厳選!おすすめスクール3選!

no.

1

アビタス

日本のUSCPA合格者の95%が選ぶ圧倒的実績校。合格祝い金とリスキリング補助金で実質10万円台から受講可能。

no.

2

TAC

長年の資格試験指導ノウハウを活かした正統派学習スタイル。Becker問題集で実践的な学習を実現。

no.

3

CPA会計学院

396,000円の安価な受講料に加え合格祝い金10万円。リスキリング補助金でさらに負担軽減可能。

中堅・準大手監査法人とUSCPA|BIG4との違い・年収・入り方

この記事でわかること

  • 準大手監査法人とは何か、2026年時点の4法人(太陽・東陽・仰星・三優)と2027年7月に予定される仰星・三優の合併
  • USCPAは準大手・中堅監査法人に入りやすいのか。「BIG4より入りやすい」という思い込みが外れる理由
  • BIG4と準大手・中堅の違い(クライアント・担当範囲・昇進・年収・英語案件・海外ネットワーク・残業)の比較表
  • 準大手・中堅の年収相場と、USCPAが評価される部門(リファードワーク・海外IPO支援・海外子会社監査)
  • 3年目の転職活動で準大手を候補に入れた筆者と、BIG4の選考に落ちて準大手で主査になった同期の実例
  • 準大手・中堅が向く人・向かない人の判断表と、不定期な募集を逃さない探し方

著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。

最終更新日:2026年8月29日

「BIG4は難しそうだから、まず準大手や中堅の監査法人を狙いたい」「準大手監査法人でUSCPAは評価されるのか」と考えている方に向けた記事です。

結論から言うと、準大手・中堅監査法人はUSCPAにとって有力な選択肢ですが、「BIG4より入りやすい」わけではありません。準大手・中堅のUSCPA採用は不定期で枠が1〜2名に限られ、即戦力を求める傾向があるため、通年で未経験者も採用するBIG4の方が入りやすい、という逆転現象が起きています。

一方で、準大手・中堅は年齢・学歴・転職回数の制限が緩く、小規模クライアントで早く主査(現場責任者)を任されるため、BIG4の選考に通らなかった人や、早く責任ある仕事をしたい人には合う道です。

筆者はBIG4監査法人に3年在籍し、3年目の転職活動では準大手監査法人も候補に入れました。同期には、BIG4の中途選考に落ちて準大手に入り、USCPAとして主査を任されている人もいます。

この記事では、金融庁・公認会計士協会の区分と各法人の公表情報を一次情報として、準大手・中堅監査法人の実態、BIG4との違い、USCPAの入り方を整理します。

BIG4への入り方は「USCPAで監査法人に入る方法|採用要件・4つの入り方・選考対策」で扱っているので、本記事は「BIG4以外の監査法人」に絞ります。

目次 閉じる

準大手監査法人とは?2026年時点の4法人と2027年の合併

準大手監査法人とは、大手監査法人(BIG4)に次ぐ規模を持つ監査法人で、2026年8月時点では太陽有限責任監査法人・東陽監査法人・仰星監査法人・三優監査法人の4法人を指す。このうち仰星と三優は2027年7月1日の合併を予定しており、合併後は「監査法人BDO
Japan」として上場監査先約190社・人員約900名の規模になる見込みである。

まず、監査法人の規模区分を整理します。

区分 定義の目安 該当する法人(2026年8月時点)
大手監査法人(BIG4) 上場会社を概ね100社以上監査し、常勤の監査実施者が1,000名以上 EY新日本、有限責任監査法人トーマツ、有限責任あずさ、PwC
Japan有限責任監査法人
準大手監査法人 大手に準ずる規模で、上場会社の監査先を数十〜100社超持つ 太陽有限責任監査法人、東陽監査法人、仰星監査法人、三優監査法人
中堅・中小監査法人 上場監査先が数社〜数十社。人員数十〜数百名 RSM清和、ひびき、ふじみ、アヴァンティア、東京・大阪の各法人など多数

区分の定義は公認会計士・監査審査会の「監査事務所検査結果事例集」等で用いられる分類を参考にしています。人員数・監査先数は年度で変わるため、応募時に各法人の公表資料で確認してください。

準大手は以前、PwC京都監査法人を含む5法人でしたが、2023年12月にPwC京都がPwCあらたと合併してPwC
Japan有限責任監査法人となり、4法人になりました。

