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簿記2級の次はUSCPA?ステップアップ戦略

この記事でわかること

  • 簿記2級の次の選択肢(簿記1級・税理士・公認会計士・USCPA・IFRS検定)を、勉強時間・期間・費用・開ける入口の5項目で比較した一覧表
  • 簿記2級の知識がUSCPAのFARでどこまで通用するか(論点別の「そのまま使える/追加で学ぶ」対応表)
  • 簿記2級保有者がUSCPAを1,000〜1,200時間で終える12ヵ月の学習モデルと、科目の順番
  • 簿記2級からUSCPAに直行し、大学在学中に4科目合格した筆者が「1級を飛ばして良かった点・苦労した点」
  • 簿記2級の次にUSCPAを選ぶべき人・選ばないほうがいい人の判断基準と、よくある失敗3つ

著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。

最終更新日:2026年8月29日

「簿記2級を取ったけど次は何を目指せばいい?」「簿記2級からUSCPAは無謀?」「1級を挟むべき?」と検索している方に向けて、簿記2級からUSCPAに直行した筆者の経験をもとに整理します。

結論から言うと、簿記2級の次にUSCPAを選ぶのは、監査法人・外資系・海外・大手企業の経理に進みたい人にとって最も時間対効果の高いステップアップです。簿記2級の知識はFAR(財務会計)の土台としてそのまま使え、1級を挟まずに1,000〜1,200時間・1年〜1年半で4科目を終えるのが現実的な計画です。

筆者は大学1年で簿記2級を取り、大学2年の冬からUSCPAを始めて在学中に全科目合格し、新卒でBIG4監査法人に入りました。簿記1級は受けていません。

この記事では、簿記2級の次の5つの選択肢の比較、2級の知識がFARでどこまで使えるかの対応表、12ヵ月の学習モデル、筆者の体験、向いている人・向いていない人、よくある失敗まで解説します。

なお、簿記1級との詳しい比較は「USCPAと簿記1級どっち?レベルと市場価値の比較」、簿記保有者の学習時間の試算は「簿記2級・1級保有者のUSCPA勉強時間|短縮効果を科目別に解説」で扱っています。

目次 閉じる

簿記2級の次の選択肢は5つ|勉強時間・費用・開ける入口で比較

簿記2級の次の選択肢は、簿記1級・税理士・公認会計士・USCPA・IFRS検定の5つです。「どの入口を開けたいか」で選ぶと、監査法人・外資・海外に進むならUSCPA、会計事務所なら税理士、日系経理の深掘りなら簿記1級が合理的です。

簿記2級は、商業簿記と工業簿記を範囲とし、統一試験の合格率は20%前後、ネット試験は35〜40%程度の検定です(日本商工会議所公表データより)。

2級を取った時点で、決算書を読み、仕訳を切り、原価計算の基礎を理解できる状態になっています。ここから先は「深める」か「広げる」かの分かれ道です。

選択肢 勉強時間の目安(2級から) 期間の目安 費用の目安 開ける入口 向いている人
簿記1級 500〜1,000時間 1〜2年 5〜20万円 日系企業の経理(日本基準の深さ)、税理士試験の受験資格 日本語で会計を極めたい人、税理士・会計士の下地を作りたい人
税理士 3,000〜5,000時間 5〜10年 60〜100万円 会計事務所、税務での独立 税務の専門家・独立志向
公認会計士 3,000〜5,000時間 2〜4年(専念) 60〜90万円 監査法人(署名者)、税理士登録も可 受験に専念できる学生
USCPA 1,000〜1,200時間 1〜1.5年 約100万円 監査法人、外資系、海外、大手経理 働きながら・在学中に取りたい人、英語×会計に進みたい人
IFRS検定 100〜200時間 3〜6ヵ月 5〜10万円 日系大企業のIFRS導入部門 IFRSの知識を短期で証明したい人

