この記事でわかること
- CPA
Evolutionとは何か。2024年1月に始まった「コア3科目+選択1科目」の制度の全体像と、旧制度(BEC)との違い - 各科目の出題形式(MC・TBS)、試験時間、配点、合格基準75点、科目別合格率(2026年上半期)
- 受験できる時期の違い(コアは通年・選択科目は各四半期の最初の1ヵ月)とスコアリリースの仕組み
- 科目合格の有効期限30ヵ月の数え方と、2026年のブループリント更新・税制改正(OBBBA)の影響
- 旧制度の最終年に受験を始めた筆者が制度移行で見た混乱と、これから始める人が制度を「有利に使う」受験順
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月29日
「USCPAの試験制度が変わったと聞いたけれど、CPA
Evolutionで何がどう変わって、今は何科目をどの順番で受ければいいのか」と、古い情報と新しい情報が混ざって整理できずにいませんか。
結論から言うと、CPA
Evolutionとは、2024年1月から適用されているUSCPAの現行試験制度で、必須のコア3科目(FAR・AUD・REG)に、3つから選ぶ選択科目1科目(BAR・ISC・TCP)を加えた計4科目に合格する仕組みです。
旧制度のBECが廃止され、その内容はコア科目と選択科目に振り分けられました。
2026年もこの「3+1」の構造に変更はなく、変わったのはブループリント(出題範囲書)の微修正と、REG・TCPで7月から新税法が出題対象になった点です。
筆者は旧制度からの移行期に予備校で学び、切り替えの前後で受験計画を立て直した受験生を多く見てきました。
この記事では、CPA
Evolutionの全体像、科目ごとの形式と合格率、受験時期とスコアリリース、30ヵ月ルール、2026年の変更点、制度を有利に使う受験順を整理します。
CPA
Evolutionとは?USCPA試験制度の全体像
CPA
Evolutionとは、AICPA(米国公認会計士協会)とNASBA(全米州政府会計委員会)が2024年1月1日から導入したUSCPAの試験制度で、「コア(Core)3科目+選択(Discipline)1科目」の計4科目に合格する仕組みである。会計士に求められる技術・データ分析の知識を反映するために設計され、旧制度の4科目固定(FAR・AUD・REG・BEC)から、受験生が専門分野を選べる形に変わった。
まず全体像を1枚の表で押さえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | CPA Evolution(コア+ディシプリン・モデル) |
| 適用開始 | 2024年1月1日 |
| 合格に必要な科目数 | 4科目(コア3科目+選択1科目) |
| コア科目(必須) | FAR(財務会計)・AUD(監査)・REG(税法・商法) |
| 選択科目(1つ選ぶ) | BAR(ビジネス分析・報告)・ISC(情報システム・統制)・TCP(税務コンプライアンス・プランニング) |
| 試験時間 | 各科目4時間(計16時間) |
| 出題形式 | 4択問題(MC)と総合問題(TBS)。記述式なし |
| 合格基準 | 各科目99点満点中75点以上 |
| 科目合格の有効期限 | 合格から30ヵ月(NASBA標準。州により異なる場合あり、要確認) |
| 受験地(日本) | 東京・御茶ノ水と大阪・中津のプロメトリック会場 |
| 主催 | AICPA(問題作成・採点)・NASBA(出願・スコア管理)・プロメトリック(試験実施) |
USCPAは、日本の公認会計士試験のような一斉試験ではなく、科目ごとに自分で受験日を予約し、1科目ずつ合格を積み上げる試験です。
この「科目合格制」と「4科目のうち1科目を選べる」ことが、社会人や在学生が働きながら・学びながら受験できる理由です。
USCPAという資格そのものの全体像は「USCPAとは?試験・受験資格・費用・キャリアの全体像ガイド」、科目ごとの内容と難易度は「USCPA試験科目とは|コア3科目+選択1科目の内容と難易度」で解説しています。
制度の細かい点は予備校の資料が最も整理されているので、まずアビタスの無料資料請求で現行制度の科目構成と学習スケジュールを手元に置いておくと、この記事の内容を自分の計画に落としやすくなります。
旧制度から何が変わった?BEC廃止と選択科目の新設
最大の変更は、旧制度の必須科目BEC(ビジネス環境)が廃止され、その内容がFAR・AUD・REGの各コア科目と、新設された選択科目に振り分けられた点である。受験生は3つの選択科目から1つを選び、どれを選んでも取得できる資格は同じUSCPAで、選択科目がその後の業務範囲を制限することはない。
旧制度と現行制度の対応を表で比べます。
| 項目 | 旧制度(〜2023年12月) | 現行制度CPA Evolution(2024年1月〜) |
