この記事でわかること
- NASBA(全米州会計委員会協会)とは何か、USCPA受験でNASBAが担う役割と、州会計委員会・AICPA・プロメトリックとの分担
- 出願から合格まで、NASBAのどの画面(CPA Portal・NASBA
Dashboard・NIES)をいつ使うか - NASBA Dashboardのアカウント作成からCPA
Portalへの紐付け、ログインまでの6ステップと入力項目 - 2026年6月17日から必須になったOkta
Verifyによる多要素認証(MFA)の設定方法 - 認証メールが届かない・紐付けに失敗する・ログインできない時の対処法と、アラスカ州出願で実際に手続きした筆者の体験
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月29日
「NASBAのサイトでアカウントを作れと言われたが、どこから何をすればいいのか分からない」「CPA
PortalとDashboardの違いが分からない」「ログインできない」と困っている方に向けた記事です。
結論から言うと、NASBAでやることは「NASBA
Dashboardのアカウントを作る→メールで認証する→CPA
Portalで出願情報と紐付ける→Okta
Verifyで多要素認証を設定する」の4段階で、紐付けに使う「Jurisdiction
Candidate
ID」と「出願時に登録したメールアドレス」を正確に入力できれば、30分で終わります。
筆者はアラスカ州に出願し、Dashboardの作成からNTSの印刷、スコア確認までをNASBAの画面で行いました。
この記事では、NASBA公式サイトのCPA
Portal案内とOkta(認証基盤)に関する公式告知を一次情報として、NASBAの役割、使う画面、アカウント作成の手順、ログインできない時の対処法を整理し、筆者の体験で解説します。
出願全体の流れは「USCPA出願の全手順6ステップ|学歴評価からNTS・受験まで」で扱っているので、本記事は「NASBAのアカウントと画面の使い方」に絞ります。
NASBAとは?USCPA受験でNASBAが担う役割
NASBA(National Association of State Boards of
Accountancy:全米州会計委員会協会)とは、米国の55の州・地域の会計委員会をまとめる団体で、USCPA試験では受験申請の受付・受験資格審査・受験票(NTS)の発行・スコアの通知を多くの州の代わりに担っている。日本人受験生にとっては、出願から合格までの窓口になる組織である。
USCPA試験は、4つの組織が役割を分担して運営しています。
| 組織 | 役割 | 受験生が接する場面 |
|---|---|---|
| 州会計委員会(State Board of Accountancy) | 受験資格の最終決定、ライセンスの付与 | 出願州を選ぶとき、ライセンス申請のとき |
| NASBA | 州に代わって出願受付・資格審査・NTS発行・スコア通知を行う(CPAESという事業)。学歴評価(NIES)も運営 | 出願、NTS印刷、スコア確認、学歴評価 |
| AICPA(米国公認会計士協会) | 試験問題の作成と採点 | ブループリント、サンプルテスト |
| プロメトリック(Prometric) | テストセンターの運営と試験日の予約 | 受験日の予約、当日の受験 |
出典:NASBA公式サイト「CPA Portal」ページ、Wikipedia「National
Association of State Boards of Accountancy」。2026年8月29日確認。
多くの州はNASBAのCPAES(CPA Examination
Services)に出願業務を委託しているため、日本人がよく選ぶワシントン州・アラスカ州・グアム・モンタナ州はいずれもNASBAの画面で出願します。
一方で、州が独自に出願を受け付けるケースもあり、その場合はNASBAの画面で行う手続きが一部変わります。
州ごとの違いは後述します。
出願州の選び方は「USCPA出願州の選び方|結局どこがいい?学歴・目的別に即答」で解説しています。
NASBAが提供する画面は4つある
NASBAの名前が付く画面は複数あり、混同しやすいので最初に整理します。
| 画面・サービス | URL | 何をする画面か |
|---|---|---|
| NASBA Dashboard | dashboard.nasba.org | NASBAの各サービスに入るための共通アカウント。ここでアカウントを作る |