さらに2026年7月、仰星と三優が合併に基本合意し、監査業界の再編が動いています。

法人 提携する海外ネットワーク 特徴・公表数値
太陽有限責任監査法人 Grant Thornton 準大手最大手。大手が手放した上場企業の監査を積極的に受け入れ、監査報酬総額は117億円超(ダイヤモンド・オンライン
2026年版)
東陽監査法人 Crowe Global 準大手の中で歴史が長い。上場監査先数・人員は要確認
仰星監査法人 Nexia International(合併後はBDOへ) 上場監査先約110社。2027年7月に三優と合併し存続法人となる予定
三優監査法人 BDO International 上場監査先約80社。合併後は「監査法人BDO Japan」の名称になる方向

出典:日本経済新聞(2026年7月23日・27日)、ダイヤモンド・オンライン(2026年6月30日)、BDO「経営統合検討開始のお知らせ」(2026年7月27日)。2026年8月29日確認。

仰星・三優の合併後は上場監査先が単純合算で約190社となり、PwC
Japan(195社、2026年3月末時点)に並ぶ規模になると報じられています。

準大手は「BIG4の小さい版」ではなく、BIG4に代わる選択肢として規模を拡大しているのが2026年の状況です。

BIG4各法人の違いは「BIG4監査法人の違いを比較|規模・年収・働き方・USCPA採用」で整理しています。

監査法人への転職を検討しているなら、準大手・中堅の募集は時期によって出たり消えたりするため、MS-Japanに登録して募集が出た時点で連絡をもらえる体制を先に作っておくと、この後の検討が無駄になりません。

USCPAは準大手・中堅監査法人に入りやすい?「BIG4より簡単」ではない理由

USCPAにとって準大手・中堅監査法人はBIG4より入りやすいわけではない。準大手・中堅のUSCPA採用は「不定期のスポット採用」「1〜2名の限られた枠」「即戦力を求める高めの応募水準」の3つが重なり、通年で未経験者も採用するBIG4より門が狭い。ただし年齢・学歴・転職回数の制限は緩く、BIG4で見送られた人が準大手で採用される例もある。

「BIG4がダメなら準大手」という順番で考えている人が最初に修正すべき認識です。

比較項目 BIG4 準大手・中堅
USCPAの採用時期 通年募集。募集要件をほぼ固定 不定期。枠が埋まると募集を止め、必要になれば再開
採用人数 年間10名以上の法人もある。「採れるだけ採る」時期もある 1〜2名の枠に限られることが多い
求める経験 未経験・他業界出身も採用(部門による) 「監査経験+ビジネス英語を持つUSCPA」のようにピンポイントで即戦力を求める
年齢・学歴・転職回数 制限が比較的厳しい 制限を緩く、広く面接する傾向
公認会計士の代替としての採用 部門によってはUSCPAを積極採用 「監査要員が足りない」場合も公認会計士の非常勤で補い、USCPAで代替することは少ない
選考の間口 広い(部門別に多数の求人) 狭い(タイミングと運の要素が強い)

出典:USCPAキャリアナビ「USCPAの転職〜大手監査法人と中堅・準大手監査法人との採用の違い」(2026年6月更新)、筆者の転職活動での経験

USCPAに特化した転職エージェントであるUSCPAキャリアナビは、準大手・中堅を「狭き門」と明言したうえで、「大手監査法人すべてで採用見送りとなった方が中堅・準大手で採用となったケースも少なくない」とも書いています。

つまり、準大手・中堅は「入りやすい」のではなく「BIG4とは違う軸で採用する」のです。

BIG4が「若くて育てられる人」を通年で採るのに対し、準大手・中堅は「今この案件で使える人」を必要なときに採ります。

自分がどちらの軸に乗りやすいかで、応募の優先順位を決めてください。

USCPAが準大手・中堅で必要とされる場面

準大手・中堅がUSCPAを採る理由は、海外ネットワークとの連携業務があるからです。

USCPAが必要とされる業務 内容 求められるもの
リファードワーク 海外の提携事務所からの要請で、外国企業の日本子会社を監査する 英文の指示書を読み、英語で報告する力
日系企業の海外子会社の監査支援 提携ネットワークの海外事務所と連携して海外子会社を監査する 英語+US GAAP・IFRSの知識
海外IPO支援 米国など海外市場での上場を支援し、上場後に監査クライアントとして抱える US GAAP、PCAOB基準
外資系日本法人の監査 中堅規模の外資系企業の法定監査 英文の会計方針の読解、海外本社との連絡