|---|---|---|
| 科目構成 | FAR・AUD・REG・BECの4科目固定 | FAR・AUD・REGのコア3科目+BAR/ISC/TCPから1科目 |
| BECの扱い | 必須科目 | 廃止。内部統制・ITはAUDとISCへ、原価計算・財務管理はBARへ、経済学の一部はFARなどへ振り分け |
| 記述問題(WC) | BECに記述式(Written Communication)あり | 廃止。全科目がMC+TBSのみ |
| 受験時期 | 全科目が通年受験 | コアは通年、選択科目は各四半期の最初の1ヵ月のみ |
| スコアリリース | 通年で随時 | コアは随時、選択科目は四半期ごと |
| 科目合格の有効期限 | 18ヵ月(制度移行時に30ヵ月へ延長) | 30ヵ月 |
| 移行措置 | 2023年末までのBEC合格は、現行制度でも選択科目合格として扱う | 2024年1月以降の受験は現行制度のみ |
BECの廃止で記述式がなくなったため、英語の「書く」力は問われなくなり、読む力と計算・判断の力に試験の重心が移りました。
一方で、旧制度のBECは4科目の中で最も合格率が高い科目だったため、「BECが消えて選択科目になった分、4科目目の難易度は選択次第で上下する」という見方が予備校では一般的です。
制度変更の経緯と今後の改定情報は「USCPA試験の制度変更ニュースまとめ【2026年8月更新】」で追いかけています。
各科目の出題形式・配点・合格率はどうなっている?
全科目とも4択問題(MC)と総合問題(TBS)で構成され、配点はMC50%・TBS50%。試験は5つのテストレット(MC2つ+TBS3つ)で進み、途中に15分の標準休憩がある。2026年上半期の合格率はFAR・AUDが40%台、REGが60%台、選択科目はTCPが70〜80%・ISCが60%台・BARが40%台で、科目間の差が大きい(要最新確認)。
科目ごとの形式と合格率をまとめます。
科目別の出題形式表
| 科目 | 内容 | MC問数(目安) | TBS問数(目安) | 配点 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| FAR | 財務会計と報告(US GAAP・政府会計・NPO会計) | 50問 | 7問 | MC50%/TBS50% | 学習量が最多。全科目の土台 |
| AUD | 監査と証明業務(監査手続・内部統制・職業倫理) | 78問 | 7問 | MC50%/TBS50% | 判断問題が多く、FARの知識が前提 |
| REG | 税法と規制(連邦税法・ビジネス法・職業責任) | 72問 | 8問 | MC50%/TBS50% | 暗記中心。2026年7月からOBBBA出題 |
| BAR | ビジネス分析と報告(財務分析・原価管理・技術的会計) | 50問 | 7問 | MC50%/TBS50% | FARの発展。経営企画・FP&A志向 |
| ISC | 情報システムと統制(IT統制・SOC・データ・セキュリティ) | 82問 | 6問 | MC60%/TBS40% | IT・システム監査志向。計算少なめ |
| TCP | 税務コンプライアンスと計画(個人・法人税務、プランニング) | 68問 | 7問 | MC50%/TBS50% | REGの発展。税務志向 |
※問数はAICPAのブループリントに基づく目安で、年度の更新で変わります。ISCのみMC60%・TBS40%と配点が異なります(要確認)。
2026年上半期の科目別合格率(目安)
| 科目 | 2026年Q1〜Q2累計(目安) | 読み方 |
|---|---|---|
| FAR | 40%台前半 | 最難関。学習量が合否を分ける |
| AUD | 40%台半ば | 判断力を問う。実務経験者に有利 |
| REG | 60%台 | 暗記が報われる。日本人にも取り組みやすい |
| BAR | 40%台半ば | 選択科目で最難。FARと同時期に受けると相乗効果 |
| ISC | 60%台後半 | IT知識があれば取り組みやすい |
| TCP | 70〜80% | 全科目で最も高い。REGの知識が使える |
※合格率はAICPAが四半期ごとに公表するデータの2026年Q2時点の目安で、Q3以降で変わります。出典はAICPAのExam
Pass Ratesページを確認してください。
合格率の高低は「受験者層」の影響が大きく、TCPの合格率が高いのは税務の実務経験者が選ぶ傾向があるためで、「簡単だから」ではありません。
合格率の推移と日本人受験生の傾向は「USCPA合格率の推移|科目別10年データと日本人の実態を解説」、合格点の意味は「USCPA合格点75点の意味と採点の仕組み|74点で落ちる理由」で扱っています。
受験時期とスコアリリースはどう違う?
