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モンタナ州のUSCPA出願ガイド|学位不要の受験資格と費用

この記事でわかること

  • モンタナ州のUSCPA受験資格(会計24単位+ビジネス24単位、学士号は不要)と、短大卒・専門卒・大学中退の人が選ぶ理由
  • 出願からNTS取得までの手順と、評価料146ドル・出願料96ドル・受験料の当日確認額
  • 2026年1月1日から3ルートになったモンタナ州のライセンス要件と、SSN(社会保障番号)不要・毎年更新・Inactive制度の特徴
  • モンタナ州とアラスカ州・ワシントン州・グアムの比較と、「学位がない人の受験州」としての位置づけ
  • 予備校の同期で短大卒からモンタナ州に出願した実例と、筆者がすすめる「受験州とライセンス州」の設計

著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。

最終更新日:2026年8月28日

「短大卒(または大学中退)だがUSCPAを受けられる州はあるのか」「モンタナ州は何が違うのか」と調べている方に向けた記事です。

結論から言うと、モンタナ州は受験に学士号を求めない数少ない州で、会計24単位+ビジネス24単位を揃えれば、短大卒・専門卒・大学中退でも出願できます。

さらに、ライセンス申請にSSN(米国の社会保障番号)が不要で、2026年1月からは学士号+実務2年でライセンスが取れるルートも加わり、「学位に不安がある人」の受験州としての価値が上がっています。

一方で、単位が48必要な点はアラスカ州(会計15単位)より重く、ライセンスは毎年更新です。

この記事では、モンタナ州会計委員会(Montana Board of Public
Accountants)とNASBA(全米州会計委員会協会)の公開情報を一次情報として、受験資格・手順・費用・ライセンス要件を整理し、モンタナ州が向く人・向かない人を判断表で解説します。

出願州の全体像は「USCPA出願州の選び方|結局どこがいい?学歴・目的別に即答」で扱っているので、本記事はモンタナ州に絞ります。

目次 閉じる

モンタナ州の受験資格は?学士号なしで受けられる条件

モンタナ州でUSCPAを受験するには、学士号は不要で、認定大学の「入門レベルより上の会計科目24単位(財務会計・監査・税務・管理会計を各1科目含む)」と「会計以外のビジネス科目24単位」の計48単位を出願時点で満たしていればよい。

モンタナ州の受験資格を、NASBAのCPA Examination
Services(CPAES)とモンタナ州の規則(ARM 24.201)に基づいて整理します。

項目 モンタナ州の受験要件
学位 不要(学士号を授与する認定大学の単位であればよい)
会計単位 24単位以上。入門レベルより上で、財務会計・監査・税務・管理会計を各1科目以上含む
ビジネス単位 24単位以上(情報システム・商法・ファイナンス・経済・マーケティング・倫理・組織行動・統計・コミュニケーション等)
総単位 会計24+ビジネス24=48単位が最低ライン
充足時期 出願時点で全要件を満たしていること(在学中の見込み出願は不可)
居住・SSN いずれも不要
学歴評価 海外(日本)の学歴はNASBA国際学歴評価(NIES)のみ受付

出典:NASBA CPAES「Montana」、300Hours「Montana CPA
Requirements」(2026年8月28日確認)

日本の受験生にとってのポイントは3つです。

  • 学士号がなくても受けられる。短大卒・専門卒・大学中退の人が、予備校の単位認定試験で48単位を揃えれば出願できる
  • 「入門レベルより上の会計科目」という条件があるため、簿記入門のような科目は会計24単位に数えられない場合がある。予備校の提携大学の科目がモンタナ州の要件を満たすかを、受講前に確認する
  • 在学中の出願はできない。アラスカ州のような「卒業まで18単位以内」の特例はなく、出願時に48単位が揃っている必要がある

受験資格の一般論は「USCPAの受験資格|高卒・短大卒・在学中でも受けられる?」、学位がない場合の考え方は「短大卒・高卒でもUSCPAは目指せる?」で解説しています。

