この記事でわかること
- TCP(Tax Compliance and
Planning)とは何か。選択科目3つの中での位置づけと、REGとの違い(コンプライアンス→プランニングへの発展) - 出題範囲(Area I 個人の税務と資産計画30〜40%・Area II
事業体の税務コンプライアンス30〜40%・Area III
事業体のタックスプランニング10〜20%・Area IV
資産取引10〜20%)と、出題形式・試験時間 - 合格率(2026年上半期は70〜80%で6科目中最高)の理由と、「合格率が高い=簡単」ではない落とし穴
- 必要勉強時間(REG合格直後で150〜200時間)と、REGとの連続受験・2026年7月からのOBBBA(税制改正)への対応
- 税務未経験でTCPを選んで合格した監査法人の同僚Vさんの学習記録と、REGから間を空けて詰まった同期の実例
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月29日
「TCPは合格率が一番高いと聞くけれど、REGとどう違うのか、税務の実務がなくても受かるのか、REGが終わってすぐ受けた方がいいのか」と、選択科目の候補にしながら判断できずにいませんか。
結論から言うと、TCPとは、USCPAの選択科目の1つで、REGで学ぶ米国税法の「申告(コンプライアンス)」の知識を、「節税や資産計画(プランニング)」の方向に発展させた科目です。
REGの発展科目という位置づけで、REGの知識をそのまま使える一方、「どの選択肢が税務上有利か」を判断する問題が増えるため、REGの直後に受けるかどうかで学習量が大きく変わります。
合格率は2026年上半期で70〜80%と6科目中最も高いですが、税務の実務経験者が選ぶ傾向があるためで、「簡単な科目」という意味ではありません。
筆者はBARを選びましたが、監査法人の同僚には税務未経験からTCPで合格した人、予備校の同期にはREGから半年空けて受けて詰まった人がいます。
この記事では、TCPの位置づけとREGとの違い、出題範囲と形式、合格率と難易度、勉強時間と勉強法、同僚と同期の実例を整理します。
TCPとは?REGとの違いと選択科目の中での位置づけ
TCP(Tax Compliance and
Planning|税務コンプライアンスとプランニング)とは、2024年のCPA
Evolutionで新設された選択科目の1つで、REGが問う「税法に従って正しく申告する」知識を前提に、「複数の選択肢のうちどれが税務上有利か」「将来の税負担をどう減らすか」を判断する力を問う科目である。個人の資産計画(パーソナル・ファイナンシャル・プランニング)と事業体の税務プランニングを含み、税務・会計事務所・BIG4の税務部門を志向する人向けとされる。
まずREGとの違いと、選択科目3つの中での位置を表で確認します。
REGとTCPの違い
| 項目 | REG(コア科目) | TCP(選択科目) |
|---|---|---|
| 問う力 | 税法の規定を知り、正しく申告額を計算する(コンプライアンス) | 規定を前提に、税務上有利な選択・将来の計画を判断する(プランニング) |
| 主な内容 | 個人所得税・法人税・パートナーシップ税制・資産取引の課税・ビジネス法・職業倫理 | 個人の税務と資産計画・事業体の税務コンプライアンスの応用・事業体のタックスプランニング・資産取引の応用 |
| ビジネス法・倫理 | 出題される(15〜25%+10〜20%) | 出題されない |
| 典型的な問題 | 「この取引の課税所得はいくらか」 | 「この納税者にとって最も税負担が少ない選択はどれか」「事業形態を変えると税負担はどう変わるか」 |
| 関係 | TCPの前提知識 | REGの発展 |
選択科目3つの中での位置づけ
| 項目 | TCP | BAR | ISC |
|---|---|---|---|
| 発展元のコア科目 | REG | FAR | AUD |
| 計算問題 | 多い | 多い | ほぼなし |
| 2026年上半期の合格率(目安) | 70〜80% | 40%台半ば | 60%台後半 |
| 向いている人 | 税務・会計事務所・BIG4税務部門、REGが得意な人 | 財務分析・FP&A、FARが得意な人 | IT監査・内部統制、計算が苦手な人 |
TCPの最大の利点は、REGの知識の8割以上がそのまま使えることで、REGの直後に受ければ選択科目の中で最も学習時間が少なく済みます。
選択科目の選び方全体は「選択科目はどれ?BAR・ISC・TCPの選び方」、BARは「USCPAのBARとは|出題範囲・難易度・勉強法を合格者が解説」、ISCは「USCPAのISCとは|出題範囲・難易度・勉強法を実例つきで解説」で解説しています。
TCPを選ぶかどうかはREGの学習の手応えで決めるのが一般的なので、アビタスの無料説明会で「REGの進み具合からTCPを選ぶ目安と、REGとの連続受験の組み方」を聞いておくと、この記事の出題範囲を自分の計画に落としやすくなります。
TCPの出題範囲は?4つのAreaと配点
TCPの出題範囲は、Area I
個人の税務コンプライアンスとプランニング・パーソナルファイナンシャルプランニング(30〜40%)・Area