USCPAキャリアナビは、海外IPOを支援してそのまま監査クライアントとして抱え、USCPAのマネージャーが主査として活躍している準大手・中堅法人があると紹介しています。

BIG4と同じく、準大手・中堅でもUSCPAの配属先は英語案件で、法人の規模が小さい分、1人が担う範囲は広くなります。

監査法人での英語の使い方は「監査法人で英語は使う?USCPAが3年で担当した英語業務の実態」で詳しく書いています。

BIG4と準大手・中堅監査法人は何が違う?8項目で比較

BIG4と準大手・中堅の違いは、クライアントの規模(大企業中心か中堅・新興中心か)、担当範囲(科目単位か会社丸ごとか)、主査になる時期(5〜6年目か3〜4年目か)、年収(BIG4がやや高い)、英語案件の量(BIG4が多い)、海外ネットワーク(BIG4は自社網、準大手は提携網)、残業(繁忙期はどちらも多い)、教育(BIG4は体系的、準大手はOJT中心)の8項目に表れる。

筆者がBIG4で3年働き、転職活動で準大手の話を聞いた範囲で、違いを整理します。

比較項目 BIG4 準大手・中堅
クライアントの規模 大企業・金融機関・外資系の大手日本法人が中心 中堅上場企業、新興企業、IPO準備企業、中堅規模の外資系が中心
1人の担当範囲 大規模チームで科目単位を担当。1年目は現金預金・売掛金・固定資産など 少人数チームで会社全体を見る。1〜2年目から複数科目、小規模クライアントは早期に主担当
主査(インチャージ)になる時期 シニア昇格後の5〜6年目が目安 3〜4年目で小規模クライアントの主査を任される例が多い
年収 1年目450〜550万円、シニア600〜800万円、マネージャー800〜1,200万円 BIG4よりやや低いか同等。太陽の求人では540〜1,400万円の例(2026年5月、名古屋)
英語案件の量 外資系・海外子会社案件が多く、USCPAの配属先が豊富 提携ネットワーク経由のリファードワークが中心で、案件数は限られる
海外ネットワーク 自社のグローバル網(EY・Deloitte・KPMG・PwC) 提携網(Grant
Thornton・Crowe・BDO等)。海外赴任の機会はBIG4より少ない
残業・繁忙期 繁忙期(1〜3月・5月)は月60〜80時間の例も 繁忙期は同様に多い。年間を通じた平準化は法人差が大きい
教育・研修 体系的な研修、eラーニング、カウンセラー制度 OJT中心。パートナーとの距離が近く直接指導を受けやすい
パートナーへの道 USCPAは業務執行社員になれない(公認会計士に限る) 同じ。ただし法人が小さい分、マネージャー以上での裁量は大きい

年収は転職エージェント各社の公開求人と筆者の周囲の実例をもとにした目安で、法人・地域・年次で変わります。

この表で最も大きな違いは、「担当範囲」と「主査になる時期」です。

BIG4の1年目は大きなクライアントの1科目を深く担当し、会社全体を見る機会は年次が上がるまで来ません。

準大手・中堅は小規模クライアントを少人数で回すため、1〜2年目から会社全体の流れを追い、3〜4年目で主査になる人が珍しくありません。

「早く責任ある仕事をしたい」「会社全体の監査を経験したい」なら準大手・中堅、「大企業の監査を体系的に学びたい」「英語案件を多く経験したい」ならBIG4、という住み分けです。

BIG4の1年目の仕事は「監査法人1年目の仕事内容|USCPA新人の1年間と3年間の変化」で、繁忙期の実態は「監査法人は激務?繁忙期の実態と年間の残業時間を実体験で解説」で書いています。

準大手・中堅からの転職市場での評価

準大手・中堅で監査経験を積んだ後の転職市場での評価も気になるところです。

転職先 準大手・中堅出身の評価 補足
BIG4監査法人(経験者採用) 監査経験者として応募可能。準大手からBIG4へ移る例はある 担当した業種・規模が見られる
FAS・会計アドバイザリー 監査経験3年以上があれば法人の規模による差は小さい 主査経験は評価される
事業会社の経理・IPO準備企業 IPO準備企業の監査経験は強く評価される 準大手・中堅はIPO案件が多く、ここで有利
外資系企業の経理 英語案件の経験次第 リファードワークの経験があれば評価される
コンサル 監査経験と論理性が見られ、法人名の差は小さい 筆者のコンサル転職時も、面接で法人の規模は問われなかった