| CPA Portal | Dashboardの「CPA Portal」ボタンから入る | 出願、出願状況の確認、NTSの表示・印刷、スコア通知の表示、受験履歴、国際受験料の支払い |
| Okta(okta.nasba.org) | Dashboardのログイン時に自動で使われる | NASBAのログイン認証基盤。ユーザー名・パスワード・多要素認証を管理 |
| NIES(NASBA International Evaluation Services) | nasba.org/exams/international-evaluations/ | 日本の大学の学歴を米国基準で評価する。Dashboardとは別に申請する |
「CPA
Portal」と「Dashboard」は別物ではなく、Dashboardという入口のアカウントを作り、その中のCPA
Portalに自分の出願情報を紐付けるという関係です。
ログイン画面に「Okta」と表示されて戸惑う人がいますが、これはNASBAが認証に使っている外部サービスの名前で、Oktaで別のアカウントを作る必要はありません。
NASBAの画面はいつ使う?出願から合格までの4場面
NASBAの画面を使うのは、①出願(受験資格審査の申請と受験料の支払い)②NTS(受験票)の表示と印刷
③スコア通知の確認
④グアム・日本など国際会場での受験料の支払い、の4場面である。プロメトリックでの受験日予約はNASBAではなく、プロメトリックのサイトで行う。
出願から合格までの流れの中で、NASBAが関わる場面を時系列で整理します。
| 時期 | やること | 使う画面 | NASBA以外で行うこと |
|---|---|---|---|
| 学習開始前後 | 学歴評価(NIES)の申請 | NIES | 大学に英文成績証明書を依頼 |
| 受験資格を満たしたら | Dashboardアカウント作成、CPA Portalで出願・受験料支払い | Dashboard→CPA Portal | ― |
| 出願から数週間後 | NTSの発行通知メールを受け取り、CPA Portalで表示・印刷 | CPA Portal | ― |
| 受験日を決めたら | 国際受験料(日本・グアムで受ける場合)の支払い | CPA Portal | プロメトリックで受験日を予約 |
| 受験後 | スコア通知の確認、受験履歴の確認 | CPA Portal | 州によっては州ボードのサイトでも確認 |
| 再受験・次科目 | 再受験の出願 | CPA Portal | ― |
NASBAの画面で完結するのは出願とNTS、スコアまでで、受験日の予約はプロメトリック、ライセンス申請は州会計委員会と、それぞれ別のサイトです。
学歴評価の手順は「USCPAの学歴評価(NIES)|申請手順・所要期間・費用を解説」、NTSは「USCPAのNTSとは|発行期間・有効期限6ヵ月・再印刷の方法」、予約は「USCPAのプロメトリック予約手順|画面ごとの入力と注意点」で個別に解説しています。
アカウント作成の手順は?Dashboard登録からCPA
Portal紐付けまでの6ステップ
NASBAのアカウント作成は、①dashboard.nasba.orgで「Sign
Up」②氏名・メールアドレス・パスワードを登録
③認証メールのリンクをクリックして有効化 ④Dashboardの「CPA
Portal」ボタンを押す ⑤出願情報(Jurisdiction Candidate
ID・メールアドレス・生年月日等)を入力して紐付け ⑥Okta VerifyまたはGoogle
Authenticatorで多要素認証を設定、の6ステップである。
各ステップの入力内容と注意点を表にまとめます。
| ステップ | やること | 入力する情報 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ①Dashboardにアクセス | dashboard.nasba.orgを開き、「Sign Up(新規登録)」を選ぶ | ― | 「Sign In(ログイン)」と間違えない |
| ②アカウント情報の登録 | 氏名・メールアドレス・パスワードを入力 | 出願時と同じメールアドレス、パスポート表記と同じ氏名 | メールは出願時に登録したものと一致させる |
| ③メール認証 | 届いた認証メールの「Verify」リンクをクリック | ― | Gmailではリンクが無効化されることがある(後述) |
| ④CPA Portalへ | Dashboardにログインし、「CPA Portal」ボタンを押す | ― | 初回はここで「紐付け(matching)」画面が出る |
