発行と学習の進め方は切り離して考える
- 日本在住で通年受験できる人には原則「なし」。1科目ずつ確実に、科目の合間を空けない方が速い
- 向くのは海外在住で渡航が必要・選択科目の月合わせ・片方が仕上がっている人。働きながら週15〜25時間の人・FAR受験前・再受験と並行は向かない
- 組み合わせはFAR+BAR、AUD+ISC、REG+TCP。FAR+REG、FAR+AUDは避ける
- 進めるなら片方を先に1周・1日1科目・直前2週間は1科目・受験日は2〜4週間空ける
- 筆者は1科目ずつで20ヵ月。同僚Mは駐在中の一時帰国に合わせてAUD+ISCで2科目合格。分かれ目は渡航の必要性
「早く終わらせたい」なら、2科目を並行するより、今の科目の受験翌日に次の科目の講義を始めてください。
まず自分の週の学習時間と、次の受験日をカレンダーに書くところから始めてみてください。
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