転職市場で見られるのは「どの法人にいたか」より「何を担当したか」で、準大手・中堅で主査を経験した人は、BIG4でスタッフ止まりだった人より高く評価される場面もあります。

監査法人からの転職先は「監査法人からの転職先7選|3年で辞めた私の選択と判断軸」で、USCPAの評価は「USCPAの転職市場価値|評価される業界・されない業界の実態」で解説しています。

準大手・中堅監査法人の年収はいくら?BIG4との差

準大手・中堅監査法人の年収は、スタッフで400〜550万円、シニアで550〜750万円、マネージャーで750〜1,100万円が目安で、BIG4より1割前後低いか同等である。太陽有限責任監査法人の公開求人では540〜1,400万円(2026年5月、名古屋)と、上位はBIG4と遜色ない水準が示されている。

年次別の年収の目安を並べます。

職位 BIG4 準大手 中堅・中小
スタッフ(1〜3年目) 450〜550万円 420〜550万円 400〜500万円
シニア(4〜6年目) 600〜800万円 550〜750万円 500〜700万円
マネージャー 800〜1,200万円 750〜1,100万円 700〜1,000万円
シニアマネージャー以上 1,000〜1,500万円 900〜1,400万円 法人差が大きい

年収は転職エージェント各社の公開求人(マイナビ転職会計士の太陽有限責任監査法人求人
540〜1,400万円、2026年5月更新)と筆者の周囲の実例をもとにした目安で、法人・地域・年次・評価で変わります。応募時に求人票で確認してください。

差が出るのは主に2点です。

1つ目は、BIG4の方が残業代を含めた総額で高くなりやすいことで、繁忙期の残業時間が年収を押し上げます。

2つ目は、準大手・中堅は主査になる時期が早い分、昇給のタイミングが早い場合があることで、同じ年次でも役割が上なら年収差は縮まります。

監査法人の年収の全体像は「監査法人の年収カーブ|スタッフ〜パートナーの職階別相場と実体験」で、USCPAの年収は「USCPAの年収はいくら?日本・米国の相場と筆者の推移を公開」で解説しています。

筆者の実例|3年目の転職活動で準大手を候補に入れて分かったこと

筆者は3年目の転職活動でコンサルと並行して準大手監査法人1社にエージェント経由で面談を申し込んだが、その時点でUSCPAの採用枠がなく選考に進めなかった。一方、BIG4の中途選考で見送られた同期Tは準大手に入り、4年目で小規模上場企業の主査を任されている。準大手は「入りやすい」のではなく「タイミングと役割が合えば早く伸びる」場所である。

筆者の場合:枠がなくて選考に進めなかった

筆者は3年目の秋に転職活動を始め、第一候補はコンサル、第二候補として準大手監査法人を考えていました。

準大手を候補に入れた理由は、「主査を早く経験してから事業会社かFASに行く」というルートが見えたからです。

時期 動き 結果
3年目の9月 エージェントに登録し、コンサル3社と準大手監査法人1社を希望 準大手は「今はUSCPAの採用枠がない。公認会計士の非常勤で回している」との回答
3年目の10月 準大手の別法人の情報を確認 「リファードワーク担当を1名募集したが充足済み」
3年目の11月 コンサル2社の選考に進む 1社から内定
3年目の12月末 BIG4を退職 翌月からコンサルへ

準大手に進めなかったのは筆者の経歴の問題ではなく、その時期に枠がなかったからです。

エージェントからは「準大手のUSCPA採用は半年〜1年に1回出るかどうかで、出たときに動ける状態にしておくことが大事」と言われました。

この経験から、準大手・中堅を狙うなら、BIG4と同じ感覚で「応募すれば選考が始まる」とは考えず、募集が出る瞬間に合わせて動く準備が必要だと分かりました。

転職の全体の経緯は「USCPAでコンサルに転職|監査法人3年から移った筆者の体験談」で書いています。

同期Tの場合:BIG4に落ちて準大手で主査になった

筆者と同じ予備校で学び、社会人3年目にUSCPAに全科目合格した同期Tは、BIG4の中途選考を2法人受けて見送られ、準大手監査法人に入りました。

年次 同期Tの状況 BIG4の筆者との違い
入所時(28歳) 事業会社の経理3年+USCPA全科目合格。BIG4の2法人で見送り、準大手で採用 筆者は新卒でBIG4
1年目 中堅上場企業2社と
IPO準備企業1社を担当。売掛金・棚卸資産・固定資産・引当金を1人で複数科目
筆者は1社の現金預金・売掛金・固定資産を担当
2年目 提携ネットワーク経由のリファードワークで外資系日本法人を担当。英文の指示書と報告書を1人で処理 筆者は海外子会社パッケージと米国往査
3年目 IPO準備企業の上場を経験。主査補佐 筆者はインチャージ補佐
4年目 小規模上場企業の主査 筆者はコンサルへ転職