| ⑤出願情報の紐付け | 出願時の情報を入力し、Dashboardのアカウントと出願を結びつける | Jurisdiction Candidate ID、メールアドレス、生年月日、氏名 | 出願時の入力と完全一致が必要。IDは先頭のゼロを除いて入力(テキサス州・メリーランド州を除く) |
| ⑥多要素認証の設定 | Okta VerifyまたはGoogle Authenticatorをスマホに入れ、QRコードを読み取る |
― | 2026年6月17日以降、SMS・音声通話の認証は使えない |
出典:NASBA公式サイト「CPA Portal」ページの「Helpful
Tips」、NASBA告知「Okta Verify to Become Required MFA
Platform」(2026年6月9日)。2026年8月29日確認。
紐付けまで終わると、CPA Portalのホーム画面に「Exam Section
Status(科目ごとの出願状況)」「NTS」「Score
Notice」が並ぶようになり、以後の手続きはすべてここから行えます。
ステップ⑤「紐付け」で入力するIDはどれか
紐付けで最もつまずくのが「どのIDを入れるか」です。
| IDの名称 | どこに書いてあるか | 紐付けに使うか |
|---|---|---|
| Jurisdiction Candidate ID(州の受験者ID) | 出願受付のメール、NTS | 使う。先頭のゼロは除いて入力(テキサス州は9桁のゼロが付くので例外) |
| National Candidate ID(全国受験者ID) | NTS | 使わない |
| NIES ID | 学歴評価の申請確認メール | 使わない(NIESは別システム) |
NASBA公式は「Jurisdiction Candidate IDを使い、National Candidate
IDは使わない」と明記しています。
NTSには両方のIDが書かれているため、間違えて全国IDを入れて「一致しない」と表示される人が多いです。
ステップ⑥
多要素認証(MFA)の設定は2026年6月から変わった
NASBAは2026年6月17日から、CPA Portalのログイン時の多要素認証をOkta
Verify(専用アプリ)に一本化し、Google
Authenticatorを代替手段として残し、SMSと音声通話による認証を廃止しました。
| 認証方法 | 2026年6月17日以降 | 設定方法 |
|---|---|---|
| Okta Verify | 必須(標準) | App Store / Google Playで「Okta Verify」をインストールし、ログイン画面のQRコードを読み取る |
| Google Authenticator | 代替として利用可 | 同様にQRコードを読み取る |
| SMS(ショートメッセージ) | 廃止 | ― |
| 音声通話 | 廃止 | ― |
日本の携帯番号でSMSが届かないという以前の悩みは、この変更でなくなりました。
一方で、スマホを機種変更するときにOkta
Verifyを移行しないとログインできなくなるため、機種変更の前にアプリの移行を済ませておく必要があります。
ログインできない・メールが届かない時はどうする?よくあるトラブル6つ
NASBAのログイントラブルで多いのは、①認証メールが届かない・リンクが押せない
②紐付けで「一致しない」と出る ③パスワードを忘れた
④多要素認証のスマホを変えた ⑤出願時のメールアドレスが使えない ⑥CPA
Portalに科目が表示されない、の6つで、いずれも対処法が決まっている。
症状別の対処をまとめます。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 認証メールが届かない | 迷惑メールに分類されている | 迷惑メールフォルダを確認。NASBA公式は、Gmail利用者は事前にNASBAの送信元アドレスを連絡先に追加するよう案内している |
| 認証メールのリンクが押せない | Gmailがリンクを「安全でない」と判定し無効化 | 送信元を連絡先に追加してから再送する。別のメールアドレス(Outlook等)で登録し直す方法もある |
| 紐付けで「情報が一致しない」 | IDの種類違い、先頭のゼロ、氏名のミドルネームやスペース、生年月日の形式 | Jurisdiction Candidate IDを先頭ゼロなしで入力。氏名は出願書類と同じ順序・表記にする |
| パスワードを忘れた | ― | ログイン画面の「Forgot password?」からリセットメールを受け取る |
| 多要素認証のスマホを変えた | Okta Verifyが旧端末に残っている | 旧端末が手元にあればアプリの移行機能を使う。なければNASBAサポート(cpaexam@nasba.org)に連絡して認証をリセットしてもらう |
| CPA Portalに科目が出ない | 出願が州側で処理中、または紐付けが未完了 | 出願の受付メールから2〜4週間待つ。紐付けの完了画面が出たかを確認する |
サポートへの連絡先は、NASBA公式の「Okta Account Creation or Login
Assistance」ページに記載があり、試験関連はcpaexam@nasba.orgまたは電話(米国内1-800-CPA-EXAM、国際615-880-4250)です。
メールでの問い合わせは英語で、返信まで数営業日かかります。
受験日の直前にログインできないと困るので、NTSの印刷は受験日の1週間以上前に済ませ、紙とPDFの両方で保管してください。
NASBA公式も「試験当日にプロメトリック会場でNTSを表示・印刷できる保証はない」と明記しています。
試験当日の持ち物は「USCPA当日の持ち物リスト|パスポート・NTS・確認書・貸出品」で確認できます。
出願州によってNASBAの使い方は変わる?CPAES州と独自州の違い
日本人がよく選ぶワシントン州・アラスカ州・グアム・モンタナ州・ニューヨーク州は、いずれもNASBAのCPAESが出願業務を担うため、この記事の手順でCPA
Portalから出願できる。一方、カリフォルニア州のように州会計委員会が独自に出願を受け付ける州では、出願は州のサイトで行い、NASBAのCPA
PortalはNTSやスコアの確認に使う。
出願先による違いを整理します。
| 出願先 | 出願の窓口 | CPA Portalでできること | 備考 |
|---|---|---|---|
| ワシントン州 | NASBA CPAES | 出願・NTS・スコア・国際受験料 | 学歴評価はNIESが利用可 |
| アラスカ州 | NASBA CPAES | 同上 | 筆者の出願州。学歴評価はNIESが利用可 |
| グアム | NASBA CPAES | 同上 | 学歴評価はグアム指定の機関 |
| モンタナ州 | NASBA CPAES | 同上 | ― |
| ニューヨーク州 | NASBA CPAES | 同上 | 学歴は州教育局が審査 |
| カリフォルニア州など独自州 | 州会計委員会のサイト | NTS・スコア確認(カリフォルニア州はスコア通知の表示対象外) | 出願はNASBAでは行わない |
出典:NASBA公式サイト「CPA Portal」ページ(「出願州によってCPA
Portalの機能が異なる」「カリフォルニア州はスコア通知の表示を除く」の記載)。各州の窓口は変更される場合があるため、出願前に州会計委員会とNASBAの案内で要確認。
各州の要件は「ワシントン州のUSCPA|受験資格とライセンス要件・更新まで解説」「アラスカ州でUSCPA出願|受験資格・費用・ライセンスの注意点」「USCPAグアム出願のメリット・デメリット|見込み受験と注意点」で解説しています。
筆者はどう手続きしたか?アラスカ州出願でのNASBA操作の実際
筆者はアラスカ州に出願し、NASBA
Dashboardのアカウント作成からCPA
Portalの紐付け、4科目のNTS印刷とスコア確認までをすべてNASBAの画面で行った。つまずいたのは「紐付けのID」と「Gmailの認証メール」の2点で、いずれも公式の注意書きどおりの原因だった。
大学在学中、初めての出願で30分の作業に2日かけた
筆者は大学3年の秋、アビタスの単位認定試験で受験資格を満たした後に、アラスカ州へ出願しました。
出願自体はアビタスの手続きマニュアルに沿って進めたので迷いませんでしたが、NASBAのアカウント作成と紐付けで2日かかりました。
| 日 | やったこと | 起きたこと |
|---|---|---|
| 1日目午前 | CPA Portalで出願・受験料を支払い、受付メールを受け取る | 問題なし |
| 1日目午後 | Dashboardで「Sign Up」。Gmailで登録 | 認証メールが届かず、迷惑メールフォルダで発見。リンクを押しても開かない |
| 1日目夜 | 送信元アドレスをGmailの連絡先に追加し、認証メールを再送 | リンクが開き、アカウント有効化に成功 |
| 2日目 | CPA Portalで紐付け。NTSに書かれた「National Candidate ID」を入力 |
「一致しない」と表示。IDを「Jurisdiction Candidate ID」に変え、先頭のゼロを削って入力したら成功 |
作業時間は合計で30分程度でしたが、待ち時間と原因の特定に2日を使いました。
当時はNASBAの公式ページに今ほど注意書きがなく、アビタスの受講生向け掲示板で同じ症状の書き込みを見つけて解決しました。
現在は公式の「Helpful
Tips」に、Gmailの件もIDの件も明記されているので、先にこの2点を押さえておけば初日で終わります。
2科目目以降はCPA
Portalで完結した
紐付けが終わった後は、2〜4科目目の出願、NTSの表示、スコア確認まで、すべてCPA
Portalのホーム画面から数クリックで済みました。
| 手続き | CPA Portalでの操作 | かかった時間 |
|---|---|---|
| 再受験・次科目の出願 | ホーム画面の「Apply」から科目を選び、受験料を支払う | 10分 |
| NTSの印刷 | 発行通知メールが来たら、ホーム画面の「NTS」からPDFを開き、印刷とPDF保存 | 5分 |
| 国際受験料の支払い | 「International Testing Fee」から日本の会場を選び支払う | 5分 |
| スコア確認 | スコアリリース日にホーム画面の「Score Notice」を開く | 1分 |
筆者はNTSをPDFで保存し、印刷したものをパスポートと一緒に封筒に入れ、4科目とも同じ封筒で会場に持ち込みました。
スコアの確認方法は「スコアの確認方法(NASBA/州ボード別)」、リリース日は「【2026年】USCPAスコアリリース日程|日本時間と確認方法」で扱っています。
NASBAの手続きは予備校に任せるべきか?自分でやる場合との違い
NASBAのアカウント作成と出願は、公式の注意点を押さえれば自分で完結できる作業だが、出願州の選択・学歴評価・単位の判定を含めると、初めての人が英語の公式サイトだけで進めると数週間の手戻りが起きやすい。予備校の手続きサポートは「代行」ではなく「日本語マニュアルと相談窓口」であり、その価値は最初の出願に集中している。
自分で進める場合と予備校のサポートを使う場合の違いを整理します。
| 項目 | 自分で進める | 予備校のサポートを使う |
|---|---|---|
| Dashboard・CPA Portalの操作 | 公式のHelpful Tipsを読めば可能 | 日本語の画面付きマニュアルがある |
| 出願州の選択 | 各州の要件を自分で英語で調べる | 単位診断の結果から出願可能な州を提示される |
| 学歴評価(NIES)の申請 | 書類の厳封・郵送の要件を自分で確認 | 手順書と郵送先の案内がある |
| つまずいた時 | NASBAに英語でメール、返信まで数営業日 | 受講生向けの相談窓口・掲示板で当日〜翌日に解決することが多い |
| 費用 | 無料 | 講座の受講料に含まれる |
筆者の場合、NASBAの操作そのものはマニュアルどおりでしたが、上記の「Gmailの認証メール」の解決は受講生の掲示板で見つけた情報でした。
予備校のサポートは「操作を代わりにやってくれる」ものではなく、つまずいた時に日本語で答えが見つかる環境と考えるのが正確です。
各予備校の手続きサポートの内容は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」で比較しています。
出願の手順書がどこまで用意されているかを講座選びの判断材料にしたい方は、アビタスの資料請求で送られる案内で、受験手続きサポートの範囲(出願州の相談・NIES・NASBAの操作)を確認しておくと、自分でどこまで進められるかの目安が立ちます。
よくある質問(FAQ)
Q1.
NASBAのアカウントは出願の前と後、どちらで作りますか?
出願後でも前でも作れますが、CPA
Portalへの紐付けは出願が受け付けられた後でないとできません。
NASBA公式の案内でも、Dashboardのアカウントを有効化した後に「CPA
Portal」ボタンから既存の出願情報と紐付ける流れになっています。
先にDashboardのアカウントだけ作っておき、出願の受付メールが届いたら紐付ける、という順番が無駄がありません。
筆者は出願の直後に作りましたが、紐付けは受付メールが来てから行いました。
Q2.
Oktaのアカウントを別に作る必要がありますか?
ありません。
Oktaは、NASBAがログインの認証に使っている外部サービスの名前で、Dashboardで作ったアカウントがそのままOktaで管理されます。
ログイン画面に「okta.nasba.org」と表示されるのは正常な動作です。
Oktaの公式サイトでアカウントを作っても、NASBAの画面には入れません。
Q3.
認証メールのリンクをクリックしても開きません。
Gmailを使っている場合、Gmail側がリンクを「安全でない」と判定して無効化していることが原因です。
NASBA公式は、紐付けを始める前にNASBAの送信元アドレスをGmailの連絡先に追加しておくよう案内しています。
連絡先に追加してから認証メールを再送すると、リンクが有効になります。
それでも開かない場合は、Outlookなど別のメールアドレスで登録し直す方が早いです。
Q4.
紐付けで「情報が一致しない」と出ます。
Jurisdiction Candidate ID(州の受験者ID)ではなく、National Candidate
ID(全国受験者ID)を入力しているケースがほとんどです。
NTSには両方のIDが書かれているので、州のIDを、先頭のゼロを除いて入力してください(テキサス州とメリーランド州の出願者は例外)。
氏名は出願書類と同じ順序・表記にし、ミドルネームの有無やスペースも合わせます。
生年月日は米国式(月/日/年)で入力します。
Q5.
スマホを機種変更したらログインできなくなりました。
Okta Verifyの認証情報が旧端末に残っているためです。
旧端末が手元にあれば、Okta
Verifyのアカウント移行機能で新端末に移せます。
旧端末がない場合は、cpaexam@nasba.orgに氏名・生年月日・受験者IDを添えて英語で連絡し、多要素認証のリセットを依頼します。
返信まで数営業日かかるので、受験日の直前は避け、機種変更の前に移行を済ませておくのが確実です。
Q6. NTSはCPA
Portalからいつでも印刷できますか?
NTSの有効期限内であれば、CPA
Portalの「NTS」から何度でも表示・印刷できます。
ただしNASBA公式は「試験当日にプロメトリック会場でNTSを表示・印刷できる保証はない」と明記しているので、受験日の1週間以上前に印刷し、PDFでも保存しておいてください。
有効期限が切れたNTSは印刷できず、再出願が必要になります。
NTSの有効期限は「USCPAのNTSとは|発行期間・有効期限6ヵ月・再印刷の方法」で解説しています。
Q7.
カリフォルニア州に出願する場合もNASBAのアカウントは必要ですか?
出願そのものはカリフォルニア州会計委員会のサイトで行いますが、NASBAのCPA
Portalは国際受験料の支払いなどで使う場面があります。
NASBA公式は「出願州によってCPA
Portalで使える機能が異なる」とし、カリフォルニア州はスコア通知の表示対象外と記載しています。
独自州に出願する場合は、州会計委員会の案内でNASBAの画面を使う場面を確認してください。
日本人の出願が多いワシントン州・アラスカ州・グアム・モンタナ州・ニューヨーク州は、すべてNASBAのCPA
Portalで出願します。
まとめ:NASBAは「Dashboardで作り、CPA
Portalで紐付け、Okta Verifyで守る」
この記事の要点を再掲します。
- NASBAとは、米国の州会計委員会をまとめる団体で、USCPA試験では多くの州に代わって出願受付・資格審査・NTS発行・スコア通知を担う。日本人の出願先(ワシントン・アラスカ・グアム・モンタナ・ニューヨーク)はすべてNASBAのCPA
Portalで出願する - 画面は4つ。Dashboard(入口のアカウント)→CPA
Portal(出願・NTS・スコア)、Okta(認証基盤、別アカウント不要)、NIES(学歴評価、別システム) - アカウント作成は6ステップ。紐付けにはJurisdiction Candidate
IDを先頭ゼロなしで、出願時と同じメールアドレスと氏名表記で入力する - 2026年6月17日からOkta Verify(またはGoogle
Authenticator)による多要素認証が必須。SMS・音声認証は廃止。機種変更前にアプリを移行する - トラブルは「Gmailの認証メール」「IDの種類違い」「MFAのスマホ変更」が3大原因。サポートはcpaexam@nasba.org(英語・数営業日)
- 筆者はアラスカ州出願で、Gmailの認証リンクとIDの種類違いに2日使った。公式のHelpful
Tipsを先に読めば初日で終わる作業
NASBAの画面は英語ですが、やることは決まっていて、押さえる注意点も2〜3個しかありません。
出願の受付メールが届いたら、この記事の6ステップの表を横に置いて、Dashboardの「Sign
Up」から始めてみてください。
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