コア3科目は年間を通じて受験でき(プロメトリック休業日を除く)、スコアは試験データがAICPAに届いてから2〜3週間で随時公表される。選択科目は各四半期の最初の1ヵ月(1月・4月・7月・10月)にしか受験できず、スコアも四半期ごとにまとめて公表される。選択科目の受験時期を先に押さえてから、コアの受験順を組むのが計画の基本になる。
受験時期の違いは、CPA Evolutionで最も計画に影響する点です。
| 項目 | コア科目(FAR・AUD・REG) | 選択科目(BAR・ISC・TCP) |
|---|---|---|
| 受験できる時期 | 通年(プロメトリックの休業日を除く) | 各四半期の最初の1ヵ月のみ(1月・4月・7月・10月) |
| スコアリリース | 随時。試験データ到着から約2〜3週間後に公表(2026年は「1月23日到着→2月10日公表」など) | 四半期ごと。受験月の翌月後半〜翌々月に公表 |
| 再受験 | 不合格のスコアが出た後、同じ科目を再予約できる | 次の四半期の受験月まで待つ |
| 計画への影響 | 短い間隔で受験でき、不合格でも1〜2ヵ月で再挑戦 | 不合格だと再受験まで最短3ヵ月空く |
選択科目は受験できる月が年4回しかないため、「選択科目を最後に残して30ヵ月の期限が迫る」というケースが起きやすくなります。
逆に、選択科目を早めに1回受けておけば、不合格でも次の四半期に再挑戦できます。
具体的な日程は「USCPA試験日程2026|コアは通年・選択科目は年4回の受験月」、スコア公表日の見方は「【2026年】USCPAスコアリリース日程|日本時間と確認方法」で解説しています。
科目合格の有効期限30ヵ月はどう数える?
科目合格の有効期限は、最初に合格した科目の合格日(スコア公表日ではなく受験日基準の州が多い)から30ヵ月で、その間に残り3科目に合格しないと最初の科目合格が失効する。NASBAは2023年に18ヵ月から30ヵ月への延長を勧告し、多くの州が採用したが、起算日の扱いは州ごとに異なるため出願州の会計委員会で確認する。
30ヵ月ルールの数え方を具体例で示します。
| 受験・合格 | 時期 | 30ヵ月ルールの状態 |
|---|---|---|
| FAR合格 | 2026年3月 | ここから30ヵ月(2028年9月まで)に残り3科目を揃える |
| AUD合格 | 2026年8月 | 期限は変わらず2028年9月 |
| TCP合格 | 2027年1月 | 期限は変わらず2028年9月 |
| REG合格 | 2027年6月 | 全科目合格。FARの期限内に完了 |
もしREGが2028年10月まで合格できなければ、FARの合格が失効し、FARを取り直す必要があります。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 起算日 | 受験日か合格通知日かは州で異なる。日本人に多いアラスカ・ワシントン・グアム等は出願前に確認 |
| 延長 | 病気・災害などやむを得ない事情がある場合、州によっては延長申請ができる |
| 旧18ヵ月で失効した科目 | 制度移行時の救済措置で一部復活したが、現在は個別の州判断。該当者は州会計委員会に照会 |
期限の詳細と延長申請の手順は「USCPA科目合格の有効期限は30ヵ月|州別の数え方と延長申請」で扱っています。
2026年に変わった点は?ブループリント更新とOBBBA
2026年の変更点は2つ。①2026年1月1日からブループリントが更新され、各科目で出題の重点とスキル配分が微修正された(構造は変わらず)。②2026年7月1日から、2025年に成立した米国の税制改正法OBBBA(One
Big Beautiful Bill
Act)の一部がREGとTCPで出題対象になり、失効予定だった旧法は6月30日で出題対象外になった。
「3+1」の構造は変わらないので、2024〜2025年の教材で学んだ人も学び直しは不要です。
| 変更点 | 影響する科目 | 受験生がやること |
|---|---|---|
| ブループリント2026年版(1月1日〜) | 全科目 | 予備校の教材が2026年版に対応しているか確認。重点の変化は微修正 |
| OBBBAの出題開始(7月1日〜) | REG・TCP | 2026年7月以降に受ける人は、税率・控除・失効した旧規定の扱いを最新教材で確認。6月以前に受けた人の合格に影響なし |
| スコアリリース日程の公表 | 全科目 | AICPAの2026年スケジュールで受験月とスコア公表日を照合 |
税法は毎年変わるため、REG・TCPは「教材の税年度」と「受験日」を合わせるのが鉄則です。
制度変更の最新情報は「USCPA試験の制度変更ニュースまとめ【2026年8月更新】」、ブループリントの読み方は「USCPAブループリントの読み方と活用法|4階層と配点の使い方」で解説しています。
制度移行期に筆者が見た混乱と、これから始める人の受験順
筆者が予備校で学んでいたのは旧制度から現行制度への移行期で、周囲の受験生の計画が大きく揺れた時期でした。
移行期に起きていたこと
| 状況 | 何が起きたか |
|---|---|
| BECの駆け込み受験 | 2023年末までにBECを取れば選択科目扱いになるため、BECを最初に受ける受験生が急増し、日本会場の予約が取りにくくなった |
| 記述式(WC)の対策が無駄に | BECの記述式を練習していた人は、制度移行後にその対策が不要になった |
| 選択科目の情報不足 | 2024年前半は選択科目の合格率も過去問も少なく、「どれを選ぶか」で1〜2ヵ月悩む人が多かった |
| 18ヵ月→30ヵ月の延長 | 失効寸前だった受験生が救われ、逆に「余裕ができた」と受験間隔が伸びた人もいた |
筆者は移行後の制度で受験しましたが、同じ予備校の同期には「BECを2023年内に取ったのでコア3科目だけ残った」という人と、「制度を待ってから選択科目を決めた」という人が混在していました。
結果として、先に受験を始めた人ほど早く終わっていたのが移行期の教訓です。
これから始める人におすすめの受験順
| 受験順 | 理由 |
|---|---|
| ①FAR | 全科目の土台。学習量が最多なので、時間があるうちに済ませる |
| ②選択科目(BAR/ISC/TCP)を早めに1回 | 年4回しか受けられないため、四半期の受験月に合わせて早めに予約。BARならFARの直後、TCPならREGの直後が効率的 |
| ③AUD | FARの知識を前提にするため、FARの後に置く |
| ④REG(またはTCPと連続) | 暗記中心で独立性が高く、最後に短期集中で仕上げやすい。TCPを選ぶならREGと連続で受ける |
選択科目をコアの直後に置く理由は、FARとBAR、REGとTCPの出題範囲が連続しているためです。
AICPAも「重なる分野のコア科目と選択科目を連続して受ける」戦略を推奨しています。
受験順の詳しい考え方は「USCPA科目の受験順番|FARが最初の理由と選択科目別ルート」、選択科目の選び方は「BAR・ISC・TCPの選び方」で扱っています。
現行制度で自分の受験計画を固めるには
CPA
Evolutionは、旧制度より「受験生が選べる」部分が増えた分、選択科目の受験月・30ヵ月ルール・税法の年度という3つの制約を自分で管理する制度です。
これから学習を始める方は、まず「どの選択科目を選ぶか」と「最初の科目をいつ受けるか」の2つを決めると、残りの計画は制約に沿って自然に決まります。
予備校ごとの現行制度への対応(2026年版ブループリント・OBBBA対応教材・選択科目の講座の有無)は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」で比べてください。
自分の学歴・職種でどの選択科目が合うか、初回受験までの期間はどのくらいかを個別に聞きたい方はアビタスの無料説明会で相談できます。まず資料で制度全体を把握したい方はアビタスの無料資料請求から始めてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. CPA
Evolutionとは何ですか?
2024年1月1日から適用されているUSCPAの試験制度です。
必須のコア3科目(FAR・AUD・REG)と、BAR・ISC・TCPから1つ選ぶ選択科目1科目の計4科目に合格すると、試験合格となります。
旧制度の必須科目BECが廃止され、内容がコア科目と選択科目に振り分けられました。
会計士に求められる技術・データ分析の知識を試験に反映することを目的に、AICPAとNASBAが共同で設計しました。
Q2.
選択科目はどれを選んでも同じUSCPAになりますか?
同じです。
BAR・ISC・TCPのどれで合格しても、取得する資格はUSCPAで、ライセンスの種類や業務範囲に違いはありません。
選択科目は「自分の得意分野・キャリアに合わせて選ぶ」ためのもので、監査法人・事業会社の採用でも選択科目を問われることはほとんどありません。
筆者の周囲では、FARが得意な人はBAR、税務志向はTCP、IT・システム監査志向はISCを選ぶ傾向があります。
Q3.
選択科目はいつでも受験できますか?
いいえ、各四半期の最初の1ヵ月(1月・4月・7月・10月)だけです。
コア3科目は通年受験できますが、選択科目は年4回の受験月に限られ、スコアも四半期ごとにまとめて公表されます。
不合格の場合は次の四半期まで再受験できないため、選択科目を最後に残すと30ヵ月の期限に追われやすくなります。
選択科目は早めに1回受けておくのがおすすめです。
Q4.
科目合格の有効期限は何ヵ月ですか?
原則30ヵ月です。
最初に合格した科目の合格日から30ヵ月以内に残り3科目に合格しないと、最初の科目合格が失効します。
以前は18ヵ月でしたが、NASBAの勧告で2023年以降に多くの州が30ヵ月へ延長しました。
起算日(受験日か合格通知日か)や延長申請の可否は州で異なるため、出願州の会計委員会で確認してください。
Q5.
2026年にUSCPA試験は何が変わりましたか?
構造は変わっていません。
変わったのは、2026年1月1日からのブループリント更新(出題の重点の微修正)と、2026年7月1日から米国の税制改正法OBBBAがREGとTCPで出題対象になった点です。
2024〜2025年の教材で学んだ人も学び直しは不要ですが、REG・TCPを2026年7月以降に受ける人は税法の最新教材で確認してください。
Q6.
旧制度のBECに合格していた場合はどうなりますか?
2023年12月までにBECに合格していれば、現行制度では選択科目の合格として扱われます。
コア3科目に合格すれば全科目合格です。
ただし30ヵ月ルールの期限はBECの合格日から数えるため、期限内にコア3科目を揃える必要があります。
制度移行時の救済措置は州ごとに扱いが異なるため、該当する方は出願州の会計委員会に照会してください。
Q7. 記述式の問題はありますか?
ありません。
旧制度のBECにあった記述式(Written
Communication)は廃止され、現行制度では全科目が4択問題(MC)と総合問題(TBS)だけです。
英語で文章を書く力は問われず、英文を読んで計算・判断する力が中心になります。
TBSは資料を読んで数値を入力したり、選択肢から会計処理を選ぶ形式で、記述ではありません。
Q8.
合格率が高い科目を選べば早く合格できますか?
必ずしもそうではありません。
TCPの合格率が70〜80%と高いのは、税務の実務経験者が選ぶ傾向があるためで、税務の知識がない人にとって簡単というわけではありません。
選択科目は「コア科目との重なり」と「自分の得意分野」で選ぶ方が、学習時間の短縮につながります。
FARが得意ならBAR、REGが得意ならTCP、IT知識があるならISCが目安です。
まとめ:CPA
Evolutionは「3+1」と「3つの制約」で理解する
この記事の要点を再掲します。
- CPA
Evolutionは2024年1月から適用の現行制度で、コア3科目(FAR・AUD・REG)+選択1科目(BAR・ISC・TCP)の計4科目に合格する仕組み - 旧制度のBECは廃止され、記述式もなくなった。どの選択科目でも取得する資格は同じUSCPA
- 全科目MC+TBS、各4時間、75点以上で合格。2026年上半期の合格率はFAR・AUD・BARが40%台、REG・ISCが60%台、TCPが70〜80%(要最新確認)
- 選択科目は年4回(1月・4月・7月・10月)しか受けられず、スコアも四半期ごと。早めに1回受けておく
- 科目合格の有効期限は30ヵ月。起算日は州で異なるため出願州で確認
- 2026年の変更はブループリント更新とOBBBAのREG・TCP出題(7月〜)のみ。構造は変わらない
- 受験順はFAR→選択科目→AUD→REGが基本。FAR+BAR、REG+TCPは連続で受ける
制度を「自分で選べる自由」と「自分で管理する制約」の両方として理解すれば、CPA
Evolutionは社会人・在学生に有利な制度です。
まず選択科目と最初の受験月を決めて、30ヵ月のカレンダーを逆算するところから始めてみてください。
USCPAおすすめスクール
ランキングTOP3
no.
1
アビタス
総合評価

| 受講料 | 624,800円〜 (実質10万円台) |
| 教材特徴 | 日本語テキスト+英語問題集、図解豊富で初学者OK |
| 講義形式 | 日本語講義、 スモールユニット形式 |
| サポート期間 | 5年間(業界最長) |
| 合格祝い金 | 社会人20万円、 学生15万円 |
| 単位取得 | 簡単(業界最短) |
ポイント
- 日本のUSCPA合格者の
95%がアビタス受講生 - 社会人でも短期合格できるコンパクト教材設計
- 合格お祝い金とリスキリング補助金で
実質10万円台 - AICPA公認の唯一の日本校で
最新試験情報を直接入手 - 5年間サポート期間で安心、
USCPA+プログラムで合格後もサポート
no.
2
TAC
総合評価

| 受講料 | 400,000円〜485,000円 |
| 教材特徴 | オリジナルテキスト+Becker問題集、ボリュームあり |
| 講義形式 | 正統派黒板スタイル講義 |
| サポート期間 | 3年間 |
| 合格祝い金 | なし |
| 単位取得 | やや困難(時間がかかる) |
ポイント
- 長年の資格試験指導ノウハウを活かした
正統派学習スタイル - Becker問題集が使用可能で
実践的な学習ができる - REG・TCP(税務科目)の評判が特に良好
- 質問回答が迅速で的確なサポート体制
- 教育訓練給付制度対象講座で
受講料の一部支給
no.
3
CPA会計学院
総合評価

| 受講料 | 396,000円 |
| 教材特徴 | オリジナルテキスト+U World問題集、BARのみ対応 |
| 講義形式 | 日本語講義(会計知識前提) |
| サポート期間 | 2年間(延長可能) |
| 合格祝い金 | 10万円 |
| 単位取得 | やや困難 |
ポイント
- 受講料が比較的安価で費用を抑えて
学習開始可能 - 合格お祝い金10万円でコスト負担を軽減
- リスキリング補助金対象講座で
受講料大幅軽減 - 日本の公認会計士試験指導実績を活かした
会計基礎解説 - 新設校ならではの最新設備と学習環境