同期Tの話で印象に残っているのは、「1年目から会社全体の流れが見えたのは、少人数だったから」という言葉です。

BIG4の筆者が1科目を深く見ている間に、同期Tは3社の決算を通しで見ていました。

一方で、英語案件はリファードワーク1社に限られ、「英語を毎日使う環境ではなかった」とも言っていました。

BIG4の中途選考に落ちた場合の動き方は「BIG4監査法人に落ちたら|原因別の立て直しと次の一手5つ」で、監査法人の面接対策は「監査法人の面接対策と志望動機の作り方|頻出質問15と例文」で解説しています。

準大手・中堅監査法人が向く人・向かない人は?判断表

準大手・中堅が向くのは、早く主査を経験したい人、IPO準備企業の監査に関わりたい人、年齢や転職回数でBIG4の選考が厳しい人、パートナーとの距離が近い環境で学びたい人である。向かないのは、英語案件を多く経験したい人、海外赴任を目指す人、大企業の監査を体系的に学びたい人、新卒で監査法人を目指す人である。

自分の状況に当てはめてください。

状況・希望 向く選択肢 理由
早く主査を経験して事業会社・FASへ行きたい 準大手・中堅 3〜4年目で主査になれる
IPO準備企業の監査に関わりたい 準大手・中堅 IPO案件の比率が高い
30代後半以上、転職回数が多い 準大手・中堅 年齢・転職回数の制限が緩い
BIG4の選考で見送られた 準大手・中堅 別の軸で採用する。同期Tの例
英語案件を毎日経験したい、海外赴任を目指す BIG4 外資系・海外子会社案件と自社のグローバル網
大企業・金融機関の監査を体系的に学びたい BIG4 研修体系とクライアント規模
新卒で監査法人に入りたい BIG4 準大手・中堅のUSCPA新卒採用はほぼない
USCPAの科目合格段階 どちらも難しい 準大手・中堅は即戦力志向。トレーニー・アシスタントを検討

判断の軸は、「英語案件の量を取るか、責任範囲の広さを取るか」です。

USCPAの強みである英語を最大限使いたいならBIG4、監査の全体像を早く掴んで次のキャリアに進みたいなら準大手・中堅、という整理になります。

30代からの監査法人転職は「30代未経験で監査法人に入るには|USCPAで入る条件と実例」で、科目合格段階の選択肢は「監査法人のトレーニー・非常勤とは?USCPA合格前に入る4つの道」で解説しています。

準大手・中堅監査法人にはどう入る?不定期な募集を逃さない方法

準大手・中堅のUSCPA採用は不定期で、法人の採用ページに求人が出る前にエージェントの非公開求人として動くことが多い。会計人材に特化した転職エージェントに登録し、「準大手・中堅の監査職でUSCPA採用が出たら連絡がほしい」と伝えておくのが、募集を逃さない最も確実な方法である。

準大手・中堅を狙うときの動き方を、順番に整理します。

手順 やること ポイント
1. エージェントに登録し希望を伝える 「準大手・中堅の監査職、USCPA採用が出たら連絡」と具体的に依頼 法人名を挙げて希望を伝えると、担当者が動きやすい
2. 職務経歴書を「即戦力」の形にする 経理・監査・英語の経験を、準大手が求める「リファードワーク」「海外子会社」「IPO」に寄せて書く 未経験なら経理経験と英語力を前面に
3. 各法人の採用ページも並行して確認 太陽・東陽・仰星・三優と中堅法人の採用ページを月1回確認 直接応募の枠が出ることもある
4. 募集が出たら1〜2週間で応募 1〜2名の枠はすぐ埋まる 書類・志望動機を事前に準備しておく
5. 面接で「なぜ準大手か」を語れるようにする 「BIG4がダメだったから」ではなく「早く主査を経験したい」「IPOに関わりたい」と法人の強みに合わせる 準大手は志望理由の一貫性を見る