II 事業体の税務コンプライアンス(30〜40%)・Area III
事業体のタックスプランニング(10〜20%)・Area IV
資産取引の処分(10〜20%)の4つで、REGの各分野を「有利な選択の判断」「将来の計画」「複雑な取引の処理」に発展させた構成である(2026年版ブループリント、要最新確認)。
Area別の出題範囲表
| Area | 配点 | 主な論点 | REGとの関係 |
|---|---|---|---|
| I. Tax Compliance and Planning for Individuals and Personal Financial Planning(個人の税務と資産計画) |
30〜40% | 個人の課税所得の応用(株式報酬・退職金・信託等)、AMT、贈与税・遺産税の計画、退職口座(IRA・401k)の選択、教育資金・保険・投資の税務、パーソナルファイナンシャルプランニングの基礎 | REGの個人所得税の発展+資産計画が新規 |
| II. Entity Tax Compliance(事業体の税務コンプライアンス) | 30〜40% | C法人・S法人・パートナーシップの複雑な論点(清算・持分の変動・特別配賦・基準額)、信託・遺産の課税、非課税団体、州税と国際税務の基礎 | REGの法人・パートナーシップ税制の発展 |
| III. Entity Tax Planning(事業体のタックスプランニング) | 10〜20% | 事業形態の選択(C法人・S法人・パートナーシップ・LLC)の税務比較、事業体の設立・再編・清算の計画、組織再編の税務 | REGにはない判断問題 |
| IV. Property Transactions(資産取引の処分) | 10〜20% | 同種資産の交換(Like-kind exchange)、非自発的転換、割賦販売、関連者間取引、資産の処分の計画 |
REGの資産取引の発展 |
出題形式と試験時間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 4時間 |
| MC(4択問題) | 68問(うち採点対象外のプレテスト6問程度) |
| TBS(総合問題) | 7問(うちプレテスト1問程度) |
| 配点 | MC50%・TBS50% |
| スキルレベル | Remembering & Understanding 5〜15%、Application 55〜65%、Analysis 25〜35% |
| 受験できる時期 | 各四半期の最初の1ヵ月(1月・4月・7月・10月) |
| 税法の年度 | 2026年7月1日以降の受験では、2025年成立の税制改正法OBBBAの一部が出題対象 |
Application(計算・適用)が6割前後を占め、6科目の中で最も「計算して適用する」比重が高い科目です。
ブループリントの読み方は「USCPAブループリントの読み方と活用法|4階層と配点の使い方」、REGの範囲は「USCPAのREGとは|出題範囲・配点・難易度を合格者が解説」で扱っています。
TCPの合格率はなぜ高い?「簡単ではない」3つの落とし穴
TCPの合格率は2026年上半期で70〜80%と6科目中最も高いが、これは税務の実務経験者や、REGが得意で直後に受ける人が多く選ぶためで、科目そのものが簡単という意味ではない。落とし穴は、①REGから間を空けると税法の細かい数値(控除額・基準額・税率)を忘れて再学習が必要になる、②「有利な選択」の判断問題はREGの計算とは別の練習が要る、③税法が毎年改正され、2026年7月からOBBBAが出題対象になったため教材の年度がずれると失点する、の3つである。
| 落とし穴 | 内容 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| ①REGからの間隔 | 税法の数値(標準控除・段階的廃止の基準額・税率区分等)は忘れやすく、半年空くとREGの再学習に50時間以上かかる | REG合格から3ヵ月以内に受ける |
| ②判断問題の練習 | 「Aを選ぶとBより税負担がいくら減るか」という比較計算はREGにない。複数のシナリオを並べて計算する練習が要る | TBS演習で「選択肢ごとに税額を出して比較する」形式に慣れる |
| ③税法の年度 | 2026年7月1日以降は税制改正法OBBBAの規定(標準控除・税率・各種控除の変更等)が出題対象。2025年版の教材で学ぶと数値がずれる | 教材が2026年7月以降の税法に対応しているか確認する。受験月と教材の税年度を合わせる |
| (補足)受験者層 | 税務の実務者・REG直後の受験者が多く、母集団の準備度が高い。合格率の高さは科目の易しさを表さない | — |
「合格率が高いから」でTCPを選び、REGから間を空けて教材の年度も確認せずに受けると、税法の数値のずれで失点するのがTCPの典型的な失敗です。
合格率の推移は「USCPA合格率の推移|科目別10年データと日本人の実態を解説」、税制改正への対応は「USCPA試験の制度変更ニュースまとめ【2026年8月更新】」で扱っています。
TCPの勉強時間と勉強法は?
TCPの必要勉強時間は、REG合格直後なら150〜200時間、REGから半年以上空いた場合は250時間前後(REGの復習込み)が目安である。勉強法は、Area
I・IIをREGの該当分野の復習から入って「応用論点の上積み」で固め(全体の65%)、Area
III・IVは「複数の選択肢を比較して税額を出す」判断問題の型を練習し(25%)、残り10%で模試とTBS演習を行う。REGとの連続受験が最大の時短で、税法の年度を教材と受験月で合わせることが必須である。
Areaごとの勉強法と時間配分(180時間の場合)
| Area | 時間の目安 | 勉強法 |
|---|---|---|
| I. 個人の税務と資産計画 | 60時間(33%) | REGの個人所得税を復習してから、株式報酬・退職口座・贈与税・AMTの応用へ。パーソナルファイナンシャルプランニング(保険・投資・教育資金)はREGにない分野なので用語と税務上の扱いを表で整理 |
| II. 事業体の税務コンプライアンス | 60時間(33%) | REGの法人・S法人・パートナーシップを復習してから、清算・持分変動・特別配賦・基準額の応用へ。信託・遺産の課税はREGより深く出るため重点的に |
| III. 事業体のタックスプランニング | 25時間(14%) | 事業形態(C法人・S法人・パートナーシップ)を「同じ所得でどちらが税負担が少ないか」で比較する型を練習。設立・再編・清算の税務は流れで覚える |
| IV. 資産取引の処分 | 20時間(11%) | 同種資産の交換・非自発的転換・割賦販売の計算をREGより1段深く。「いつ処分すると有利か」の判断問題を追加 |
| 模試・TBS演習 | 15時間(9%) | 本番形式の模試を2回。TBSは「シナリオごとに税額を出して比較する」形式に慣れる |
TCPの勉強法で押さえる4点
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ①REGの直後に受ける | REG合格から3ヵ月以内なら、Area I・IIの復習が50時間以上減る。REGを受ける前からTCPを選ぶと決めておく |
| ②「比較して選ぶ」型を練習する | REGの「税額を出す」に加えて、「AとBで税額がいくら違うか」を計算する練習をTBSで積む |
| ③教材の税年度と受験月を合わせる | 2026年7月以降の受験は、OBBBA対応の教材で学ぶ。数値(控除額・税率)が古い教材はそのまま失点になる |
| ④REGにない分野を先に潰す | パーソナルファイナンシャルプランニングと信託・遺産の課税はREGで薄いため、最初の2週間で用語と扱いを固める |
受験順は「USCPA科目の受験順番|FARが最初の理由と選択科目別ルート」、REGの学習は「REGの勉強法と必要勉強時間」、個人所得税は「REG個人所得税(Individual)の攻略」、法人・パートナーシップは「USCPA REG法人税・パートナーシップ税制|頻出と計算の型」、頻出論点は「USCPA TCP頻出論点|4領域の配点とREGに足す論点」で扱っています。
税務未経験のVさんとREGから半年空けた同期、それぞれの学習記録
筆者はBARを選んだため、TCPについては監査法人の同僚Vさんと予備校の同期の学習を聞いています。
税務未経験からTCPで合格した同僚Vさん
Vさんは監査部門で税務の実務経験はなく、「REGが得意だったから」という理由でTCPを選びました。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| REG受験の前 | 「REGが解けているならTCP」と予備校のカウンセラーに勧められ、REG受験の時点で次の四半期の受験月をTCPに決めた |
| REG合格のスコアリリース | 翌週からTCPの学習を開始。REGから約1ヵ月後 |
| 1〜2週目 | REGにない分野(パーソナルファイナンシャルプランニング・信託と遺産の課税)を先に。用語と税務上の扱いを表で整理 |
| 3〜6週目 | Area I。REGの個人所得税は残っていたため、株式報酬・退職口座・贈与税・AMTの応用に絞った |