税理士と公認会計士は「2級の延長」ではなく、別次元の時間投資が必要な国家試験です。2級を取ったばかりの社会人が、働きながら現実的に狙えるのは簿記1級かUSCPAの2択になります。

その2択の分かれ目は「日本基準を深めるか、英語×会計で広げるか」です。

観点 簿記1級 USCPA
2級の知識の活き方 商業簿記・工業簿記をそのまま深める FAR(財務会計)の土台として使える
学ぶ範囲 会計計算(商簿・会計学・工簿・原計) 財務会計+監査+税法・商法+選択科目
言語 日本語 英語
受験の柔軟性 年2回、4科目一括 通年、1科目ずつ
開ける入口 日系経理・会計事務所 監査法人・外資・海外・大手経理
取得後の年収の上振れ 経理の中で積み上げ 監査法人・外資という高年収の入口

筆者が2級の後にUSCPAを選んだ理由は「1級では監査法人の監査職に応募できない」の一点でした。進む先が決まっていれば、選択肢は自然に絞れます。

USCPAには学位と単位の受験資格があり、2級の保有は関係ありません。自分の学歴で受験できるかは先に確認しておくのが最短です。アビタスの無料説明会で受験資格を確認する

簿記2級の知識はUSCPAのどこまで使える?FARの論点別対応表

簿記2級の商業簿記はFAR(財務会計)の基礎論点の5〜6割に対応し、工業簿記はBAR(選択科目)の管理会計に一部対応します。AUD・REGは2級と重ならないので、USCPAの学習の約半分は「新しい領域」になります。

FARで「そのまま使える」論点と「追加で学ぶ」論点

分野 簿記2級の範囲 FARでの扱い 2級からの追加学習
仕訳・財務諸表の構造 ○ 前提知識 英語の勘定科目名を覚えるだけ
商品売買・売上計上 ○ 収益認識(ASC 606)の5ステップとして再整理 中(5ステップの理解が必要)
固定資産・減価償却 ○ 定額法・定率法に加え、減損・資産除去債務 小〜中
引当金・退職給付 △(引当金の基礎) 年金会計(PBO・数理計算上の差異) 中〜大
有価証券 ○(売買目的・満期保有など) 分類の名称と評価差額の処理が異なる 中
リース △(2級では基本のみ) 借手の会計処理(ファイナンス・オペレーティング) 中
税効果会計 ○(2級の範囲に含まれる) 繰延税金資産・負債の考え方は共通 小
連結会計 ○(2級で基礎を学ぶ) 連結・持分法・企業結合 中(のれん・非支配持分の処理が異なる)
本支店会計 ○ ほぼ出ない なし
キャッシュフロー計算書 △ 間接法・直接法の作成 中
政府・非営利会計 × FARの約2〜3割を占める 完全な新領域 大
工業簿記・原価計算 ○ FARではなくBAR(選択科目)の管理会計で活きる BARを選ぶなら小

FARの学習時間の目安は400〜500時間ですが、簿記2級保有者は仕訳と財務諸表の構造を理解しているので、英語の勘定科目に慣れれば最初の1〜2ヵ月が大きく短縮されます。

一方で、政府会計・非営利会計はFARの2〜3割を占める日本の簿記にない領域で、2級保有者でもゼロからの学習になります。

AUD・REGは2級と重ならない

科目 内容 簿記2級との重なり
AUD(監査) 監査手続・内部統制・監査報告書・職業倫理 なし(簿記1級・税理士とも重ならない)
REG(税法・商法) 米国連邦税法(個人・法人)・商法・職業倫理 なし
選択科目(BAR/ISC/TCP) 財務分析・IT・税務コンプライアンス BARの管理会計で工業簿記が活きる