USCPAキャリアナビは、準大手・中堅が「募集の間口を大幅に広げて一気に採用する」タイミングがあり、そこに合えば採用の可能性が高まると書いています。

その瞬間を捉えるには、自分で採用ページを見張るより、エージェントに「出たら教えてほしい」と頼んでおく方が確実です。

会計人材に特化したMS-Japanに登録しておけば、準大手・中堅の監査職の非公開求人や、USCPA採用が出た時点での連絡を受けられます。

登録時に「準大手・中堅の監査職で、USCPAを採用している法人の求人」と具体的に伝えると、担当者が該当する法人を絞り込んでくれます。

エージェントの選び方は「USCPA向け転職エージェントおすすめ比較|失敗しない選び方」で、求人の探し方は「USCPA求人の探し方|サイト・エージェント・直接応募の使い分け」で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1.
準大手監査法人はBIG4より入りやすいですか?

USCPAにとっては入りやすくありません。

準大手・中堅のUSCPA採用は不定期で、枠が1〜2名に限られ、即戦力を求める傾向があります。

通年で未経験者も採用するBIG4の方が、USCPAには入りやすいのが実態です。

ただし年齢・学歴・転職回数の制限は準大手・中堅の方が緩く、BIG4で見送られた人が準大手で採用される例はあります。

「BIG4がダメなら準大手」ではなく、両方を同時に候補に入れて、募集が出た方から動くのが現実的です。

Q2.
USCPAは準大手・中堅監査法人でどんな仕事をしますか?

BIG4と同じく、英語案件が中心になります。

具体的には、海外の提携事務所からの要請で外国企業の日本子会社を監査するリファードワーク、日系企業の海外子会社の監査支援、海外IPOの支援、中堅規模の外資系日本法人の監査です。

法人の規模が小さい分、1人が複数科目や会社全体を見る範囲は広くなります。

英語案件の絶対数はBIG4より少ないため、「英語を毎日使いたい」人にはBIG4の方が合います。

Q3.
準大手・中堅監査法人の年収はBIG4よりどのくらい低いですか?

目安として1割前後低いか、同等です。

スタッフで420〜550万円、シニアで550〜750万円、マネージャーで750〜1,100万円が準大手の目安で、太陽有限責任監査法人の公開求人では540〜1,400万円(2026年5月、名古屋)と、上位はBIG4と遜色ない水準です。

BIG4は繁忙期の残業代で総額が上がりやすく、準大手・中堅は主査になる時期が早い分、昇給が早い場合があります。

法人・地域・年次で変わるため、応募時に求人票で確認してください。

Q4.
準大手・中堅からBIG4への転職はできますか?

できます。

BIG4は監査経験者を通年で採用しており、準大手・中堅で3年程度の監査経験と主査経験があれば、経験者採用の対象になります。

見られるのは法人名より、担当した業種・規模・役割です。

ただし、準大手・中堅で主査を経験した後にBIG4へ移ると、スタッフや若手シニアとして大きなチームの一部に戻るため、役割の広さは一時的に狭まることを理解しておいてください。

Q5.
仰星と三優の合併は転職に影響しますか?

影響します。

仰星監査法人と三優監査法人は2027年7月1日の合併を予定しており、合併後は「監査法人BDO
Japan」として上場監査先約190社・人員約900名規模になる見込みです(2026年7月の公表資料)。

合併前後は組織・評価制度・配属が変わる可能性があるため、両法人を志望する場合は、面接で合併後の体制と自分の配属の見通しを確認してください。

規模の拡大で採用が増える可能性もあり、USCPA採用が出るタイミングを見ておく価値があります。

Q6.
科目合格の段階で準大手・中堅監査法人に入れますか?

難しいです。

準大手・中堅は即戦力志向が強く、USCPA採用の枠自体が少ないため、科目合格者を育成前提で採用する余裕は限られます。

科目合格の段階で監査法人に入りたい場合は、BIG4の監査トレーニー(EY新日本)や監査アシスタント、または科目合格者を採用する中小監査法人を先に検討してください。

詳しくは「USCPA科目合格で監査法人に入れる?入口3つと動くべき合格数」で解説しています。

Q7.
準大手・中堅監査法人でUSCPAはパートナーになれますか?