モンタナ州が「学位に不安がある人の定番」になった理由

日本の予備校がモンタナ州を案内する場面は、次の3つです。

場面 理由
短大卒・専門卒・大学中退 受験に学士号が不要な州は少なく、モンタナ州が代表格
学位はあるが分野が特殊(通信制・海外の学位など) 学位そのものより単位で判断されるため、学歴評価で学位が認められにくいケースの受け皿になる
SSNを持っていない ライセンス申請時にSSNが不要な数少ない州(多くの州はSSNまたは免除申請が必要)

筆者の予備校の同期にも、短大卒で経理職の人がモンタナ州を選んでいました(後述)。

モンタナ州の出願手順|学歴評価からNTS取得まで

モンタナ州の出願は、①NASBAのCPAポータルでアカウント作成→②日本の学校の成績証明書・卒業証明書と予備校の単位をNIESへ直送→③学歴評価申請(146ドル)→④科目ごとに出願(96ドル/科目)→⑤受験料を支払い→⑥NTS(受験票、有効6ヵ月)を受けてプロメトリックで予約、の流れで、初回は書類送付から受験まで2〜3ヵ月を見込む。

手順を時系列で整理します。

手順 やること 所要期間の目安 費用
① アカウント作成 NASBAのCPAポータルでアカウントを作る 即日 無料
② 学歴評価の依頼 短大・大学・専門学校の英文成績証明書・卒業証明書をNIESへ直送。予備校の単位も提携大学から直送 発行1〜2週間+評価4〜6週間 NIESの評価料(別途、要確認)
③ 学歴評価申請 ポータルでモンタナ州のEducation
Evaluationを申請し、146ドルを支払う
評価完了まで2〜4週間 146ドル
④ 科目出願 受けたい科目を選んで出願。出願料96ドル/科目 数日〜1週間 96ドル×科目数
⑤ 受験料の支払い NASBAからの請求に従って受験料を支払う 数日 受験料×科目数(次項)
⑥ NTS受領・予約 NTS(有効6ヵ月)が発行され、プロメトリックで日本会場(東京・大阪)を予約 NTS発行後すぐ 国際会場手数料(次項)

出典:NASBA
CPAES「Montana」(2026年8月28日確認)。手続きは変更されることがあるため、申請時にNASBA公式で確認してください。

2026年夏にNASBAのシステム移行があり、7月12日〜8月3日は出願受付が停止されました。

今後も同様のメンテナンスが入る可能性があるので、出願予定日の前後にNASBAの告知を確認してください。

出願全体の流れは「USCPA出願の全手順6ステップ|学歴評価からNTS・受験まで」、NTSの扱いは「NTS(受験票)の有効期限と延長」で詳しく解説しています。

モンタナ州で出願するときの3つの注意点

注意点 内容
科目合格の有効期限は30ヵ月 最初の科目の合格発表日から30ヵ月以内に4科目合格。モンタナ州は書面申請で延長が認められる場合がある
会計科目の「レベル」判定 入門レベルの科目は会計24単位に数えられない。NIESの評価結果で不足が出た場合、追加の単位認定試験が必要になる
短大・専門学校の単位の扱い 学士号を授与する認定大学の単位が原則。日本の専門学校の単位は評価されない場合があるため、事前にNIESの評価基準を確認する

「30ヵ月ルール」は2024年以降の制度で、それ以前は18ヵ月でした。

制度変更の経緯は「USCPA試験の制度変更ニュースまとめ【2026年8月更新】」を参照してください。

モンタナ州の出願費用はいくら?受験料の当日確認額

モンタナ州で4科目を1回ずつ受ける場合の出願・受験費用は、学歴評価料146ドル+出願料96ドル×4+受験料262.64ドル×4+日本会場の国際手数料390ドル×4で合計約3,140ドル(約49万円、1ドル157円換算)。評価料はCPAES州で最も高い部類(標準96ドル+50ドル)だが、出願料は標準額である。

