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アラスカ州でUSCPA出願|受験資格・費用・ライセンスの注意点

この記事でわかること

  • アラスカ州のUSCPA受験資格(学士号+会計15単位、または卒業まで18単位以内+会計15単位)と、日本の大卒・在学生が選ばれる理由
  • 出願からNTS(受験票)取得までの手順と、評価料121ドル・出願料109ドル・受験料の当日確認額
  • 2026年1月1日に150単位要件が廃止されたアラスカ州ライセンスの新要件(学士+会計24単位+2年実務)と、2028年からの米国居住要件
  • 「試験はアラスカ、ライセンスは別の州」が日本の受験生の定番になる理由
  • 大学3年で説明会に行き、4年4月にアラスカ州に出願して在学中に全科目合格した筆者の出願実体験

著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。

最終更新日:2026年8月28日

「アラスカ州で出願する人が多いと聞いたが、自分も選んでいいのか」「アラスカ州で受けたらライセンスはどうなるのか」と調べている方に向けた記事です。

結論から言うと、アラスカ州は「学士号(または卒業まで18単位以内)+会計15単位」で受験でき、ビジネス単位が不要で在学中にも出願できるため、単位が少ない日本の大卒・在学生に最も向いた出願州の1つです。

一方、ライセンスまでアラスカ州で取るのは日本在住者には向かず、「試験はアラスカ、ライセンスはワシントン州やグアムへ」という設計が定番です。

筆者自身、大学4年の4月にアラスカ州へ出願し、在学中に全科目合格した後、監査法人3年目にワシントン州でライセンスを取りました。

この記事では、アラスカ州会計委員会(Alaska Board of Public
Accountancy)とNASBA(全米州会計委員会協会)の公開情報を一次情報として、受験資格・手順・費用・ライセンス要件を整理し、筆者の出願実体験と「アラスカを選ぶべき人・別の州を選ぶべき人」の判断表まで解説します。

出願州の全体像は「USCPA出願州の選び方|結局どこがいい?学歴・目的別に即答」で扱っているので、本記事はアラスカ州に絞ります。

目次 閉じる

アラスカ州の受験資格は?会計15単位で受けられる条件

アラスカ州でUSCPAを受験するには、①学士号+会計15単位、②卒業まで18単位以内の在学生+会計15単位、③学士号+米国CPA監督下の会計事務所実務1年、のいずれかを満たせばよい。ビジネス単位は受験段階では不要で、総単位120で足りる。

アラスカ州の受験資格を、NASBAのCPA Examination
Services(CPAES)の案内に基づいて整理します。

ルート 学位 会計単位 ビジネス単位 総単位
① 卒業済み 学士号以上 15単位以上 不要 120(学士号相当)
② 在学中 卒業まで18単位以内(Certificate of Enrollmentを大学から提出) 15単位以上 不要 −
③ 実務経験 学士号以上 不問 不要 −
(参考)会計専攻として申請 学士号以上 24単位 9単位(商法・経済・数学/統計/情報) 120

出典:NASBA
CPAES「Alaska」、アラスカ州会計委員会(2026年8月28日確認)

日本の受験生にとってのポイントは3つです。

  • 会計15単位だけで受けられる。多くの州が求める「会計24単位+ビジネス24単位」の半分以下で、経済学部・法学部・文学部などの卒業生でも、予備校の単位認定試験で5科目(15単位)取れば出願できる
  • 在学中でも出願できる。卒業まで18単位以内なら、大学が発行する在籍証明(Certificate
    of Enrollment)を添えて申請できるので、大学4年生が受験を始められる
  • ビジネス単位が不要。ワシントン州のように会計24+ビジネス24を揃える必要がない

「会計15単位」の中身は、財務会計・管理会計・監査・税務など会計に分類される科目で、予備校の提携大学が発行する単位が該当します。

受験資格の一般論は「USCPAの受験資格|高卒・短大卒・在学中でも受けられる?」で、単位の取り方は「単位認定試験の仕組みと取り方」で解説しています。

アラスカ州が「単位が少ない人の定番」になった理由

アラスカ州が日本の予備校で長く案内されてきたのは、次の3つが重なるからです。

理由 内容
受験のハードルが低い 会計15単位・ビジネス不要・在学中可の3点が揃う州は少ない
日本の学歴が使える 日本の大学の学位・単位をNASBAの学歴評価(NIES)で評価すれば申請できる
予備校の実績が多い アビタスの提携大学の単位がアラスカ州の会計15単位に対応しており、手続きの前例が豊富

筆者が受験を始めた当時も、経済学部で会計の単位がほぼゼロだった筆者に、予備校のカウンセラーが最初に示したのがアラスカ州でした。

アラスカ州の出願手順|学歴評価からNTS取得まで

アラスカ州の出願は、①NASBAのCPAポータルでアカウント作成→②日本の大学の成績証明書・卒業証明書(在学生は在籍証明)をNASBA国際学歴評価(NIES)へ送付→③学歴評価申請(121ドル)→④科目ごとに出願(109ドル/科目)→⑤受験料を支払い→⑥NTS(受験票)を受け取ってプロメトリックで予約、の流れで、初回は書類送付から受験まで2〜3ヵ月を見込む。

手順を時系列で整理します。

手順 やること 所要期間の目安 費用
① アカウント作成 NASBAのCPAポータル(Okta)でアカウントを作る 即日 無料
② 学歴評価の依頼 日本の大学に英文の成績証明書・卒業証明書(在学生は在籍証明書+Certificate
of Enrollment)を発行してもらい、NIES(NASBA International Evaluation
Services)へ送付。予備校の単位も同様
発行1〜2週間+評価4〜6週間 NIESの評価料(別途、要確認)
③ 学歴評価申請 ポータルでアラスカ州のEducation
Evaluationを申請し、評価料121ドルを支払う
評価完了まで2〜4週間 121ドル
④ 科目出願 受けたい科目を選んで出願申請。出願料109ドル/科目 数日〜1週間 109ドル×科目数
⑤ 受験料の支払い NASBAから受験料の請求(payment coupon)が届き、支払う 数日 受験料×科目数(次項)
⑥ NTS受領・予約 NTS(Notice to
Schedule、有効期間6ヵ月)が発行され、プロメトリックで日本会場(東京・大阪)を予約
NTS発行後すぐ 国際会場手数料(次項)

出典:NASBA
CPAES「Alaska」(2026年8月28日確認)。手続きは変更されることがあるため、申請時にNASBA公式で確認してください。

見落としやすいのは、②の証明書は「大学からNIESへ直送」が原則という点です。

自分で開封した証明書は受け付けられないため、大学の窓口で「厳封・直送」を依頼します。

予備校の単位も、提携大学から直接送られる形になるので、予備校側の手続きに従ってください。

出願全体の流れは「USCPA出願の全手順6ステップ|学歴評価からNTS・受験まで」、NTSの扱いは「NTS(受験票)の有効期限と延長」で詳しく解説しています。

アラスカ州で出願するときの3つの注意点

注意点 内容
科目合格の有効期限は30ヵ月 最初の科目の合格発表日から30ヵ月以内に4科目合格が必要。期限を過ぎると最初の科目から失効する
NTSは6ヵ月 出願した科目は6ヵ月以内に受験する。まとめて出願すると期限切れのリスクがある
州をまたぐ移行は可能 全科目合格後に別の州でライセンスを取る場合、合格実績をNASBA経由で移す(Transfer
of Grades)

「30ヵ月ルール」は2024年以降の制度で、それ以前は18ヵ月でした。

制度変更の経緯は「USCPA試験の制度変更ニュースまとめ【2026年8月更新】」を参照してください。

アラスカ州の出願費用はいくら?受験料の当日確認額

アラスカ州で4科目を1回ずつ受ける場合の出願・受験費用は、学歴評価料121ドル+出願料109ドル×4+受験料262.64ドル×4+日本会場の国際手数料390ドル×4で合計約3,170ドル(約50万円、1ドル157円換算)。アラスカ州は評価料・出願料が標準のCPAES州(各96ドル)より高い。

費用を整理します。

項目 金額 4科目合計 備考
学歴評価料(Education Evaluation) 121ドル(1回) 121ドル 標準のCPAES州は96ドル
出願料(Application Fee) 109ドル/科目 436ドル 標準のCPAES州は96ドル。再受験時も毎回
受験料(Examination Fee) 262.64ドル/科目 1,050.56ドル NASBAの標準額。2026年7月4日以降268.59ドルへ改定との情報あり(要確認)
国際会場手数料(日本受験) 390ドル/科目 1,560ドル 日本のプロメトリックで受ける場合
NIES学歴評価料 別途 − 評価の種類により異なる(要確認)
合計(4科目1回合格) 約3,170ドル(約50万円) 1ドル157円換算、NIES評価料を除く

出典:NASBA
CPAES「Alaska」ほか(2026年8月28日確認)。受験料はNASBAが毎年改定するため、支払い時点の請求額が正となります。

アラスカ州は評価料と出願料が他のCPAES州より計40ドル前後高いですが、受験料と国際会場手数料は全州共通なので、総額での差は1〜2%程度です。

費用で州を選ぶ意味は小さく、決め手は受験資格とライセンスの設計です。

受験料の内訳と値上げの推移は「USCPA受験料の内訳と値上げ動向|日本受験は1科目約12万円」、総額は「USCPAの費用総額|予備校・受験料・出願費の内訳と試算表」で試算しています。

アラスカ州のライセンス要件は?2026年の150単位廃止と2028年の居住要件

アラスカ州のライセンスは、2026年1月1日の州法改正(HB
121)で150単位要件が廃止され、「学士号+会計24単位+ビジネス系9単位+実務経験2年(4,000時間)+AICPA倫理試験90%」が要件になった。ただし2028年1月1日以降、海外教育の保有者は更新時に米国居住の証明が必要になるため、日本在住のままライセンスを維持する州としては向かない。

ここが、アラスカ州で最も注意が必要な点です。

2026年1月からのライセンス要件

項目 2025年まで 2026年1月1日以降
総単位 150単位 廃止。学士号でよい
会計単位 24単位 24単位(変更なし)
ビジネス系単位 9単位 9単位(商法・経済・数学/統計/情報)
実務経験 150単位なら1年、120単位なら2年(要確認) 2年(4,000時間)。会計事務所・企業・政府・教育のいずれも可
実務の監督者 米国CPA Active状態の米国CPA。アラスカ州以外のCPAは資格証明の様式が追加
倫理試験 AICPA倫理試験90% 変更なし
初回申請費用 申請料200ドル+ライセンス料300ドル 変更なし(要確認)
更新 2年ごと(奇数年12月31日満了)、CPE80時間/2年 変更なし

出典:アラスカ州会計委員会、300Hours「Alaska CPA
Requirements」(2026年8月28日確認)

150単位が不要になった点は、単位の少ない日本の大卒には朗報に見えます。

しかし、実務経験が一律2年になったため、ワシントン州(150単位なら実務1年、2025年11月から120単位+実務2年など3ルート)と比べて、早くライセンスを取れる州ではなくなりました。

2028年からの米国居住要件

より重要なのが、同じ州法改正で導入された更新時の居住要件です。

項目 内容
対象 海外の教育機関で学歴を満たした申請者(日本の大学卒はこれに該当)
内容 2028年1月1日以降の更新で、アラスカ州または他の米国の州に居住していることの証明が必要
影響 日本在住のままでは、2028年以降の更新ができなくなる可能性が高い
初回申請・受験 居住要件なし(受験・初回申請には影響しない)

出典:300Hours「Alaska CPA
Requirements」(アラスカ州会計委員会の公開情報に基づく、2026年8月28日確認)。適用の詳細は申請時に州の公式で確認してください。

つまり、アラスカ州は「受験する州」としては変わらず使えるが、「日本在住のままライセンスを維持する州」としては選びにくくなったということです。

日本の予備校が「試験はアラスカ、ライセンスはワシントン州かグアム」と案内してきた設計は、この改正でより合理的になりました。

ライセンスの取り方は「USCPAライセンス取得の要件と流れ|合格後にやること」、ワシントン州の要件は「ワシントン州のUSCPA|受験資格とライセンス要件・更新まで解説」で解説しています。

大学4年の4月にアラスカ州へ出願した筆者の実体験

筆者は経済学部で会計の単位がほぼゼロの状態から、大学3年の10月にアビタスで学習を始め、11月末までに単位認定試験で会計15単位を取得、4年の4月にアラスカ州へ在学中出願(卒業まで18単位以内)した。7月のFARを皮切りに翌年1月までに全科目合格し、ライセンスは監査法人3年目にワシントン州で取得した。

ここからは筆者の出願実体験です。

出願までのタイムライン

時期 やったこと
大学3年 9月 アビタスの無料説明会に参加。会計単位ゼロの経済学部でも受験できる州として、アラスカ州を案内される
3年 10月 受講開始。講義と並行して単位認定試験の対策を開始
3年 11月末 単位認定試験5科目(会計15単位)を取得
3年 12月〜4年 3月 大学に英文の成績証明書・在籍証明書の発行を依頼し、NIESへの学歴評価を申請。大学の事務が「Certificate
of
Enrollment」の書式に慣れておらず、記入方法を予備校に確認しながら進めた
4年 4月 学歴評価が完了し、アラスカ州へ出願。FARの出願料と受験料を支払い、NTSを取得
4年 7月 FAR受験(東京会場)
4年 9月〜翌年 1月 残り3科目を順に受験し、翌年1月に全科目合格
卒業後 新卒でBIG4監査法人に入所。3年目にワシントン州へ合格実績を移し、ライセンスを取得

アラスカ州を選んで良かった点

「在学中に受験を始められた」ことに尽きます。

会計15単位を11月末に揃えた時点で、卒業まで18単位以内という条件も満たしていたため、卒業を待たずに4月に出願できました。

もし「学士号取得後」が条件の州を選んでいたら、受験開始は卒業後の7月以降になり、監査法人入所前に全科目合格することはできませんでした。

在学中合格が就活と入所後の配属にどう効いたかは「アビタスUSCPA合格体験記|1発合格の学習記録つき」と「USCPAで監査法人に入る方法|採用要件・4つの入り方・選考対策」で書いています。

詰まった点と、今なら変えること

詰まったのは、大学側の証明書対応です。

日本の大学の事務窓口は「厳封・直送」の依頼には慣れていても、NASBA指定の在籍証明様式(Certificate
of
Enrollment)への記入は前例がなく、担当者に説明する時間がかかりました。

予備校の記入例を持参して2回目の訪問で発行してもらえましたが、証明書関係は学習開始と同時に着手するのが今なら変える点です。

もう1つは、ライセンス州を受験前に決めていなかったことです。

筆者はアラスカ州で受験→ワシントン州でライセンスの流れになりましたが、これは合格後に「アラスカ州は実務経験の証明者が直属の上司かつUSCPAに限られる」と知って選び直した結果でした。

受験前にライセンス州まで決めておけば、受講中に取る単位数の判断(ワシントン州なら会計24+ビジネス24または実務2年)が早くできます。

ライセンス取得時の経緯は「USCPAライセンス取得の要件と流れ|合格後にやること」の体験談で詳しく書いています。

アラスカ州を選ぶべき人・別の州を選ぶべき人

アラスカ州が向くのは、会計単位が15単位前後しかない大卒・在学生で、受験を早く始めたい人。向かないのは、受験からライセンスまで同じ州で完結させたい人と、米国に住む予定がなくアラスカ州でライセンスを維持したい人である。

日本の受験生が候補にする主な州と比べます。

州 受験資格の目安 ライセンス要件の目安 日本在住での維持 向く人
アラスカ 学士(または卒業まで18単位以内)+会計15単位 学士+会計24+ビジネス9+実務2年 2028年以降は米国居住の証明が必要(要確認) 単位が少なく早く受験したい人。ライセンスは別州へ
ワシントン 学士+会計24+ビジネス24 3ルート(120単位+実務2年 等、2025年11月改定) 可。Inactive制度あり 実務経験があり、日本でライセンスを維持したい人
グアム 学士+会計24+ビジネス24 等 実務なしでInactiveライセンス可 可(年次更新) 実務経験がなく肩書がほしい人
モンタナ 学士+会計24+ビジネス24 等 会計24+ビジネス24+実務1年 等 要確認 学位要件の扱いで選ばれることがある
ニューヨーク 学士+会計単位等(要件複雑) 150単位+実務1年 等 可 米国東海岸勤務予定など

※各州の要件は改定されるため、出願前にNASBA・各州会計委員会の最新情報で確認してください。

状況別の判断表

あなたの状況 おすすめ 理由
経済・法・文系学部などで会計単位がほぼゼロの大卒 アラスカで受験→ワシントンかグアムでライセンス 会計15単位で受験開始でき、ライセンスは維持しやすい州へ移せる
大学3〜4年生で在学中に受験を始めたい アラスカ 卒業まで18単位以内+会計15単位で在学中出願ができる
商学部・経営学部で会計24+ビジネス24が揃っている ワシントン 受験からライセンスまで1州で完結し、Inactive制度も使える
実務経験がなく、まずライセンスの肩書がほしい グアム 実務なしでInactiveライセンスが取れる
米国の州に住む予定がある 勤務予定州 ライセンスの居住要件・実務要件を勤務州に合わせる

「単位が少ないならアラスカで受験、ライセンスは別州」が、予備校各社も案内してきた基本の分かれ目です。

グアムは「USCPAグアム出願のメリット・デメリット|見込み受験と注意点」、モンタナ州は「モンタナ州のUSCPA出願ガイド|学位不要の受験資格と費用」、ニューヨーク州は「ニューヨーク州のUSCPA要件|受験資格・ライセンス・改正点」で個別に解説しています。

出願州は「受験」と「ライセンス」を分けて決める

アラスカ州は、会計15単位・ビジネス不要・在学中可という受験資格の低さで、単位の少ない日本の受験生を長く支えてきた州です。

一方で、2026年のライセンス要件改正と2028年の居住要件により、「ライセンスまでアラスカ州で」という選択は日本在住者には現実的でなくなりました。

これから出願する方は、「どの州で受験を始めるか」と「どの州でライセンスを取り、維持するか」を分けて決めてください。

受験州はアラスカで早く始め、ライセンス州はワシントン州やグアムを見据えて、受講中に取る単位数と実務経験の計画を立てる、というのが筆者の推奨です。

予備校を比較してから決めたい方は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」を、自分の学部・単位でアラスカ州に出願できるかを確認したい方はアビタスの無料資料請求で単位診断を受けておくと、必要な単位認定試験の科目数がその場で分かります。

よくある質問(FAQ)

Q1.
アラスカ州のUSCPA受験資格は何ですか?

学士号+会計15単位、または卒業まで18単位以内の在学生+会計15単位、または学士号+米国CPA監督下の会計事務所実務1年、のいずれかです。

ビジネス単位は受験段階では不要で、総単位は学士号相当の120で足ります。

会計15単位は、財務会計・管理会計・監査・税務などの科目で、予備校の提携大学の単位認定試験で取るのが一般的です。

日本の大学の学位・単位は、NASBAの国際学歴評価(NIES)で評価を受けて申請します。

Q2.
アラスカ州は在学中でも出願できますか?

できます。

卒業まで18単位以内で、会計15単位を取得していれば、大学が発行する在籍証明(Certificate
of Enrollment)を添えて出願できます。

筆者は大学4年の4月に在学中出願し、7月に最初の科目を受験しました。

在籍証明はNASBA指定の様式なので、大学の事務窓口に予備校の記入例を持参して早めに依頼してください。

Q3.
アラスカ州の出願費用はいくらですか?

学歴評価料121ドル(1回)、出願料109ドル/科目、受験料262.64ドル/科目(2026年7月以降268.59ドルへ改定との情報あり、要確認)、日本会場の国際手数料390ドル/科目で、4科目を1回ずつ受けると約3,170ドル(約50万円)です。

これにNIESの学歴評価料が別途かかります。

評価料と出願料は標準のCPAES州(各96ドル)より高いですが、総額での差は1〜2%程度です。

Q4.
アラスカ州でライセンスまで取れますか?

取れますが、日本在住者には向きません。

2026年1月から要件は「学士号+会計24単位+ビジネス系9単位+実務経験2年+AICPA倫理試験」になり、150単位は不要になりました。

ただし2028年1月1日以降、海外の教育機関で学歴を満たした人は更新時に米国の州への居住証明が必要になるため、日本に住んだままの維持は難しくなります。

アラスカ州で合格した後は、ワシントン州やグアムに合格実績を移してライセンスを取るのが定番です。

Q5.
アラスカ州で合格した後、他の州でライセンスを取れますか?

取れます。

全科目合格後、NASBA経由で合格実績をライセンス申請先の州に移し(Transfer
of
Grades)、その州の要件(単位・実務経験・倫理試験)を満たして申請します。

筆者はアラスカ州で合格し、監査法人3年目にワシントン州でライセンスを取りました。

移す先の州の要件は受験前から確認しておくと、受講中に取っておくべき単位数が明確になります。

Q6.
アラスカ州とワシントン州はどちらで出願すべきですか?

会計単位が15単位前後しかないならアラスカ州、会計24単位+ビジネス24単位が揃っていて実務経験があるならワシントン州が目安です。

ワシントン州は受験からライセンスまで1州で完結し、Inactive制度もあるため、日本でライセンスを維持する州として向いています。

アラスカ州は受験を早く始めるための州で、ライセンスは別州へ移す前提で考えると迷いません。

Q7.
科目合格の有効期限はどうなりますか?

アラスカ州では、最初の科目の合格発表日から30ヵ月以内に4科目合格が必要です。

期限を過ぎると、最初に合格した科目から順に失効します。

また、出願した科目のNTS(受験票)は発行から6ヵ月が有効期間なので、まとめて出願しすぎると期限切れのリスクがあります。

筆者は1科目ずつ出願し、合格発表を待たずに次の科目を出願する形で、約7ヵ月で4科目を受け終えました。

まとめ:アラスカ州は「早く受験を始める州」、ライセンスは別州で設計する

この記事の要点を再掲します。

  • アラスカ州の受験資格は「学士号(または卒業まで18単位以内)+会計15単位」。ビジネス単位が不要で在学中出願ができ、単位の少ない日本の大卒・在学生に向く
  • 出願はNASBAポータル→NIES学歴評価→評価申請(121ドル)→科目出願(109ドル/科目)→受験料支払い→NTS取得。証明書は大学からNIESへ直送
  • 費用は4科目1回合格で約3,170ドル(約50万円)。評価料・出願料は他州より高いが総額の差は小さい
  • ライセンス要件は2026年1月に150単位が廃止され「学士+会計24+ビジネス9+実務2年」に。2028年以降は更新時に米国居住の証明が必要になるため、日本在住での維持には向かない
  • 定番は「試験はアラスカ、ライセンスはワシントン州かグアム」。筆者もアラスカで合格し、ワシントン州でライセンスを取得
  • 筆者は大学3年10月に学習開始→11月末に会計15単位→4年4月に在学中出願→翌年1月に全科目合格。証明書の手配は学習開始と同時に着手するのが今なら変える点

アラスカ州は、受験のスタートを最も早く切れる州です。

そのうえで、ライセンスをどこで取り、どこで維持するかを受験前に決めておけば、単位も実務経験も無駄なく積めます。

まず自分の学部の単位数を確認し、会計15単位まで何科目必要かを数えるところから始めてみてください。

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