なれません。

監査法人の業務執行社員(パートナー)は公認会計士に限られ、これはBIG4も準大手・中堅も同じです。

ただし準大手・中堅は法人の規模が小さい分、マネージャー・シニアマネージャーでの裁量が大きく、クライアントとの関係を主導する場面はBIG4より早く回ってきます。

USCPAとして監査法人で長く働くなら、パートナー以外の役職での価値の出し方を考える点は、どの法人でも共通です。

USCPAと公認会計士の役割の違いは「USCPAと日本の公認会計士の違い|どっちを取るべき?」で解説しています。

まとめ:準大手・中堅監査法人は「入りやすい場所」ではなく「早く伸びる場所」

この記事の要点を再掲します。

  • 準大手監査法人は2026年8月時点で太陽・東陽・仰星・三優の4法人。仰星と三優は2027年7月1日に合併し「監査法人BDO
    Japan」
    となる予定(上場監査先約190社・約900名規模)
  • USCPAにとって準大手・中堅はBIG4より入りやすくない。不定期のスポット採用・1〜2名の枠・即戦力志向の3つが重なる。ただし年齢・転職回数の制限は緩い
  • BIG4との最大の違いは担当範囲の広さと主査になる時期(BIG4は5〜6年目、準大手・中堅は3〜4年目)。英語案件の量と海外ネットワークはBIG4が上
  • 年収はBIG4より1割前後低いか同等。太陽の公開求人では540〜1,400万円の例
  • 筆者は3年目の転職活動で準大手に「枠がない」と言われ選考に進めず、同期TはBIG4に落ちて準大手で4年目に主査。準大手は「タイミングと役割が合えば早く伸びる」場所
  • 向くのは早く主査を経験したい人・IPOに関わりたい人・年齢や転職回数でBIG4が厳しい人。向かないのは英語案件を毎日経験したい人・海外赴任を目指す人
  • 不定期な募集を逃さないには、エージェントに「出たら連絡」と具体的に頼んでおくのが確実

準大手・中堅は、BIG4の代わりではなく、別の伸び方ができる場所です。

まずBIG4と準大手・中堅を同時に候補に入れ、エージェントに希望を伝えて、募集が出た方から動ける状態を作るところから始めてみてください。

USCPAおすすめスクール
ランキングTOP3

no.

1

アビタス

総合評価

4.7
starstarstarstarstar
starstarstarstarstar
受講料624,800円〜
(実質10万円台)
教材特徴日本語テキスト+英語問題集、図解豊富で初学者OK
講義形式日本語講義、
スモールユニット形式
サポート期間5年間(業界最長)
合格祝い金社会人20万円、
学生15万円
単位取得簡単(業界最短)

ポイント

  • 日本のUSCPA合格者の
    95%がアビタス受講生
  • 社会人でも短期合格できるコンパクト教材設計
  • 合格お祝い金とリスキリング補助金で
    実質10万円台
  • AICPA公認の唯一の日本校で
    最新試験情報を直接入手
  • 5年間サポート期間で安心、
    USCPA+プログラムで合格後もサポート

no.

2

TAC

総合評価

3.5
starstarstarstarstar
starstarstarstarstar
受講料400,000円〜485,000円
教材特徴オリジナルテキスト+Becker問題集、ボリュームあり
講義形式正統派黒板スタイル講義
サポート期間3年間
合格祝い金なし
単位取得やや困難(時間がかかる)

ポイント

  • 長年の資格試験指導ノウハウを活かした
    正統派学習スタイル
  • Becker問題集が使用可能で
    実践的な学習ができる
  • REG・TCP(税務科目)の評判が特に良好
  • 質問回答が迅速で的確なサポート体制
  • 教育訓練給付制度対象講座で
    受講料の一部支給

no.

3

CPA会計学院

総合評価

2.8
starstarstarstarstar
starstarstarstarstar
受講料396,000円
教材特徴オリジナルテキスト+U World問題集、BARのみ対応
講義形式日本語講義(会計知識前提)
サポート期間2年間(延長可能)
合格祝い金10万円
単位取得やや困難

ポイント

  • 受講料が比較的安価で費用を抑えて
    学習開始可能
  • 合格お祝い金10万円でコスト負担を軽減
  • リスキリング補助金対象講座で
    受講料大幅軽減
  • 日本の公認会計士試験指導実績を活かした
    会計基礎解説
  • 新設校ならではの最新設備と学習環境

PR USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス
PR USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス