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USCPAと税理士どっち?難易度・年収・将来性比較

この記事でわかること

  • USCPA(米国公認会計士)と税理士の違いを、独占業務・試験制度・受験資格・合格率・勉強時間・費用・年収・将来性の10項目で比較した一覧表
  • 2025年の実データ(税理士試験の合格率21.6%・官報合格527名、USCPAの科目別合格率42〜78%)で見た難易度の本当の差
  • 「合格まで何年かかるか」の違い(税理士は科目合格制で長期戦、USCPAは30ヵ月ルール)と、社会人が現実的に取れるのはどちらか
  • BIG4監査法人とコンサルで税理士と一緒に働いた筆者が見た、両者の「守備範囲」と「評価される場面」の違い
  • 独立志向・経理志向・外資志向・年代別に、どちらを取るべきかの判断表と、ダブルライセンスの現実

著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。

最終更新日:2026年8月28日

「USCPAと税理士はどっちが難しい?」「年収が高いのはどっち?」「将来性があるのはどっち?」と検索している方に向けて、両方の資格保有者と同じプロジェクトで働いてきた筆者の経験をもとに整理します。

結論から言うと、USCPAと税理士は「会計」という土台こそ共通ですが、税理士は日本の税務で独占業務を持つ国内特化の資格、USCPAは英語×会計で職種と地域の選択肢を広げる資格です。独立開業や税務の専門家を目指すなら税理士、働きながら1〜2年で取って経理・監査・外資・海外に進みたいならUSCPAが合理的です。

筆者はUSCPAとしてBIG4監査法人で3年働き、現在はコンサル会社に勤務しています。監査でもコンサルでも、税務論点はグループの税理士法人や顧問税理士と分担してきたので、両者の守備範囲の違いを実務で見てきました。

この記事では、国税庁とAICPAの公表データを一次情報に、10項目の比較表、合格率と合格までの年数の実データ、年収と将来性の比較、筆者が見た両者の違い、タイプ別の判断表まで解説します。

なお、日本の公認会計士との比較は「USCPAと日本の公認会計士の違い|どっちを取るべき?」で扱っています。

目次 閉じる

USCPAと税理士の違いとは?10項目の比較表で全体像を把握

USCPAと税理士の最大の違いは「日本の税務の独占業務を持つか」と「合格までの年数」です。税理士は5科目を何年かけても積み上げられる科目合格制、USCPAは4科目を30ヵ月以内に揃える制度で、時間軸がまったく違います。

税理士とは、税理士法に基づく日本の国家資格で、税務代理・税務書類の作成・税務相談の3つを独占業務とする税務の専門家です。

USCPA(U.S. Certified Public
Accountant)とは、米国各州が認定する公認会計士資格で、会計・監査・米国税法・ビジネスを英語で学んだことを証明する資格です。

両者の違いを10項目で比較します。

項目 税理士 USCPA(米国公認会計士)
資格の性質 日本の国家資格(税理士法) 米国各州の州資格
日本での独占業務 あり(税務代理・税務書類作成・税務相談) なし
試験の言語 日本語 英語
試験科目 5科目(簿記論・財務諸表論+税法3科目) 4科目(FAR・AUD・REG+選択1科目)
受験方式 年1回(8月)、1科目ずつ合格を積み上げ、科目合格は生涯有効 通年、1科目ずつ受験、最初の合格から30ヵ月以内に全科目
受験資格 会計科目は不要。税法科目は学識・資格・職歴のいずれかが必要 学位+会計・ビジネス単位(州により異なる)
合格率 21.6%(2025年、科目ベース)。5科目到達者は527名 科目別42〜78%(2025年、AICPA)
勉強時間・年数の目安 3,000〜5,000時間、5〜10年が多い 1,200〜1,500時間、1〜2年
費用の目安 予備校で5科目60〜100万円+受験料(1科目4,000円〜) 総額約100万円(予備校+受験・出願・単位取得)
登録・取得後の要件 実務経験2年で税理士登録 ライセンスに実務経験1〜2年(州による)。CPEあり

税理士試験の受験資格は2023年度(令和5年度)から緩和され、簿記論・財務諸表論は誰でも受験できるようになりました。税法科目は大学で法律学・経済学の科目を履修した人や日商簿記1級合格者などに限られます。

表を見ると、税理士は「時間をかけて確実に独占業務を得る資格」、USCPAは「短期集中で英語×会計の証明を得る資格」と言えます。

どちらが上かではなく、「税務で独立・専門家になるか」「会計を軸に職種と地域を広げるか」で選ぶ資格です。

USCPAの受験資格(単位要件)は個人の学歴で変わるので、選択肢に入れるなら先に確認しておくのが最短です。アビタスの無料説明会で受験資格を確認する

独占業務と仕事内容の違い|できることはどう違う?

