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監査法人のトレーニー・非常勤とは?USCPA合格前に入る4つの道

この記事でわかること

  • 監査トレーニーとは何か、監査アシスタント・非常勤・中小監査法人の正規採用との違い
  • EY新日本の監査トレーニー制度の募集要項(対象者・必須要件・月給・残業・学費補助)を一次情報で確認した内容
  • USCPA受験生・科目合格者が合格前に監査法人へ入る4ルートの比較表(応募条件・仕事内容・給与・合格後の扱い)
  • トレーニーで入るメリットとデメリット、契約の縛りや予備校代の補助で確認すべき点
  • 監査アシスタントから正社員の監査職に上がった同僚を筆者が見て分かった、合格前に入る道の使い方
  • 4ルートのどれが向くかのタイプ別判断表と、全科目合格を待ってから正規ルートで入る判断の基準

著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。

最終更新日:2026年8月29日

「USCPAの全科目合格を待たずに監査法人で働き始める方法はないのか」「監査トレーニーや非常勤という言葉を聞くが、USCPA受験生でも使えるのか」と調べている方に向けた記事です。

結論から言うと、USCPA受験生が合格前に監査法人へ入る道は、①監査トレーニー
②監査アシスタント・監査補助者 ③非常勤(パート・アルバイト)
④中小監査法人の正規採用の4つがあり、BIG4で「合格を目指しながら監査業務に就ける」と募集要項に明記しているのはEY新日本の監査トレーニー制度です。

ただし、どのルートも「全科目合格後に監査職として入る」正規ルートより給与・業務範囲・法人の選択肢が限られるため、自分の学習の進み具合と生活費の状況で選ぶ必要があります。

筆者は在学中に全科目合格して新卒で正規ルートから入ったため、トレーニー経験はありませんが、同じチームに監査アシスタントから監査職に上がった同僚がいて、その道のりを3年間そばで見ていました。

この記事では、EY新日本の募集要項を一次情報として4ルートを比較し、同僚の実例からトレーニー・アシスタントで入る道の使い方と注意点を整理します。

全科目合格後の正規ルートは「USCPAで監査法人に入る方法|採用要件・4つの入り方・選考対策」で扱っているので、本記事は「合格前に入る道」に絞ります。

目次 閉じる

監査トレーニーとは?USCPA受験生が合格前に監査法人で働ける制度

監査トレーニーとは、公認会計士・USCPAの試験合格を目指す人を監査法人が採用し、会計士の指導のもとで監査業務に携わりながら受験を続けられる制度である。EY新日本が2016年に導入し、対象者に「公認会計士・米国公認会計士(USCPA)の資格取得を目指している方」と明記している。

まず、監査トレーニーと似た言葉との違いを整理します。

名称 位置づけ 合格前に応募できるか 監査業務に携わるか 代表的な法人
監査トレーニー 合格を目指す受験生を正社員で採用し、監査業務+受験支援を提供 できる(受験生が対象) 会計士の指導のもとで監査業務全般 EY新日本
監査アシスタント・監査補助者 会計士の事務・データ作業を補助する職種 できる(資格不問) 報告書作成補助、データ作成など補助業務 EY新日本、KPMGあずさなど
非常勤(パート・アルバイト) 時給制で監査業務を補助する働き方 法人・案件による(公認会計士向けが中心) 実証手続の一部、繁忙期の補助 各法人(募集は不定期)
中小監査法人の正規採用 科目合格者を監査スタッフとして採用する法人がある できる(法人による) 監査業務全般 中小・準大手の一部
正規ルート(参考) 全科目合格者を監査職として採用 できない(全科目合格が条件) 監査業務全般 BIG4・準大手

「監査トレーニー」は制度の名前で、法人が受験生を育てる前提で採用する枠です。

「監査アシスタント」は職種の名前で、資格の有無に関係なく補助業務を担う採用です。

「非常勤」は雇用形態の名前で、時給で監査業務を手伝う働き方を指します。

この3つは混同されやすいので、求人を見るときは「合格前に応募できるか」「監査業務そのものに携われるか」「合格後にどう扱われるか」の3点で区別してください。

非常勤の時給と働き方は「監査法人の非常勤の時給と働き方|USCPAでも採用される条件」で詳しく扱っています。

学習を始める前の方は、受験生のうちに監査法人で働く選択肢があることも含めて、アビタスの無料説明会で受験計画と就職の時期を相談しておくと、トレーニーを狙うか合格を待つかの判断が早くなります。

EY新日本の監査トレーニー制度はどんな条件?募集要項を確認

EY新日本の監査トレーニー(中途採用)は、4年制大学卒業以上(第2新卒可)と日商簿記2級程度の会計知識が必須要件で、月給238,000円、勤務時間9:30〜17:30、合格までは原則残業なし、受験予備校の学費の6割を補助、試験休暇は最大2ヵ月と募集要項に明記されている。

EY新日本の採用ページ(2026年8月29日確認)から、USCPA受験生に関係する項目を抜き出します。

項目 募集要項の内容
対象者 公認会計士・米国公認会計士(USCPA)の資格取得を目指している方
必須要件 4年制大学卒業以上(第2新卒可)、日商簿記2級程度の会計知識
生かせる経験 事業会社等での実務経験、経理実務経験、エクセルスキル
業務内容 会計士の指導のもとで監査業務全般。入社時研修で監査計画〜監査報告書までの流れを学び、OJTで先輩会計士のサポート
勤務地 東京事務所
雇用形態 正社員
給与 月給238,000円、昇給年1回(10月)、賞与年2回(6月・12月)
勤務時間 9:30〜17:30。公認会計士試験に合格するまでは原則残業なし
受験支援 受験対策予備校の学費の6割を補助、試験合格時のお祝い金、論文式試験に備えた試験休暇(最大2ヵ月)
サポート 一人ひとりにカウンセラー(現場の公認会計士)がつく
合格後 大規模クライアントの監査補助者、中小規模クライアントの主査へ

出典:EY新日本有限責任監査法人「監査トレーニー(中途採用)募集」(2026年8月29日確認)。給与・制度は改定される可能性があるため、応募時に最新の募集要項で確認してください。

この募集要項で押さえるべき点は3つです。

1つ目は、対象者にUSCPAが明記されていることです。制度の説明文は公認会計士試験を軸に書かれていますが、対象者の欄でUSCPAが並記されているため、USCPA受験生も応募できます。

2つ目は、合格までは原則残業なし・9:30〜17:30勤務で、退勤後を勉強に充てる設計になっていることです。

3つ目は、予備校の学費の6割補助で、アビタスやTACのUSCPA講座(60〜80万円前後)なら、自己負担を数十万円減らせる計算になります。

一方で、勤務地が東京事務所に限られること、月給238,000円は全科目合格者の監査職(年収450〜550万円が目安)より低いこと、試験休暇の制度が「論文式試験」を想定した書き方であることは、USCPA受験生が確認しておくべき点です。

USCPAの受験スケジュールは公認会計士試験と違って年間を通じて組めるため、試験休暇をどう使えるかは面接で確認してください。

他のBIG4に監査トレーニーはあるか

BIG4でUSCPA受験生を「監査トレーニー」の名称で募集しているのは、2026年8月時点の各法人の採用ページを見る限りEY新日本のみです。

法人 受験生・科目合格者が応募できる枠 備考
EY新日本 監査トレーニー(USCPA明記)、監査アシスタント 監査トレーニーは東京事務所
PwC Japan 受験生向けの独自プログラム(グローバル・リーダーシップ・プログラム)が公認会計士受験生向けにある。財務報告アドバイザリー職ではUSCPA学習者が応募可能とされる USCPA受験生の監査職トレーニー枠は要確認
KPMGあずさ 監査補助者採用 資格不問の補助職
デロイト トーマツ 会計関連アドバイザリー職で経歴ベースの採用例 監査職の受験生枠は確認できず

出典:各法人の採用ページ、USCPAどこのブログ(2025年4月)、USCPA職人(2023年1月)。募集の有無は時期で変わるため要確認。

「トレーニー」の名前にこだわらず、「受験生でも応募できて、監査に近い業務に携われる枠」を探すと選択肢は広がります。

各法人の採用方針の違いは「BIG4監査法人の違いを比較|規模・年収・働き方・USCPA採用」で整理しています。

合格前に監査法人へ入る4ルートはどう違う?条件・仕事・給与で比較

合格前に監査法人へ入る4ルートは、監査業務そのものに携われる順に「監査トレーニー>中小監査法人の正規採用>非常勤>監査アシスタント」、給与の安定性では「トレーニー=中小の正規採用>アシスタント>非常勤」、選べる法人の幅では「アシスタント>非常勤>中小>トレーニー」である。

4ルートを、USCPA受験生の目線で比較します。

比較項目 ①監査トレーニー ②監査アシスタント・補助者 ③非常勤(パート・アルバイト) ④中小監査法人の正規採用
応募できる段階 受験生(学習中〜科目合格) 資格不問 法人による。実務未経験のUSCPA受験生は採用されにくい 科目合格者を対象にする法人がある
主な仕事 会計士の指導のもとで監査業務全般 報告書作成補助、データ作成・管理、事務 実証手続の一部、繁忙期の補助 監査業務全般(小規模クライアントの主担当になることも)
雇用形態・給与 正社員。EY新日本は月給238,000円 正社員または契約社員。月給20万円台が目安(要確認) 時給制。公認会計士で時給3,000〜5,000円前後、未経験・無資格は低い(要確認) 正社員。年収350〜500万円が目安(要確認)
勉強との両立 合格まで原則残業なし(EY新日本) 残業は少なめだが法人・時期による 日数を自分で調整できる 繁忙期は残業あり。両立は最も難しい
受験支援 学費補助・試験休暇・カウンセラー 原則なし(法人による) なし 法人による
合格後の扱い 監査職へ(EY新日本は監査補助者→主査へ) 別途、監査職への社内応募が必要 正社員への転換は別選考 そのまま監査スタッフ
法人の選択肢 EY新日本(東京)が中心 BIG4を含め複数 募集は不定期 中小・準大手の一部
向いている人 学習中で、収入と監査経験を同時に得たい人 まず監査法人の中に入りたい人 現職があり週数日だけ関わりたい人 早く監査の主担当になりたい人

給与・時給の目安は転職エージェント各社の公開求人と筆者の周囲の実例をもとにしたもので、法人・地域・時期で変わります。応募前に必ず求人票で確認してください。

この表で分かるのは、「監査業務に携われる」と「勉強と両立できる」を両方満たすのはトレーニーだけということです。

中小監査法人の正規採用は監査経験を早く積めますが、繁忙期の残業が受験勉強を圧迫します。

監査アシスタントは中に入りやすい反面、業務が補助に限られ、合格後に監査職へ移るには別の選考が必要です。

科目合格の段階で監査法人に入れるかは「USCPA科目合格で監査法人に入れる?入口3つと動くべき合格数」で、中小・準大手の選択肢は「中堅・準大手監査法人とUSCPA|BIG4との違い・年収・入り方」で詳しく解説しています。

非常勤はUSCPA受験生に現実的か

「非常勤」は、公認会計士が育児や独立準備のために時給で監査業務を手伝う働き方として広まっており、募集の多くは公認会計士または監査経験者を対象にしています。

非常勤の募集の傾向 内容
主な対象 公認会計士(登録済み・試験合格者)、監査法人での実務経験者
未経験のUSCPA受験生 採用例は少ない。繁忙期の補助要員として中小法人が募集する場合に限られる
業務 実証手続の一部(残高確認の集計、証憑突合)、繁忙期の応援
働き方 週2〜4日、1〜3月の繁忙期に集中

つまり非常勤は、USCPA合格前の入口としてよりも、監査法人で経験を積んだ後に働き方を柔軟にする手段として考える方が現実的です。

受験生のうちは、トレーニーかアシスタントか中小の正規採用を先に検討してください。

監査トレーニーで入るメリット・デメリットは?契約の縛りと補助の確認点

監査トレーニーのメリットは、収入を得ながら監査の実務経験を積める、AUDの学習が実務で深まる、予備校代の補助と試験休暇がある、合格後の就職先が確保できるの4つ。デメリットは、給与が全科目合格者の監査職より低い、合格後に一定期間の勤務が条件になる場合がある、法人と勤務地の選択肢が狭い、両立の負荷が高いの4つである。

メリットとデメリットを対で整理します。

メリット 内容 対になるデメリット
収入を得ながら監査経験を積める 月給20万円台+賞与で、アルバイトより安定した収入 全科目合格者の監査職(年収450〜550万円)より低い
AUDの学習が実務で深まる 監査計画・実証手続・調書の実務を見ながらAUDを学べる FAR・REGは実務との接点が薄く、学習効率は上がらない
予備校代の補助・試験休暇 EY新日本は学費の6割補助、試験休暇最大2ヵ月 補助には上限や条件がある場合がある。合格後に一定期間の勤務が条件になるケースも
合格後の就職先が確保できる 合格後にそのまま監査職へ移れる 他の法人に行きたくなっても転職しにくい
監査法人の文化に慣れられる 合格後に1年目の立ち上がりが速い 勤務と勉強の両立で合格が遅れるリスク

特に確認すべきなのは、契約の縛りと補助の条件です。

応募前に確認する点 聞き方の例
学費補助の上限・対象講座・支給タイミング 「USCPA講座も補助の対象か」「入社前に払った受講料は対象か」
合格後の勤務義務 「合格後に何年勤務する条件があるか」「途中で退職した場合に補助の返還はあるか」
合格までの期限 「何年以内に合格する条件があるか」「期限を過ぎた場合の扱い」
試験休暇の使い方 「USCPAの受験(年間を通じて受験可)でも試験休暇を使えるか」
合格後の職位・給与 「全科目合格したら監査職の給与テーブルに移るか」

公認会計士の転職日誌(EY出身の公認会計士が運営)は、監査トレーニーは「合格後に一定期間働くこと」が条件になるケースが一般的で、合格前に就職先を確保できる一方、他の法人に行きたくても転職できないデメリットがあると指摘しています。

筆者が見た実例|監査アシスタントから監査職に上がった同僚の3年間

筆者の同僚Sは、USCPAを2科目合格した段階で監査アシスタントとしてBIG4に入り、1年半で全科目合格、社内選考を経て監査職へ移った。アシスタント時代は監査職より業務が限られたが、監査調書とデータ作成の経験が合格後の立ち上がりを速くし、筆者と同じチームで2年目には同じ手続を担当していた。

筆者はトレーニーやアシスタントの経験がありませんが、入所1年目に同じチームにいた同僚Sが、監査アシスタントから監査職に上がる過程を見ていました。

同僚Sの3年間

時期 同僚Sの状況 業務 勉強との両立
入所前 事業会社の経理を2年経験。USCPAはFAR・AUDの2科目合格 ― 働きながら週15時間
アシスタント1年目(4〜12月) 監査アシスタントとして入所 残高確認状の発送・回収管理、データの加工、調書のフォーマット作成、監査報告書のドラフト作成補助 残業がほぼなく、平日2時間+土日で週20時間。REG合格
アシスタント1年目(1〜3月) 繁忙期 チームの補助として証憑突合の一部、集計表の作成 繁忙期は週10時間に減少
アシスタント2年目 4月に最後の1科目に合格 引き続き補助業務。合格後に社内の監査職への応募 ―
監査職1年目(秋〜) 社内選考を経て監査職へ 筆者と同じチームで現金預金・売掛金の実証手続 ―
監査職2年目 筆者と同じ年次扱い 海外子会社のパッケージ検討も担当 ―

同僚Sが監査職に移ったとき、筆者はすでに1年半の監査経験がありましたが、半年後には同じ手続を同じ速さでこなしていました。

アシスタント時代に調書の構造と法人のデータ加工の型を覚えていたことが効いた、と本人は言っていました。

同僚Sから聞いた「良かった点」と「後悔した点」

良かった点 後悔した点
監査法人の中で合格できたので、合格後すぐに監査職の選考を受けられた アシスタントの給与は監査職より低く、合格後に給与テーブルが変わるまで1年半かかった
残業が少なく、週20時間の勉強時間を確保できた 補助業務が中心で、実証手続の「判断」に触れる機会は監査職より少なかった
監査報告書や調書の実物を見ながらAUDを学べた 監査職への社内応募は別選考で、「自動的に上がれる」わけではなかった
経理経験とアシスタント経験が、面接で「実務を知っている」と評価された 繁忙期は勉強時間が半減し、1科目の合格が3ヵ月遅れた

同僚Sの結論は、「合格前に入る道は、合格を早めるための道ではなく、合格後の立ち上がりを速める道」でした。

勉強時間そのものは、専業で勉強するより減ります。

その代わり、合格した時点で監査法人の中にいて、監査の型を知っている状態から監査職を始められます。

「収入を止めずに勉強したい」「合格後にすぐ監査職で働きたい」という人には合いますが、「最短で合格したい」だけなら、勉強に専念できる環境の方が速い、というのが筆者と同僚Sの共通の見方です。

監査職1年目の仕事の中身は「監査法人1年目の仕事内容|USCPA新人の1年間と3年間の変化」で書いています。

どのルートが向く?タイプ別の判断表

学習中で収入と監査経験を同時に得たいなら監査トレーニー、まず監査法人の中に入って合格後に監査職を狙うなら監査アシスタント、現職を続けながら関わるなら非常勤、早く監査の主担当になりたいなら中小監査法人の正規採用、残り1〜2科目で半年以内に合格できそうなら合格を待って正規ルートが基本である。

自分の状況に当てはめて選んでください。

状況 向くルート 理由
学習を始めたばかりで、収入を得ながら監査経験を積みたい ①監査トレーニー 残業なし・学費補助・合格後の就職先確保が揃う
2〜3科目合格、残りの合格まで1年以上かかりそう ①トレーニーまたは②アシスタント 合格前の期間を監査法人の中で過ごす方が、合格後の立ち上がりが速い
残り1〜2科目で、半年以内に合格できそう 全科目合格を待って正規ルート 給与・法人の選択肢・業務範囲がすべて広い。半年の差なら待つ方が得
現職の経理を続けながら監査に触れたい ③非常勤(募集があれば) 週数日で関われるが、未経験者の募集は少ない
早く監査の主担当になりたく、残業しても両立できる ④中小監査法人の正規採用 小規模クライアントで早く主担当になれるが、勉強時間は最も減る
東京以外で働きたい ②アシスタントまたは④中小 EY新日本のトレーニーは東京事務所限定
日商簿記2級を持っていない まず簿記2級相当の知識を固める EY新日本のトレーニーは簿記2級程度が必須要件

判断の軸は、「合格までの残り期間」と「収入を止められるか」の2つです。

残り期間が短いなら待つ、長いなら中に入る。

収入を止められないなら、トレーニーか中小の正規採用で給与を確保しつつ勉強する、という整理になります。

筆者のように在学中に全科目合格して新卒で入るルートは「新卒でUSCPAから監査法人へ|就活の流れと在学中合格の実例」で、社会人が未経験から入るルートは「30代未経験で監査法人に入るには|USCPAで入る条件と実例」で解説しています。

トレーニーや中小監査法人の募集は時期によって出たり消えたりするため、会計人材に特化した転職エージェントに登録して、募集が出たときに連絡をもらう体制を作っておくと見逃しません。

エージェントの選び方は「USCPA向け転職エージェントおすすめ比較|失敗しない選び方」で比較しています。

よくある質問(FAQ)

Q1.
USCPAの科目合格ゼロでも監査トレーニーに応募できますか?

EY新日本の募集要項では、対象者は「資格取得を目指している方」で、科目合格は必須要件に含まれていません。

必須要件は4年制大学卒業以上(第2新卒可)と日商簿記2級程度の会計知識です。

ただし、面接では「真摯に取り組んでいるか」が見られるため、予備校に申し込んで学習を始めている、受験日程を決めているといった具体的な進み具合を示せる方が有利です。

科目合格があれば、学習の継続力の証明としてさらに評価されます。

Q2.
監査トレーニーの給与で生活できますか?

EY新日本の監査トレーニーは月給238,000円に賞与年2回で、東京で一人暮らしをしながら受験勉強を続けるには最低限の水準です。

予備校の学費の6割補助と合格時のお祝い金があるため、受講料の自己負担は減ります。

ただし全科目合格者の監査職(年収450〜550万円が目安)より低いことは前提にしてください。

給与は改定される可能性があるため、応募時に最新の募集要項で確認が必要です。

Q3.
監査トレーニーは合格後に他の法人へ転職できますか?

合格後に一定期間の勤務を条件にする法人が一般的で、その場合は期間内の転職は契約上難しくなります。

学費補助を受けている場合、途中退職で返還を求められる条件があるかも確認が必要です。

「合格後にどこで働くか」を決めきれていない人は、応募前に勤務義務の年数と返還条件を面接で聞いてください。

条件が合わなければ、縛りのない監査アシスタントや中小監査法人の正規採用を検討する方が、合格後の選択肢は広く残ります。

Q4.
監査アシスタントとして入れば、合格後に自動的に監査職になれますか?

自動的にはなれません。

監査アシスタントは資格不問の補助職で、合格後に監査職へ移るには社内の別選考を受けるのが一般的です。

筆者の同僚Sも、全科目合格後に社内で監査職に応募し、選考を経て移りました。

アシスタント時代の勤務評価と、合格の事実の両方が見られるため、補助業務で丁寧に信頼を積んでおくことが監査職への近道になります。

Q5.
非常勤のUSCPA受験生の募集はありますか?

少ないです。

監査法人の非常勤は公認会計士や監査経験者を対象にした募集が中心で、実務未経験のUSCPA受験生を採用する例は、中小法人が繁忙期の補助要員として募集する場合に限られます。

受験生のうちは、トレーニー・アシスタント・中小の正規採用を先に検討し、非常勤は監査経験を積んだ後の働き方として考える方が現実的です。

非常勤の時給や働き方は「監査法人の非常勤の時給と働き方|USCPAでも採用される条件」で詳しく解説しています。

Q6.
トレーニーやアシスタントで入ると、勉強時間は確保できますか?

トレーニーは合格までは原則残業なし(EY新日本)、アシスタントも残業は少なめなので、平日2時間+土日で週20時間前後は確保できます。

ただし1〜3月の繁忙期は業務が増え、同僚Sの場合は週10時間に減りました。

専業で勉強するより総時間は減るため、「合格を早める道」ではなく「合格後の立ち上がりを速める道」と考えてください。

USCPAの学習時間の目安は「USCPA合格に必要な勉強時間と効率的な勉強法|科目別の目安」で整理しています。

Q7.
全科目合格を待ってから正規ルートで入る方がよいのはどんな場合ですか?

残り1〜2科目で半年以内に合格できそうな場合と、収入を止めても生活できる場合です。

正規ルートは、給与(年収450〜550万円が目安)、法人の選択肢(BIG4・準大手すべて)、業務範囲(最初から監査職)のすべてでトレーニーより広く、半年程度の差なら待つ方が有利です。

合格まで1年以上かかりそうで、収入を止められない場合は、トレーニーや中小の正規採用で中に入る方が、合格後のキャリアは速く始まります。

正規ルートの入り方は「USCPAで監査法人に入る方法|採用要件・4つの入り方・選考対策」で解説しています。

まとめ:合格前に監査法人へ入る道は4つ、「合格後の立ち上がり」を速める使い方が正解

この記事の要点を再掲します。

  • USCPA受験生が合格前に監査法人へ入る道は、①監査トレーニー
    ②監査アシスタント・補助者 ③非常勤
    ④中小監査法人の正規採用
    の4つ
  • 監査トレーニーは受験生を正社員で採用し、監査業務+受験支援を提供する制度。BIG4ではEY新日本が対象者にUSCPAを明記し、月給238,000円・合格まで原則残業なし・学費の6割補助・試験休暇最大2ヵ月(2026年8月29日確認、要再確認)
  • 監査業務に携われて勉強とも両立できるのはトレーニーだけ。アシスタントは補助業務中心で合格後は別選考、非常勤は未経験者の募集が少ない、中小の正規採用は両立の負荷が最も高い
  • 応募前に学費補助の条件・合格後の勤務義務・合格期限・試験休暇の使い方を確認する
  • 同僚Sは2科目合格でアシスタントとして入り、1年半で全科目合格→社内選考で監査職へ。合格を早める道ではなく、合格後の立ち上がりを速める道
  • 残り1〜2科目で半年以内に合格できそうなら、正規ルートを待つ方が給与・法人・業務の選択肢が広い

合格前に監査法人へ入ることは、勉強の近道ではありません。

ただ、合格した瞬間から監査の型を知った状態でキャリアを始められる道ではあります。

まず自分の残り科目と合格までの期間を数え、EY新日本の募集要項を最新版で読むところから始めてみてください。

USCPAおすすめスクール
ランキングTOP3

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アビタス

総合評価

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受講料624,800円〜
(実質10万円台)
教材特徴日本語テキスト+英語問題集、図解豊富で初学者OK
講義形式日本語講義、
スモールユニット形式
サポート期間5年間(業界最長)
合格祝い金社会人20万円、
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ポイント

  • 日本のUSCPA合格者の
    95%がアビタス受講生
  • 社会人でも短期合格できるコンパクト教材設計
  • 合格お祝い金とリスキリング補助金で
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  • AICPA公認の唯一の日本校で
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    USCPA+プログラムで合格後もサポート

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講義形式正統派黒板スタイル講義
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合格祝い金なし
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ポイント

  • 長年の資格試験指導ノウハウを活かした
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    実践的な学習ができる
  • REG・TCP(税務科目)の評判が特に良好
  • 質問回答が迅速で的確なサポート体制
  • 教育訓練給付制度対象講座で
    受講料の一部支給

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CPA会計学院

総合評価

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教材特徴オリジナルテキスト+U World問題集、BARのみ対応
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PR USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス
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