費用を整理します。

項目 金額 4科目合計 備考
学歴評価料(Education Evaluation) 146ドル(1回) 146ドル 標準のCPAES州は96ドル。2025年6月の内訳明確化で+50ドル
出願料(Application Fee) 96ドル/科目 384ドル 標準額。アラスカ州(109ドル)より安い
受験料(Examination Fee) 262.64ドル/科目 1,050.56ドル NASBAの標準額。2026年7月4日以降268.59ドルへ改定との情報あり(要確認)
国際会場手数料(日本受験) 390ドル/科目 1,560ドル 日本のプロメトリックで受ける場合
NIES学歴評価料 別途 − 評価の種類により異なる(要確認)
合計(4科目1回合格) 約3,140ドル(約49万円) 1ドル157円換算、NIES評価料を除く

出典:NASBA
CPAES「Montana」ほか(2026年8月28日確認)。受験料はNASBAが毎年改定するため、支払い時点の請求額が正となります。

アラスカ州(約3,170ドル)との差は数十ドルで、費用で州を選ぶ意味はほぼありません。

決め手は受験資格(学位の有無・単位数)とライセンスの設計です。

受験料の内訳と値上げの推移は「USCPA受験料の内訳と値上げ動向|日本受験は1科目約12万円」、総額は「USCPAの費用総額|予備校・受験料・出願費の内訳と試算表」で試算しています。

モンタナ州のライセンス要件は?2026年からの3ルートとSSN不要

モンタナ州のライセンスは、2026年1月1日の規則改正(SB 166・ARM
24.201.503)で150単位の一律要件が廃止され、①修士号+実務1年
②学士号+150単位+実務1年 ③学士号+実務2年
の3ルートになった。いずれも会計24+ビジネス24単位とAICPA倫理試験90%が必要で、SSNと米国居住は不要。更新は毎年12月31日で、CPEは直近3年で120時間である。

モンタナ州のライセンス要件を整理します。

2026年1月からの3ルート

ルート 学歴 実務経験 向く人
A:修士号ルート 修士号以上+会計24・ビジネス24単位 1年(2,000時間) 会計系の大学院卒
B:150単位ルート 学士号+追加30単位(計150単位)+会計24・ビジネス24単位 1年(2,000時間) 大卒で予備校の単位で150に届く人
C:学士号ルート 学士号+会計24・ビジネス24単位 2年(4,000時間) 大卒で150単位に届かない人

出典:モンタナ州規則ARM 24.201.503、300Hours「Montana CPA
Requirements」(2026年8月28日確認)

共通要件と注意点は次のとおりです。

項目 内容
実務経験の内容 会計・監査・税務・アドバイザリー等。会計事務所・企業・政府・教育のいずれも可
実務の証明者 米国CPA(有効なライセンス保持者)。直属の上司でなくても、業務内容を把握し上司と時間数を確認できるCPAなら可
実務経験の期間 申請前3年以内に完了したもの
倫理試験 AICPA倫理試験で90%以上
SSN 不要(多くの州はライセンス申請時にSSNまたは免除申請が必要)
居住 不要
初回申請費用 ライセンス料125ドル。他州からの合格実績移行(Transfer of
Grades)は150ドル
更新 毎年12月31日。更新料125ドル(Active)、期限後は同額の遅延料
CPE 直近3年間(ローリング)で120時間。うち技術系科目60時間以上、倫理2時間以上
Inactive 年75ドルでCPE免除。ただし「CPA(Inactive)」の名乗りは不可

重要なのは「受験に学士号が不要」でも「ライセンスには学士号が必要」という点です。

短大卒・専門卒でモンタナ州に出願する場合、全科目合格後にライセンスを取るには、学士号を取得する(通信制大学・海外大学の編入など)か、学士号を求めない州(グアムのInactiveライセンス等)に合格実績を移す必要があります。

日本在住者から見たモンタナ州ライセンスの特徴

観点 モンタナ州 補足
SSNなしで申請できる ○ 日本在住で米国就労歴がない人に向く
実務経験の証明者の柔軟さ ○ 直属の上司でないCPAでも可
更新の手間 △ 毎年更新。ワシントン州(3年ごと)より頻度が高い
維持費 更新料125ドル/年+CPE 3年換算で更新料375ドル。ワシントン州(230ドル/3年)より高い
Inactiveの使い勝手 △ 年75ドルでCPE免除だが、Inactiveの肩書を名乗れない(ワシントン州は「CPA-Inactive」を名乗れる)
居住要件 なし アラスカ州のような2028年からの更新時居住要件はない(2026年8月時点)

日本在住のままライセンスを維持する州としては、ワシントン州が第一候補であることは変わりません。

ただし、SSNがなく、ワシントン州の実務経験要件(直属でなくても米国CPAの証明が必要)を満たしにくい人には、モンタナ州は現実的な選択肢です。

ライセンスの取り方は「USCPAライセンス取得の要件と流れ|合格後にやること」、ワシントン州の要件は「ワシントン州のUSCPA|受験資格とライセンス要件・更新まで解説」、Inactiveの比較は「USCPAのInactive化で維持費節約|条件・手続き・戻し方」で解説しています。

短大卒からモンタナ州に出願した予備校の同期の実例

筆者の予備校の同期(短大卒・事業会社の経理職)は、受験に学士号が不要なモンタナ州を選び、単位認定試験で会計24+ビジネス24単位を揃えて出願、約2年で全科目合格した。ライセンスは学士号がないためグアムのInactiveを取り、その後に通信制大学で学士号を取得してからActiveへの転換を検討している。

筆者自身はアラスカ州で受験し、ワシントン州でライセンスを取ったため、モンタナ州への出願経験はありません。

ここでは、予備校で同じ時期に学習していた同期(短大卒・当時30代前半・事業会社の経理職)の実例を紹介します(本人の了承を得て、特定されない範囲で記載しています)。

出願までの経緯

時期 やったこと
学習開始前 短大卒で学士号がないため、予備校のカウンセリングで「受験に学位が不要なモンタナ州」を案内される
受講1〜6ヵ月目 講義と並行して単位認定試験を受け、会計24単位・ビジネス24単位を取得。短大の単位のうち会計に分類されたのは数単位で、大半を予備校の単位で補った
受講7ヵ月目 短大の英文成績証明書と予備校の単位をNIESへ直送し、学歴評価を申請
受講9ヵ月目 モンタナ州へ出願し、最初の科目を受験
受講約2年 全科目合格
合格後 ライセンスは学士号が必要なため、実務経験なしで取れるグアムのInactiveライセンスを取得。並行して通信制大学の3年次編入で学士号を取得中

実例から見えたモンタナ州の注意点

注意点 何が起きたか
単位認定試験の数が多い 会計15単位で済むアラスカ州と違い、48単位を揃えるために10科目以上の単位認定試験を受けた。学習開始から出願まで約9ヵ月かかった
会計科目のレベル判定 短大で取った簿記の科目は「入門レベル」と判定され、会計24単位に数えられなかった
ライセンスの壁 全科目合格しても学士号がないためモンタナ州のライセンスは取れず、グアムのInactiveへ移した。「受験できる=ライセンスまで取れる」ではない

同期の言葉を借りると、「モンタナ州は受験の入口を開けてくれる州で、出口(ライセンス)は別に設計する必要がある」というのが実感だそうです。

学士号がない人のライセンス設計は「短大卒・高卒でもUSCPAは目指せる?」と「USCPAグアム出願のメリット・デメリット|見込み受験と注意点」で詳しく扱っています。

モンタナ州を選ぶべき人・別の州を選ぶべき人

モンタナ州が向くのは、学士号がない(短大卒・専門卒・大学中退)人、学位の評価に不安がある人、SSNなしでライセンスまで取りたい人。向かないのは、学士号があり単位が少ない人(アラスカ州の方が早い)と、在学中に受験を始めたい人である。

日本の受験生が候補にする主な州と比べます。

州 受験資格の目安 学士号(受験時) ライセンス要件の目安 更新 向く人
モンタナ 会計24+ビジネス24 不要 学士+会計24・ビジネス24+実務1〜2年(3ルート)。SSN不要 毎年 学士号がない人、SSNがない人
アラスカ 学士(または卒業まで18単位以内)+会計15 必要(在学中可) 学士+会計24+ビジネス9+実務2年。2028年から更新時に米国居住要件 2年ごと 学士号があり単位が少ない人
ワシントン 学士+会計24+ビジネス24 必要 3ルート(120単位+実務2年 等)。Inactive制度あり 3年ごと 実務経験があり日本で維持したい人
グアム 学士+会計24+ビジネス24 等 必要 実務なしでInactiveライセンス可 毎年 実務経験がなく肩書がほしい人
ニューヨーク 学士+会計単位等 必要 150単位+実務1年 等 3年ごと 米国東海岸勤務予定など

※各州の要件は改定されるため、出願前にNASBA・各州会計委員会の最新情報で確認してください。

状況別の判断表

あなたの状況 おすすめ 理由
短大卒・専門卒・大学中退 モンタナ 受験に学士号が不要。ライセンスはグアム(Inactive)か学士号取得後に設計
学士号はあるが通信制・海外大学で評価に不安がある モンタナ(またはNIESの事前評価で判断) 学位より単位で判断される
大卒で会計単位がほぼゼロ アラスカ 会計15単位で受験でき、在学中出願も可
大学在学中 アラスカ モンタナ州は出願時に48単位が必要で、在学中の見込み出願ができない
商学部・経営学部で会計24+ビジネス24が揃っている ワシントン 受験からライセンスまで1州で完結
SSNがなく、ライセンスまで日本で取りたい モンタナまたはワシントン モンタナ州はSSN不要。ワシントン州はSSN免除申請で対応

「学士号がないならモンタナ、あるならアラスカかワシントン」が、予備校各社の案内とも一致する基本の分かれ目です。

アラスカ州は「アラスカ州でUSCPA出願|受験資格・費用・ライセンスの注意点」、グアムは「USCPAグアム出願のメリット・デメリット|見込み受験と注意点」、ニューヨーク州は「ニューヨーク州のUSCPA要件|受験資格・ライセンス・改正点」で個別に解説しています。

学位がなくても、受験州とライセンス州を分けて設計すればUSCPAは取れる

モンタナ州は、学士号がない人にUSCPAの受験の入口を開いてくれる州です。

そのぶん単位は48必要で、ライセンスには学士号が要るため、「どの州で受験するか」と「合格後にどこでライセンスを取るか」を最初から分けて設計することが欠かせません。

短大卒・専門卒でこれから目指す方は、まず自分の単位が会計24・ビジネス24にどこまで数えられるかを確認し、不足分を予備校の単位認定試験で何科目補うかを見積もってください。

予備校を比較してから決めたい方は「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」を、自分の学歴でモンタナ州に出願できるかを先に確認したい方はアビタスの無料資料請求で単位診断を受けておくと、必要な単位認定試験の科目数と出願までの期間がその場で分かります。

よくある質問(FAQ)

Q1.
モンタナ州は本当に学士号なしでUSCPAを受験できますか?

できます。

モンタナ州は受験に学位を求めず、認定大学の「入門レベルより上の会計科目24単位」と「会計以外のビジネス科目24単位」を出願時点で満たしていれば出願できます。

短大卒・専門卒・大学中退の人が予備校の単位認定試験で48単位を揃えて出願する例が多く、筆者の予備校の同期にも短大卒でモンタナ州に出願して全科目合格した人がいます。

ただし、ライセンスの取得には学士号が必要です。

Q2.
モンタナ州の出願費用はいくらですか?

学歴評価料146ドル(1回)、出願料96ドル/科目、受験料262.64ドル/科目(2026年7月以降268.59ドルへ改定との情報あり、要確認)、日本会場の国際手数料390ドル/科目で、4科目を1回ずつ受けると約3,140ドル(約49万円)です。

これにNIESの学歴評価料が別途かかります。

評価料は他州より50ドル高いですが、出願料は標準額で、総額はアラスカ州とほぼ同じです。

Q3.
短大の単位は会計24単位に数えられますか?

一部しか数えられない場合が多いです。

モンタナ州の会計24単位は「入門レベルより上」の科目に限られ、簿記入門などの科目は対象外と判定されることがあります。

また、日本の専門学校の単位は、学士号を授与する認定大学の単位と認められない場合があります。

NIESの評価結果で不足が出た分は予備校の単位認定試験で補うことになるので、受講前に予備校で単位診断を受けてください。

Q4.
モンタナ州でライセンスまで取れますか?

学士号があれば取れます。

2026年1月から、①修士号+実務1年 ②学士号+150単位+実務1年
③学士号+実務2年
の3ルートになり、いずれも会計24・ビジネス24単位とAICPA倫理試験90%が必要です。

SSNと米国居住は不要で、日本在住のまま申請できます。

学士号がない人は、合格後にグアムのInactiveライセンスを取るか、通信制大学などで学士号を取ってからモンタナ州に申請する設計になります。

Q5.
モンタナ州のライセンスの維持費はいくらですか?

更新料は毎年125ドル(Active)で、3年換算で375ドルです。

CPEは直近3年間で120時間(技術系60時間以上・倫理2時間以上)が必要で、オンラインの年間定額サービスなら年200〜300ドル程度です。

Inactiveにすると年75ドルでCPEは免除されますが、「CPA(Inactive)」の肩書を名乗ることはできません。

ワシントン州(更新料230ドル/3年、Inactiveで「CPA-Inactive」を名乗れる)と比べると、維持費と肩書の面ではワシントン州の方が使いやすいです。

Q6.
モンタナ州とアラスカ州はどちらで出願すべきですか?

学士号がないならモンタナ州、学士号があって会計単位が少ないならアラスカ州が目安です。

アラスカ州は会計15単位で受験でき、在学中の出願も可能ですが、学士号(または卒業まで18単位以内)が必要です。

モンタナ州は学士号が不要な代わりに48単位が必要で、出願時に全単位が揃っている必要があります。

費用の差は数十ドルなので、学歴と単位数で決めてください。

Q7.
在学中にモンタナ州へ出願できますか?

できません。

モンタナ州は出願時点で会計24・ビジネス24単位がすべて揃っている必要があり、アラスカ州のような「卒業まで18単位以内なら在学中に出願可」という特例はありません。

在学中に受験を始めたい大学生は、アラスカ州で会計15単位を揃えて在学中出願する方が早いです。

筆者も大学4年の4月にアラスカ州へ在学中出願し、在学中に全科目合格しました。

まとめ:モンタナ州は「学士号がない人の受験の入口」、出口は別州で設計する

この記事の要点を再掲します。

  • モンタナ州の受験資格は「会計24単位(入門レベルより上)+ビジネス24単位」で、学士号は不要。短大卒・専門卒・大学中退でも出願できる数少ない州
  • 出願はNASBAポータル→NIES学歴評価→評価申請(146ドル)→科目出願(96ドル/科目)→受験料支払い→NTS取得。出願時に48単位が揃っている必要があり、在学中の見込み出願はできない
  • 費用は4科目1回合格で約3,140ドル(約49万円)。評価料は他州より50ドル高いが総額の差は小さい
  • ライセンスは2026年1月から3ルート(修士+1年/学士+150単位+1年/学士+2年)。SSN・米国居住は不要だが、学士号は必要で、更新は毎年125ドル
  • 短大卒の同期の実例では、単位認定試験で48単位を揃えるのに約9ヵ月、合格後は学士号がないためグアムのInactiveライセンスへ移した
  • 判断の分かれ目は「学士号がないならモンタナ、あるならアラスカかワシントン」

学士号がなくても、モンタナ州を受験の入口にすれば、USCPAへの道は開いています。

ただし、入口と出口(ライセンス)は別の州になる可能性が高いので、受験を始める前に合格後の設計まで決めておいてください。

まず自分の単位が会計24・ビジネス24にどこまで数えられるかを確認するところから始めてみてください。

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