「2級を持っているからUSCPAは楽」ではなく、「FARの入口が楽になる分、AUD・REGの新領域に時間を回せる」が正確な表現です。

全体の勉強時間は、2級保有者で1,000〜1,200時間(未経験者1,300〜1,500時間)が目安になります。

科目ごとの勉強時間は「USCPA合格に必要な勉強時間と効率的な勉強法|科目別の目安」で詳しく試算しています。

簿記2級保有者がUSCPAを12ヵ月で終える学習モデル

簿記2級保有者は、FARから始めて4ヵ月で1科目目を受験し、AUD→REG→選択科目の順で12〜15ヵ月で4科目を終えるのが標準的なモデルです。1日2〜3時間、週15〜20時間のペースで1,000〜1,200時間になります。

12ヵ月モデル(週15〜20時間)

期間 科目 主な内容 累計時間の目安
0〜1ヵ月目 準備 受験資格の確認・州選び・不足単位の手配・英語の会計用語に慣れる 30〜50時間
1〜4ヵ月目 FAR 2級の知識で個別論点を英語で再整理→政府・非営利会計→MC・TBS演習 350〜450時間
5〜7ヵ月目 AUD 監査の流れ・内部統制・監査報告書。2級と重ならない新領域 600〜700時間
8〜10ヵ月目 REG 米国個人税・法人税・商法。暗記量が多い 850〜950時間
11〜12ヵ月目 選択科目(BAR) 工業簿記・原価計算の知識で管理会計が短縮 1,050〜1,200時間

FARを最初に置く理由は、2級の知識が最も活きる科目で「英語で会計を学ぶ感覚」を最短で掴めるからです。ここで手応えを得ると、AUD以降の新領域に入る心理的なハードルが下がります。

選択科目は、工業簿記・原価計算を学んだ2級保有者ならBAR(Business
Analysis and
Reporting)が最も相性が良く、合格率も2025年は41.94%と最も低いものの、2級の管理会計の知識で短縮できます。ISC(IT)やTCP(税務)を選ぶ場合は、それぞれの適性で判断してください。

筆者の実際のスケジュール

筆者は大学2年の冬に受講を始め、大学3年の秋にFARを受験しました。準備期間を長めに取ったのは、単位取得と英語の会計用語への慣れに時間を使ったからです。

時期 内容
大学2年冬 説明会で受験資格を確認、受講開始。単位取得と並行
大学3年春〜夏 FAR。2級の知識で個別論点は早く進み、政府会計で苦戦
大学3年秋 FAR受験・合格
大学3年冬〜4年春 AUD・REG。就活と並行
大学4年秋 4科目目を受験・合格

大学生は長期休暇で集中できるので、社会人より短い期間で終える人もいます。社会人は繁忙期を避けて科目の受験時期を組むのがコツです。

学習計画の立て方は「USCPA合格スケジュール|1年合格モデルプランと筆者の実例」、社会人の時間確保は「社会人が働きながらUSCPAに合格する方法|時間術と18ヵ月計画」で解説しています。

筆者の体験|簿記2級からUSCPAに直行して良かった点・苦労した点

簿記2級からUSCPAに直行して良かったのは「1級の1〜2年を使わずに就職の入口が開いたこと」、苦労したのは「政府会計・原価計算の実務・日本基準の総合力」の3点でした。苦労した点は入所後の実務と研修で補えています。

良かった点

良かった点 具体的な内容
就職の入口が早く開いた 在学中に4科目を終え、BIG4監査法人に新卒入所。簿記1級経由なら間に合わなかった
FARの入口で挫折しなかった 仕訳と財務諸表の構造が頭に入っていたので、英語の勘定科目を覚えれば個別論点は進んだ
2級の工業簿記がBARで活きた 原価計算・CVP分析・予算管理は2級の知識で対応でき、最後の科目を短期で終えられた
監査法人で「会計の土台」が認められた 2級+USCPAで、入所時の研修で会計の基礎からやり直す必要がなかった

苦労した点

苦労した点 具体的な内容 どう補ったか
政府会計・非営利会計 日本の簿記にない領域で、FARの学習時間の3割を使った 予備校の講義を繰り返し、MC問題を解いて型で覚えた(攻略法は「FAR政府会計・NPO会計の攻略
製造業の原価計算の実務 2級の工業簿記は基礎レベルで、監査で見る標準原価差異の分析には足りなかった 入所1年目に法人内研修と現場で学び直した
日本基準の総合問題の訓練 簿記1級を通った同僚のほうが連結精算表・税効果の「数字のつながり」を掴むのが速かった 2年目までに実務で追いついた

苦労した点のうち、政府会計はUSCPA固有の壁で誰でも通る道です。原価計算と日本基準の総合力は「1級を挟めば楽だったか」と問われれば楽だったと思いますが、そのために1〜2年を使う価値があったかと言えば、筆者の場合は「なかった」というのが答えです。

監査法人に入ってしまえば、日本基準の総合力は毎日の業務で嫌でも身につきます。

監査法人でのUSCPAのリアルは「USCPAで監査法人に入る方法|採用要件・4つの入り方・選考対策」、大学生の在学中合格は「大学生のUSCPA|在学中合格のリアルと就活での使い方」で詳しく書いています。

簿記2級の次にUSCPAを選ぶべき人・選ばないほうがいい人

監査法人・外資系・海外・大手経理に進みたい人、働きながら1〜1.5年で区切りをつけたい人はUSCPAを選ぶべきです。税務で独立したい人、英語に強い抵抗がある人、学位・単位の受験資格を満たせない人は別の選択肢が合います。

USCPAを選ぶべき人

タイプ 理由
監査法人に入りたい(新卒・転職) BIG4はUSCPA全科目合格を監査職の応募要件に明記。簿記1級では応募できない
外資系企業・海外子会社管理に進みたい 「英語で会計ができる」証明。簿記は海外の採用担当に伝わりにくい
日系大企業の経理で連結・IFRS・海外を担当したい US GAAP・IFRSの知識と英文会計で市場価値が上がる
働きながら・在学中に1〜1.5年で取りたい 通年・1科目ずつの受験で計画が組める
2級で「会計が向いている」と分かった人 2級を継続して合格できた人は、USCPAの1,000時間も継続できる可能性が高い

別の選択肢が合う人

タイプ 合う選択肢 理由
税務で独立したい 税理士 USCPAは税理士登録ができない
監査法人で署名者(パートナー)を目指す 公認会計士 USCPAは日本の監査報告書に署名できない
英語に強い抵抗がある 簿記1級→(後で)USCPA USCPAは全科目英語。1級で会計を深めてから英語に挑む道もある
学位・単位要件を満たせない 簿記1級・IFRS検定・単位取得後にUSCPA USCPAは学位(学士)が原則必要。単位不足は予備校提携大学で補える
会計の勉強を続けられるか不安 まず簿記1級の学習で見極め 1,000時間の前に、500時間を続けられるかを試す

自分がどちらに当たるか確認したい人へ:アビタスの無料説明会では、学歴・単位から受験可能な州と不足単位、簿記2級保有者の学習時間と期間の目安を個別に確認できます。→
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英語に不安がある人は「USCPAの英語力|TOEIC何点から?600点台でも受かる理由」と「USCPAは英語できないと無理?7つの型で読解を突破する攻略法」、意味があるか迷っている人は「USCPAは本当に意味ない?やめとけと言われる5つの理由と真実」を参照してください。

簿記2級からUSCPAに進む人のよくある失敗3つ

簿記2級保有者がUSCPAで失敗するパターンは「2級の知識に頼りすぎてFARを甘く見る」「AUD・REGの新領域で失速する」「受験資格の確認を後回しにする」の3つです。いずれも最初の1ヵ月で防げます。

失敗 何が起きるか 防ぎ方
2級の知識に頼りすぎてFARを甘く見る 個別論点は進むが、政府会計・年金会計・収益認識の5ステップで止まる。FARの合格率42%(2025年)を「2級があるから大丈夫」と読み違える FARの学習時間は2級保有者でも350〜450時間を確保。政府会計に3割の時間を割く前提で計画する
AUD・REGの新領域で失速する FAR合格の勢いでAUDに入ると、計算がなく「読んで理解する」科目で調子が狂う。ここで撤退する人が多い AUDは「監査の流れ」を最初に掴む。2級と重ならない前提で、FARより時間をかける覚悟で入る
受験資格の確認を後回しにする 学習を始めてから単位不足が判明し、単位取得に半年かかる。30ヵ月ルールの期限に影響する 受講前に説明会で受験資格を判定してもらい、不足単位の取得を学習と並行させる

筆者はFARで政府会計に想定以上の時間を使い、AUDに入った直後に「計算がない科目」の感覚に慣れるまで1ヵ月ほど停滞しました。2級保有者ほど、FAR以降の「新領域」を軽く見ない計画が重要です。

USCPAの挫折パターン全般は「USCPAの撤退率と挫折する人の共通点|やめる前に読む」で解説しています。

簿記2級の次に進む前に「受験資格」を確認する

簿記2級の次にUSCPAを検討するなら、最初にやるべきことは自分の学歴で受験資格を満たすかの確認です。簿記2級の保有はUSCPAの受験資格に関係なく、学位と会計・ビジネス単位で判定されます。

USCPAの受験資格は州ごとに異なり、多くの州で学士号と一定の会計・ビジネス単位が必要です。

文系・理系を問わず、大学で会計科目を履修していない人は単位が不足していることが多く、予備校提携の米国大学の単位取得で補うのが一般的です。

アビタスの無料説明会では、受験資格の判定、州選び、簿記2級保有者の学習時間と期間の目安、教育訓練給付制度の対象コースを個別に確認できます。

筆者は大学2年の冬に説明会で「今の単位で受験できる州」と「2級からの学習時間の目安」を確認し、1級ではなくUSCPAに進むと決めました。受験可否が分かると、簿記1級との比較が「理想」ではなく「自分の条件」で判断できます。

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受験資格の詳細は「USCPAの受験資格|高卒・短大卒・在学中でも受けられる?」、予備校ごとの費用・教材・サポートの比較は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」を参照してください。

よくある質問(FAQ)

Q1.
簿記2級からUSCPAは無謀ですか?

無謀ではありません。

USCPAの予備校のカリキュラムは簿記2級レベルの会計知識を前提に組まれており、2級保有者は最も標準的な受講生です。

FAR(財務会計)の個別論点は2級の知識で進められ、全体の勉強時間は1,000〜1,200時間、期間は1〜1.5年が目安です。

筆者も簿記2級からUSCPAに直行し、大学在学中に4科目合格しました。

Q2.
簿記2級の次に1級を取ってからUSCPAに進むべきですか?

進む先が監査法人・外資・海外なら、1級を挟まず直行するのが時間対効果は高いです。

簿記1級は500〜1,000時間・1〜2年かかり、取ってもFARの学習が200〜300時間短縮されるだけで、監査法人の監査職には応募できません。

日系企業の経理で日本基準を深めたい人、税理士を視野に入れている人、英語に強い抵抗がある人は、1級を先に取る価値があります。

Q3.
簿記2級の知識はUSCPAのどの科目で使えますか?

FARとBARです。

FAR(財務会計)は仕訳・財務諸表・固定資産・有価証券・税効果・連結の基礎が2級と重なり、英語の勘定科目に慣れれば進められます。

BAR(選択科目)は工業簿記・原価計算の知識で管理会計・CVP分析が短縮できます。

AUD(監査)・REG(税法・商法)は2級と重ならない新領域で、ここが全体の学習の約半分を占めます。

Q4.
簿記2級保有者のUSCPAの勉強時間はどれくらいですか?

1,000〜1,200時間が目安です。

未経験者の1,300〜1,500時間より200〜300時間短く、主にFARの入口が短縮されます。

内訳はFAR350〜450時間、AUD250〜300時間、REG250〜300時間、選択科目200〜250時間が標準的です。

1日2〜3時間、週15〜20時間のペースで12〜15ヵ月になります。

Q5.
簿記2級はUSCPAの受験資格になりますか?

なりません。

USCPAの受験資格は学位(学士)と会計・ビジネス単位で判定され、簿記の級は関係ありません。

大学で会計科目を履修していない人は単位不足のことが多く、予備校提携の米国大学の単位取得で補います。

学習を始める前に、説明会などで自分の学歴で受験できる州を確認してください。

Q6.
簿記2級を取ったばかりで英語が苦手です。USCPAは厳しいですか?

TOEIC600点程度からでも合格者はいますが、英語を読む量は覚悟が必要です。

USCPAは問題文も解答もすべて英語で、FARでは英語の会計用語、AUDでは長文の読解が求められます。

英語に強い抵抗がある場合は、簿記1級で会計を深めてから英語に挑む道もあります。

英語が苦手でも、2級で会計の構造を理解していれば「内容は分かる、英語だけ慣れる」状態から始められるのは大きな利点です。

Q7.
簿記2級からUSCPAを取ると、どんな仕事に就けますか?

監査法人・外資系企業・大手企業の経理・FAS・コンサルが主な入口です。

BIG4監査法人はUSCPA全科目合格を監査職の応募要件に明記しており、筆者は大学在学中の合格で新卒入所しました。

事業会社では連結・IFRS・海外子会社管理の求人で評価され、外資系では「英語で会計ができる」証明として機能します。

簿記2級だけでは開かない入口が、USCPAで開くのが最大の違いです。

Q8.
簿記2級と並行してUSCPAの勉強を始めても良いですか?

おすすめしません。

日本語と英語で学習対象が分かれ、どちらも中途半端になりやすいです。

簿記2級を3〜6ヵ月で先に終え、会計の構造を頭に入れてからUSCPAに移るのが王道です。

2級の合格が、USCPAの1,000時間を続けられるかの試金石にもなります。

まとめ:簿記2級の次は「進む先」で選び、監査法人・外資・海外ならUSCPA

この記事の要点を再掲します。

  • 簿記2級の次の選択肢は簿記1級・税理士・公認会計士・USCPA・IFRS検定の5つ。働きながら現実的に狙えるのは簿記1級かUSCPAの2択
  • 分かれ目は「日本基準を深めるか(1級)、英語×会計で広げるか(USCPA)」。監査法人・外資・海外・大手経理に進むならUSCPA
  • 簿記2級の知識はFARの基礎論点の5〜6割とBARの管理会計に対応。AUD・REGは重ならず、政府会計はFARの2〜3割を占める新領域
  • 2級保有者の勉強時間は1,000〜1,200時間、12〜15ヵ月。FAR→AUD→REG→BARの順で、FARから始めて4ヵ月で1科目目を受験する
  • 筆者は2級から直行して在学中に合格。良かったのは就職の入口が早く開いたこと、苦労したのは政府会計・原価計算の実務・日本基準の総合力で、後者は実務で補えた
  • 失敗パターンは「FARを甘く見る」「AUD・REGで失速」「受験資格の確認を後回し」の3つ。最初の1ヵ月で防げる
  • 簿記2級はUSCPAの受験資格に関係なく、学位と単位で判定される。学習を始める前に受験できる州を確認する

簿記2級を取り切れた人は、会計の勉強を1,000時間続ける素地がすでにあります。

自分の学歴でUSCPAを受験できるか、2級からなら何ヵ月で4科目を終えられるかを確かめるところから、次の一歩を始めてみてください。

USCPAおすすめスクール
ランキングTOP3

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アビタス

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PR USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス
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