税理士は日本の税務を代理できる唯一の資格で、独立開業の道が制度で保証されています。USCPAは税務代理はできませんが、監査・経理・財務・コンサルなど資格要件のない職種で「英語で会計ができる」証明として機能します。

税理士の仕事内容

税理士法第2条が定める独占業務は次の3つです。

独占業務 内容 主な顧客
税務代理 税務署への申告・申請・不服申立てを代理する 法人・個人事業主
税務書類の作成 確定申告書・法人税申告書・相続税申告書などを作成する 同上
税務相談 税額の計算や節税に関する相談に応じる 同上

これに付随して、記帳代行・決算書作成・経営相談・相続対策・M&Aの税務デューデリジェンスなどを行います。

独立開業すれば顧問先の税務を継続的に引き受けられるため、「食える資格」として長く語られてきた理由は、この独占業務と顧問契約の仕組みにあります。

USCPAの仕事内容

USCPAは日本の税理士業務はできませんが、次の領域で活躍します。

領域 仕事内容 USCPAの効き方
監査法人 財務諸表監査の監査手続(監査補助者) BIG4は全科目合格を応募要件に明記
事業会社の経理・財務 決算・連結・開示・海外子会社管理 英文会計・US GAAP・IFRSの知識
外資系企業 経理・FP&A・本社レポーティング 英語で会計を扱える証明
FAS・コンサル M&A・企業価値評価・業務改善 会計×英語×ビジネスの土台
内部監査・J-SOX 内部統制評価・リスク管理 AUDの知識、CIAとの相性
海外駐在・海外就職 現地法人の経理・管理 国際的な知名度

USCPAのREG(Regulation)は米国連邦税法を扱いますが、日本の税務には直接使えません。「USCPAを取れば税務もできる」は誤解です。

筆者が見た「守備範囲」の違い

筆者がBIG4監査法人で担当していたのは財務諸表監査で、クライアントの税務申告や税効果会計の税務面の検討は、グループの税理士法人の税理士と分担していました。

税効果会計で繰延税金資産の回収可能性を検討するとき、会計側の判断は監査チーム、税務上の繰越欠損金や別表の読み解きは税理士という線引きが明確にありました。

コンサルに移ってからも、M&Aの財務デューデリジェンスは会計士・USCPA、税務デューデリジェンスは税理士が担当します。

同じ「会計・税務」でも、決算書を作って監査する側と、税額を計算して申告する側で、資格の守備範囲は重なっていないというのが実務の実感です。

USCPAが日本でできることの詳細は「USCPAの独占業務とは|日本でできること・できないこと」で解説しています。

試験制度の違い|合格までの年数はどれくらい違う?

税理士試験は年1回・5科目・科目合格が生涯有効の長期戦、USCPAは通年受験・4科目・30ヵ月以内の短期戦です。制度の違いが「合格まで5〜10年
vs 1〜2年」の差を生みます。

税理士試験の仕組み

項目 内容
実施 年1回(8月上旬、3日間)。合格発表は11月下旬
必要科目 会計2科目(簿記論・財務諸表論、必須)+税法3科目(法人税法または所得税法のいずれか必須)
税法の選択肢 法人税法・所得税法・相続税法・消費税法・酒税法・国税徴収法・住民税・事業税・固定資産税
合格基準 各科目60点以上(実質的には相対評価で上位約10〜20%)
科目合格 生涯有効。1年に1〜2科目ずつ受験する人が多い
免除制度 大学院で修士論文を書くと税法2科目または会計1科目が免除(いわゆる「院免」)

税理士試験は5科目を一度に受ける必要がなく、1科目ずつ積み上げられるのが特徴です。

その反面、年1回しか受験機会がなく、1科目落とすと1年待つため、5科目到達までに5〜10年かかる人が珍しくありません。

2025年度の官報合格者(5科目到達者)は527名で、受験者36,320名に対して1.5%という水準です。

USCPA試験の仕組み

項目 内容
実施 通年(プロメトリック会場、日本は東京・大阪)
必要科目 Core3科目(FAR・AUD・REG)+Discipline1科目(BAR・ISC・TCPから選択)
合格基準 各科目75点(99点満点のスケールスコア)
科目合格の有効期限 最初の科目合格から30ヵ月(多くの州。従来18ヵ月から延長)
受験資格 学位+会計・ビジネス単位。不足分は予備校提携の大学単位で補える

USCPAは落とした科目をすぐ再受験でき、平均的な受講生は1〜2年で4科目を終えます。

筆者は大学3年秋に1科目目を受け、在学中に4科目を終えました。科目合格の有効期限があるので「だらだら続けられない」のがUSCPAで、逆に「何年でも続けられる」のが税理士です。

合格までの時間軸を比較

指標 税理士 USCPA
1年あたりの受験機会 1回(8月) 制限なし(科目ごとに予約)
1科目落としたときの再挑戦 翌年8月 最短で翌月以降
全科目到達までの平均 5〜10年 1〜2年
途中での撤退リスク 科目合格が残るので再開しやすい 30ヵ月で科目合格が失効する
向いている人 長期で確実に積み上げたい人 短期集中で区切りをつけたい人

税理士は「10年かけてでも独占業務を得る」、USCPAは「2年で会計の証明を得て次に進む」という時間の使い方の違いが、選択の分かれ目になります。

USCPAの受験資格は「USCPAの受験資格|高卒・短大卒・在学中でも受けられる?」を参照してください。

難易度の違い|合格率と勉強時間のデータで比較

科目ベースの合格率は税理士21.6%(2025年)、USCPA42〜78%(2025年)で、数字上は税理士が難しく見えます。ただし税理士は科目合格が消えない一方、USCPAは英語と有効期限の負担があるため、単純な合格率比較では測れません。

合格率の比較

資格 指標 数値 出典・時点
税理士 全体の合格率(科目ベース) 21.6% 国税庁、2025年11月28日発表(令和7年度・第75回)
税理士 受験者数/合格者数(一部科目合格含む) 36,320名/7,847名 同上
税理士 官報合格者(5科目到達) 527名(前年578名) 同上
税理士 科目別(2025年) 財務諸表論31.9%、簿記論・法人税法などは10〜20%台 同上
USCPA FAR(財務会計) 42.12% AICPA、2025年通年
USCPA AUD(監査) 48.21% 同上
USCPA REG(税法・商法) 63.12% 同上
USCPA BAR/ISC/TCP(選択科目) 41.94%/67.79%/77.65% 同上
USCPA 2026年上半期 FAR約43%・AUD約49%・REG約67% AICPA、2026年Q2累計

税理士試験の合格率は2024年度の16.6%から21.6%に上昇しましたが、財務諸表論が31.9%と突出した影響で、税法科目は例年通り10〜20%台です。

USCPAの科目別合格率は受験回数ベースで、4科目すべてに1回で合格する人は2割程度とされます。「合格率50%だから簡単」ではなく、「1科目ずつなら合格の見通しが立つ」が正しい表現です。

勉強時間の比較

資格 勉強時間の目安 内訳の目安
税理士 3,000〜5,000時間 簿記論450h・財務諸表論450h・法人税法600h・消費税法300h・相続税法450hなど(予備校公表の目安)
USCPA 1,200〜1,500時間 FAR400〜500h・AUD250〜300h・REG250〜300h・選択科目200〜300h

勉強時間は2〜3倍の差があります。

ただし税理士は科目を分割して何年でも取り組めるため、「1年あたりの学習負荷」は年1科目なら450〜600時間で、USCPAの年間負荷と同程度になります。

難易度は「英語」と「有効期限」で逆転する人がいる

筆者の周囲で税理士とUSCPAを両方検討した人の決め手は、試験の難しさより次の2点でした。

  • 英語に抵抗がないか:USCPAは全科目が英語。TOEIC600点程度からでも合格者はいるが、英文を読む量は日本の試験の比ではない
  • 期限内に終えられる生活か:USCPAは30ヵ月以内に4科目。育児や繁忙期で1年空くと厳しい。税理士は科目合格が消えないので中断できる

英語が得意で短期集中できる人にはUSCPAが「難しくない」資格になり、日本語で腰を据えたい人には税理士が「続けられる」資格になります。

USCPAの難易度の詳細は「USCPAの難易度|合格率・偏差値・他資格比較で見る本当の位置」、他資格との位置づけは「USCPAの難易度を偏差値・他資格で例えると」で解説しています。

年収の違い|稼げるのはどっち?

勤務税理士とUSCPAの年収レンジは500〜900万円で重なり、資格単体で差はつきません。差が出るのは「独立開業(税理士)」と「外資・グローバル(USCPA)」の上振れで、どちらも1,000万円超の道があります。

キャリア 税理士 USCPA
会計事務所・税理士法人(勤務) 400〜800万円(科目合格者は350〜500万円) 税理士法人では評価されにくい
BIG4系税理士法人 500〜1,200万円 国際税務部門で英語要員として採用例あり
監査法人 監査職の応募要件を満たさないことが多い 450〜550万円(1年目)〜800万円(シニア)
事業会社の経理・財務 500〜900万円 500〜900万円
外資系企業の経理・FP&A 600〜1,000万円 600〜1,200万円(英語案件で優位)
FAS・コンサル 600〜1,200万円(税務DD) 600〜1,200万円(財務DD・バリュエーション)
独立開業 300万円〜数千万円(顧問先の数で決まる) 税務での独立は不可。コンサル・研修講師などは可

年収は転職エージェント各社の公開求人と筆者の周囲の実例をもとにした目安で、法人・企業・地域で変わります。

税理士の年収の特徴は、独立開業の上下幅が非常に大きいことです。顧問先を50社持てば年収1,000万円超も現実的で、逆に開業初期は300万円台も珍しくありません。

USCPAの年収の特徴は、英語を使う職種で上振れしやすいことです。外資系の経理マネージャーやFP&Aでは、英語で本社とやり取りできる人材が少ないため、資格が年収に直結しやすい領域です。

筆者の場合、BIG4の1年目は450万円台、3年目に転職したコンサルで1〜2割増でした。年収を上げたのは資格そのものより「監査経験×英語案件」の組み合わせです。

USCPAの年収の実態は「USCPAの年収はいくら?日本・米国の相場と筆者の推移を公開」、税理士との比較で気になる「USCPAで年収1000万円は可能?到達ルート4つと必要年数」も参照してください。

将来性の違い|AI時代に残るのはどっち?

どちらも「定型業務はAIに置き換わり、判断・交渉・英語の領域が残る」という構造は同じです。税理士は独占業務が制度で守られる強みがあり、USCPAは領域を横断できる柔軟さが強みです。

税理士の将来性

追い風 向かい風
独占業務が法律で保証されている 記帳代行・申告書作成はクラウド会計とAIで単価が下がる
相続税・事業承継の需要が高齢化で増える 受験者数は増加傾向でも、5科目到達者は527名と減少傾向
中小企業の顧問需要は根強い 顧問料の価格競争、事務所の統合・大型化
国際税務(移転価格・タックスヘイブン対策)は人材不足 英語ができる税理士が少ない

税理士は「税務相談・税務代理」という判断を伴う業務が独占されているため、AIが申告書を作れても最終責任と代理は税理士に残ります。

一方で、記帳や単純な申告の単価下落は続いており、相続・事業承継・国際税務など付加価値の高い領域に寄せられるかが将来性を分けます。

USCPAの将来性

追い風 向かい風
英語×会計の需要(海外子会社・IFRS・US GAAP)が拡大 日本での独占業務がない
2026年12月から日本の公認会計士試験にも英語出題が導入され、会計×英語の需要が制度でも裏付けられた 取得者が増え、資格だけでの差別化は難しい
監査・経理・FAS・コンサル・外資・海外と選択肢が広い 定型的な決算・監査手続はAI・自動化で削減
米国で会計士不足が続き、海外での需要が高い 海外就職には資格以外にビザ・実務経験が必要

USCPAは「どこかの領域が縮んでも別の領域に移れる」横断性が将来性の根拠です。

筆者が監査からコンサルに移れたのも、USCPAが監査・会計・ビジネスを横断する資格だったからで、税理士の同僚が同じ動きをするには税務以外の実績が必要でした。

AI時代の会計士の将来性は「USCPAはAIに代替される?会計士の将来性を現場から解説」と「USCPAの将来性と需要|人手不足の実態をデータで解説」で詳しく扱っています。

どっちを取るべき?タイプ別の判断表

独立開業・税務の専門家を目指すなら税理士、働きながら1〜2年で取って経理・監査・外資・海外に進みたいならUSCPAが基本です。年代・状況別に整理します。

判断の軸は3つ

  1. 将来、税務で独立したいか / 税務の専門家になりたいか
    → Yesなら税理士一択
  2. 合格まで5年以上かけられるか /
    1〜2年で区切りをつけたいか
    → 長期なら税理士、短期ならUSCPA
  3. 英語を使う職種・海外に進みたいか →
    YesならUSCPA

タイプ別の判断表

タイプ 状況 おすすめ 理由
会計事務所勤務(20〜30代) 事務所でキャリアを積み、いずれ独立したい 税理士 実務と受験科目が直結。科目合格が評価・昇給に反映される
事業会社の経理(20〜30代) 経理のキャリアを広げたい、海外子会社も担当する USCPA 連結・IFRS・US
GAAP・英語で市場価値が上がる。税理士は経理での評価が限定的
外資系・グローバル企業志向 英語で会計・財務の仕事をしたい USCPA 「英語で会計ができる」証明。税理士は国内特化
監査法人・FAS・コンサル志向 監査や M&A の現場に入りたい USCPA BIG4はUSCPA全科目合格を監査職の応募要件に明記
大学生 就活の武器にしたい USCPA 在学中に4科目を終えられる。税理士5科目は在学中には現実的でない
30代後半〜40代 資格を取って転職・独立したい 税理士(独立)/USCPA(転職) 独立なら年齢より顧問先の獲得力。転職ならUSCPAの方が求人が広い
相続・事業承継に関心がある 高齢化で伸びる分野で専門性を持ちたい 税理士 相続税法の科目合格+実務で専門家になれる
日商簿記2級・1級の保有者 次の資格を決めたい どちらも可 簿記論・財務諸表論の下地になる。税理士は税法科目の受験資格を簿記1級で満たせる

この表で「USCPA」に当たる人でも、学位・単位要件を満たしているかは個別に確認が必要です。

受験資格と学習計画を先に確認したい人へ:アビタスの無料説明会では、学歴・単位から受験可能な州と不足単位、社会人・学生別に何ヵ月で4科目を終えられるかを個別に確認できます。→
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簿記からのステップアップは「簿記2級の次はUSCPA?ステップアップ戦略」と「USCPAと簿記1級どっち?レベルと市場価値の比較」で解説しています。

ダブルライセンスは意味がある?税理士+USCPAの現実

税理士がUSCPAを追加する価値は「国際税務・海外子会社・外資クライアント」を扱う場合に限って高く、USCPAが税理士を追加するのは税務で独立したい場合に限られます。両方持つ人は少数ですが、国際税務では強力です。

組み合わせ 主な目的 学習負担 筆者の周囲の実例
税理士→USCPA追加 国際税務・海外子会社の税務・外資クライアント対応 簿記論・財務諸表論の下地でFARは短縮。英語とAUDが主な追加 BIG4系税理士法人の国際税務部門で、移転価格を担当する税理士が取得
USCPA→税理士追加 税務で独立、税理士法人でのキャリア 税法3科目で1,500〜2,000時間以上。年1回の試験で3〜5年 監査法人からBIG4税理士法人に移った同僚が科目合格を積み上げ中
USCPA→CIA/CISA追加 内部監査・IT監査に特化 数百時間 内部監査部門に転職した同僚が取得

税理士がUSCPAを取る場合、簿記論・財務諸表論の知識でFARの日本語理解は早く、英語とAUD(監査)が主な追加学習です。国際税務では「日本の税務代理ができて、英語でUS
GAAPの話ができる」人材は希少
で、BIG4系税理士法人でも評価されます。

USCPAが税理士を取る場合、USCPAのREG(米国税法)は日本の税法の免除にはならず、税法3科目をゼロから受ける必要があります。監査法人からBIG4税理士法人に移った筆者の同僚は、法人税法・消費税法の科目合格を積み上げながら国際税務を担当しています。

なお、日本の公認会計士は税理士登録ができますが、USCPAにはその道がありません。税務で独立するなら、公認会計士経由か税理士試験のどちらかになります。

USCPAと相性の良い追加資格は「CIA資格とは|公認内部監査人の難易度・年収・USCPAの相性」で解説しています。

迷っているなら「USCPAが受験できるか」を先に確認する

USCPAと税理士で迷っている人が最初にやるべきことは、自分の学歴でUSCPAの受験資格を満たすかの確認です。税理士の会計科目は誰でも受けられますが、USCPAは学位と単位要件があり、受験できるかで選択肢が変わります。

税理士試験の簿記論・財務諸表論は2023年度から受験資格が不要になり、誰でも受けられます。

一方でUSCPAは、学位と会計・ビジネス単位の要件が州ごとに異なり、不足単位があれば取得に数ヵ月〜半年と数万〜20万円がかかります。

アビタスの無料説明会では、受験資格の判定、州選び、社会人・学生別の学習計画、教育訓練給付制度の対象コースを個別に確認できます。

筆者は大学2年の冬に説明会で「今の単位で受験できる州」を確認してから受講を決めました。受験可否が分かると、税理士との比較が「理想」ではなく「自分の条件」で判断できるようになります。

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予備校ごとの費用・教材・サポートの比較は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」を参照してください。

よくある質問(FAQ)

Q1.
USCPAと税理士はどっちが難しいですか?

合格率と勉強時間では税理士が難しいです。

税理士試験の合格率は科目ベースで21.6%(2025年)、5科目到達者は527名で、勉強時間は3,000〜5,000時間が目安です。

USCPAは科目別合格率42〜78%(2025年)、勉強時間1,200〜1,500時間で、数字上は税理士の2〜3分の1です。

ただしUSCPAは全科目が英語で、30ヵ月の有効期限があるため、英語が苦手な人や長期戦を望む人には税理士のほうが「続けやすい」場合があります。

Q2.
USCPAを取れば日本で税務の仕事ができますか?

できません。

税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士の独占業務で、USCPAには税理士登録の道がありません。

USCPAのREG(米国税法)は米国連邦税法の科目で、日本の税務には直接使えません。

日本の税務で独立したい場合は、税理士試験に合格するか、税理士登録ができる日本の公認会計士を目指す必要があります。

Q3.
年収が高いのはどっちですか?

勤務ベースでは同程度で、上振れの方向が違います。

勤務税理士は400〜800万円、USCPAは監査法人・事業会社で450〜900万円が目安で、資格単体で大きな差はありません。

税理士は独立開業で顧問先を増やせば1,000万円超が狙え、USCPAは外資系企業のFP&Aや経理マネージャーで英語案件を担当すると1,000万円超に届きやすいです。

どちらも「資格」より「独立の営業力」「英語×実務経験」が年収を決めます。

Q4.
将来性があるのはどっちですか?

領域によります。

税理士は独占業務が法律で守られており、相続・事業承継・国際税務の需要は高齢化とグローバル化で増えています。ただし記帳・申告の定型業務はAIで単価が下がっています。

USCPAは英語×会計の需要が海外子会社・IFRS・US
GAAPの拡大で増えており、2026年12月から日本の公認会計士試験にも英語出題が入ることが、会計×英語の需要を裏付けています。

「制度で守られた領域」を取るなら税理士、「横断できる柔軟さ」を取るならUSCPAです。

Q5.
社会人が働きながら取りやすいのはどっちですか?

短期で終えたいならUSCPA、長期で積み上げたいなら税理士です。

USCPAは通年受験で落とした科目をすぐ再受験でき、1〜2年で4科目を終える人が大半です。筆者の受講時も受講生の多くは社会人でした。

税理士は年1回の受験で1科目ずつ積み上げるため、働きながらでも取り組めますが、5科目到達まで5〜10年かかる人が多いです。

「2年で区切る」か「10年かけても独占業務を得る」かで選んでください。

Q6.
税理士の科目合格とUSCPAの科目合格、転職で評価されるのはどっちですか?

業界が違います。

税理士の科目合格は会計事務所・税理士法人で評価され、簿記論・財務諸表論の合格で採用されるケースが多いです。

USCPAの科目合格は、監査法人の会計アドバイザリー部門や一部の事業会社で評価される例がありますが、全科目合格と比べると評価は限定的です。

会計事務所に進むなら税理士の科目合格、監査法人・経理に進むならUSCPAの全科目合格を目指すのが現実的です。詳しくは「USCPA科目合格で転職できる?企業の評価と求人実態」を参照してください。

Q7.
簿記2級を持っています。次は税理士とUSCPAどっちが良いですか?