| 7〜10週目 | Area II。パートナーシップの持分変動と特別配賦、S法人の基準額で詰まり、REGの該当章を読み直してから応用問題へ |
| 11〜12週目 | Area III・IV。事業形態の比較計算と同種資産の交換を「選択肢ごとに税額を出す」型で演習 |
| 13〜14週目 | 模試2回。1回目は判断問題で時間を使いすぎたが、2回目で「先に結論の型を決めてから計算する」順に変えて時間内に |
| 15週目 | 受験(四半期の受験月の前半)。学習時間は合計約170時間 |
| 受験から約2ヵ月後 | 合格(80点台) |
Vさんは「REGの知識が残っている1ヵ月後に始めたから、Area
I・IIはほぼ復習で済んだ。REGにない分野を最初に潰したのが効いた」と話していました。
REGから半年空けて詰まった同期
予備校の同期は、REG合格後にFAR・AUDを先に受け、REGから約7ヵ月後にTCPの学習を始めました。
| 詰まった点 | 何が起きたか | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 税法の数値の忘却 | 標準控除・段階的廃止の基準額・税率区分を忘れており、Area IのMCで正答率が5割を切った |
REGの個人所得税と法人税の章を1周し直し(約50時間)、TCPの学習が3週間遅れた |
| 判断問題の型 | 「税額を出す」はできるが「比較して有利な方を選ぶ」で時間がかかり、模試で時間切れ | TBSで「選択肢ごとに税額を並べる表」を先に作る手順に変えた |
| 教材の年度 | 手元の教材が受験年の税法に対応していない部分があり、控除額の数値が一部古かった | 予備校の改正情報の補足資料で数値を差し替えた |
同期は結局、REG直後に受けた場合より約80時間多く学習して合格しています。
「TCPを選ぶなら、REGを受ける時点で次の四半期をTCPに決めておくべきだった」というのが、同期の実感でした。
2人の実例を整理すると
- REG合格から3ヵ月以内に受ける。それだけで学習時間が50〜80時間変わる
- REGにない分野(資産計画・信託と遺産)を最初の2週間で固める。REGの復習は残っている知識に上積みする形で
- 判断問題は「選択肢ごとに税額を並べる」型を模試で固定する。REGの計算とは別の練習が要る
REGの学習の詰まり方は「USCPA REGの時間配分|TBS8問を解き切る目安と戦略」、選択科目を先に決める受験順は「USCPA科目の受験順番|FARが最初の理由と選択科目別ルート」で扱っています。
TCPを選ぶか決めてから学習を始めるには
TCPは、REGが得意で、税務・会計事務所・BIG4の税務部門を志向する人にとって、学習時間が最も少なく済む選択科目です。
REGの学習で「税額の計算が苦にならない」「法人・パートナーシップ税制が理解できた」と感じているなら、REGの直後の受験月をTCPに充てる計画を立ててみてください。
逆に、REGで税法の暗記に苦労した人はISC、財務分析を志向する人はBARの方が合う場合があります。
予備校ごとのTCP講座の有無・税制改正(OBBBA)への教材対応・模試の回数は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」で比べてください。
「自分のREGの手応えや志向で、TCPが合っているか」「教材が2026年7月以降の税法に対応しているか」を個別に相談したい方は、アビタスの無料説明会で選択科目の選び方ごと聞けます。
よくある質問(FAQ)
Q1. TCPとは何ですか?
USCPAの選択科目の1つで、Tax Compliance and
Planning(税務コンプライアンスとプランニング)の略です。
REGで学ぶ米国税法の「正しく申告する」知識を前提に、「どの選択肢が税務上有利か」「将来の税負担をどう減らすか」を判断する力を問います。
個人の資産計画(パーソナルファイナンシャルプランニング)と事業体のタックスプランニングを含みます。
税務・会計事務所・BIG4の税務部門を志向する人向けの科目です。
Q2. TCPとREGはどう違いますか?
REGは税法に従って申告額を正しく計算する「コンプライアンス」、TCPは複数の選択肢から税務上有利なものを判断する「プランニング」が中心です。
TCPにはREGのビジネス法・職業倫理は出題されず、代わりに個人の資産計画・事業体のタックスプランニング・信託と遺産の課税が深く出ます。
REGの知識の8割以上がそのまま使えるため、REGの直後に受けるのが最も効率的です。
典型的な問題は、REGが「課税所得はいくらか」、TCPが「最も税負担が少ない選択はどれか」です。
Q3. TCPの出題範囲と配点は?
4つのAreaに分かれます。
Area I 個人の税務と資産計画(30〜40%)、Area II
事業体の税務コンプライアンス(30〜40%)、Area III
事業体のタックスプランニング(10〜20%)、Area IV
資産取引の処分(10〜20%)です。
MC68問とTBS7問で配点は各50%、試験時間は4時間です。
配点は2026年版ブループリントに基づくため、受験前に最新版を確認してください。
Q4.
TCPの合格率はなぜ高いのですか?
2026年上半期で70〜80%と6科目中最高ですが、税務の実務経験者やREGが得意で直後に受ける人が多く選ぶためで、科目が簡単という意味ではありません。
REGから間を空けると税法の数値を忘れ、「有利な選択」の判断問題はREGにない練習が要り、税法の年度がずれると失点します。
「合格率が高いから」で選び、REGから半年空けて受けると学習時間が50〜80時間増えます。
REGの直後に受ける前提で選ぶ科目です。
Q5.
税務の実務経験がなくてもTCPに合格できますか?
できます。
筆者の同僚は監査部門で税務の実務経験がなく、「REGが得意だったから」という理由でTCPを選び、REG合格の約1ヵ月後から約170時間・15週間で80点台で合格しました。
REGにない分野(資産計画・信託と遺産の課税)を最初の2週間で固め、Area
I・IIはREGの知識に上積みする形で進めています。
実務経験より、REGの知識が残っているうちに受けることが重要です。
Q6.
2026年7月からの税制改正(OBBBA)はTCPにどう影響しますか?
2026年7月1日以降の受験では、2025年成立の税制改正法OBBBAの規定(標準控除・税率・各種控除の変更等)が出題対象になっています。
教材が改正に対応していないと、控除額や基準額の数値がずれてそのまま失点になります。
受験月と教材の税年度が合っているかを予備校に確認し、改正の補足資料があれば数値を差し替えてください。
2026年6月以前に受けた人の合格には影響しません。
Q7. TCPはいつ受験できますか?
各四半期の最初の1ヵ月(1月・4月・7月・10月)だけです。
選択科目はコア科目と違って通年受験できず、不合格なら次の四半期まで3ヵ月待ちます。
REG合格のスコアリリースから逆算して、3ヵ月以内の受験月に置くのが理想で、REGを受ける時点で次の四半期をTCPに決めておくと計画が崩れません。
受験月の前半に受けると、体調不良などで動かす余地が残ります。
まとめ:TCPは「REGの直後」に受けることが全て
この記事の要点を再掲します。
- TCPとは、REGの「申告」をプランニングの方向に発展させた選択科目。REGの知識の8割以上が使え、ビジネス法・倫理は出ない
- 出題範囲はArea I 個人の税務と資産計画30〜40%・Area II
事業体の税務30〜40%・Area III タックスプランニング10〜20%・Area IV
資産取引10〜20%。MC68問・TBS7問・4時間 - 合格率は2026年上半期で70〜80%と6科目中最高だが、受験者層の準備度が高いため。落とし穴はREGからの間隔・判断問題の型・税法の年度(2026年7月からOBBBA)
- 勉強時間はREG直後で150〜200時間、半年空くと250時間前後。REGにない分野を先に潰し、「比較して選ぶ」型を練習する
- 同僚Vさんは税務未経験からREG合格1ヵ月後に開始、約170時間で80点台。同期はREGから7ヵ月空けて約80時間余分にかかった
- 向いているのはREGが得意で税務を志向する人。REGを受ける時点で次の四半期をTCPに決めておく
TCPは合格率の高さが目立ちますが、その高さは「REGの直後に受ける人が多い」ことの結果です。
まずREGの学習で税額計算の手応えを確かめて、得意だと感じたらREG受験の時点で次の四半期の受験月をTCPに充てる計画を立ててみてください。
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