進みたい先で決めます。

簿記2級は税理士の簿記論・財務諸表論、USCPAのFARの両方の下地になります。

会計事務所で働いて独立を視野に入れるなら税理士、事業会社の経理・監査法人・外資系に進むならUSCPAが合います。

簿記1級まで取ると税理士の税法科目の受験資格を満たせるので、税理士を選ぶなら簿記1級経由も選択肢です。

Q8.
税理士とUSCPAの両方を持つ意味はありますか?

国際税務に進むならあります。

日本の税務代理ができて、英語でUS
GAAPや海外子会社の税務を扱える人材は希少で、BIG4系税理士法人の国際税務部門や、海外展開する中堅企業の顧問で強みになります。

税理士がUSCPAを追加する場合、簿記論・財務諸表論の下地でFARが短縮でき、主な追加は英語とAUDです。

国内の中小企業の税務だけで完結するなら、USCPAの追加は必須ではありません。

まとめ:USCPAと税理士は「時間軸」と「進む領域」で選ぶ資格

この記事の要点を再掲します。

  • USCPAと税理士の最大の違いは日本の税務の独占業務(税務代理・税務書類作成・税務相談)を持つか。USCPAは税理士登録ができず、税務での独立はできない
  • 試験制度は税理士が年1回・5科目・科目合格が生涯有効、USCPAが通年・4科目・30ヵ月以内。合格までは税理士5〜10年、USCPA1〜2年
  • 合格率は税理士21.6%(2025年・科目ベース、5科目到達527名)、USCPA科目別42〜78%(2025年)。勉強時間は3,000〜5,000時間
    vs 1,200〜1,500時間
  • 年収は勤務ベースで同程度(400〜900万円)。税理士は独立開業、USCPAは外資・グローバルで上振れする
  • 将来性は税理士が「独占業務+相続・国際税務」、USCPAが「英語×会計+領域の横断性」。定型業務がAIに置き換わる構造は共通
  • 筆者の実務では、決算書を作り監査する側(USCPA・会計士)と、税額を計算し申告する側(税理士)で守備範囲は重ならなかった
  • 選び方は「税務で独立・専門家→税理士」「短期で取って経理・監査・外資・海外→USCPA」。迷ったらUSCPAの受験資格を先に確認する

どちらの資格も、進む領域を決めてから選べば後悔はほとんどありません。

自分の学歴でUSCPAを受験できるか、働きながら何ヵ月で4科目を終えられるかを確かめるところから始めてみてください。

USCPAおすすめスクール
ランキングTOP3

no.

1

アビタス

総合評価

4.7
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受講料624,800円〜
(実質10万円台)
教材特徴日本語テキスト+英語問題集、図解豊富で初学者OK
講義形式日本語講義、
スモールユニット形式
サポート期間5年間(業界最長)
合格祝い金社会人20万円、
学生15万円
単位取得簡単(業界最短)

ポイント

  • 日本のUSCPA合格者の
    95%がアビタス受講生
  • 社会人でも短期合格できるコンパクト教材設計
  • 合格お祝い金とリスキリング補助金で
    実質10万円台
  • AICPA公認の唯一の日本校で
    最新試験情報を直接入手
  • 5年間サポート期間で安心、
    USCPA+プログラムで合格後もサポート

no.

2

TAC

総合評価

3.5
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受講料400,000円〜485,000円
教材特徴オリジナルテキスト+Becker問題集、ボリュームあり
講義形式正統派黒板スタイル講義
サポート期間3年間
合格祝い金なし
単位取得やや困難(時間がかかる)

ポイント

  • 長年の資格試験指導ノウハウを活かした
    正統派学習スタイル
  • Becker問題集が使用可能で
    実践的な学習ができる
  • REG・TCP(税務科目)の評判が特に良好
  • 質問回答が迅速で的確なサポート体制
  • 教育訓練給付制度対象講座で
    受講料の一部支給

no.

3

CPA会計学院

総合評価

2.8
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受講料396,000円
教材特徴オリジナルテキスト+U World問題集、BARのみ対応
講義形式日本語講義(会計知識前提)
サポート期間2年間(延長可能)
合格祝い金10万円
単位取得やや困難

ポイント

  • 受講料が比較的安価で費用を抑えて
    学習開始可能
  • 合格お祝い金10万円でコスト負担を軽減
  • リスキリング補助金対象講座で
    受講料大幅軽減
  • 日本の公認会計士試験指導実績を活かした
    会計基礎解説
  • 新設校ならではの最新設備と学習環境

PR USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス
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