この記事でわかること
- KPMGジャパンの構成(有限責任あずさ監査法人・KPMG
FAS・KPMGコンサルティング・KPMG税理士法人など)と、USCPAが入れる法人・部門 - あずさ監査法人の採用要件でUSCPAがどう扱われているか(公開求人ベース。第二新卒可の監査職求人、AAS〈会計アドバイザリー〉の採用実績を含む)
- 年収レンジ(公開求人の450〜1,500万円)と職階別の目安、USCPAと日本の公認会計士で差が出る点
- 「国内監査法人で業務収入No.1(2025年度)」「セクター別の監査事業部」というあずさの特徴と、USCPAにとっての意味
- 働き方(在宅・拠点・海外)と、BIG4の中であずさを選ぶ判断軸
著者情報:しわすゆう|USCPA(米国公認会計士)。大学在学時にアビタスのUSCPA講座を受講しUSCPAを取得。新卒でBIG4監査法人に就職し会計監査を3年経験。現在はコンサル会社に勤務。
最終更新日:2026年8月28日
「KPMGあずさはUSCPAを採用している?」「業界最大手と聞くけど、USCPAでも入れる?」「年収や働き方は他のBIG4と同じ?」と検索している方に向けて、公開情報と筆者のBIG4経験をもとに整理します。
結論から言うと、有限責任あずさ監査法人は監査職の公開求人で「公認会計士合格もしくはUSCPA全科目合格」を必須条件に明記し、第二新卒可・年収450〜1,500万円で募集しています。特徴は2025年度に国内監査法人で業務収入1位の規模と、セクター(業種)別に組織された監査事業部です。
筆者はBIG4の1社に新卒でUSCPAとして入所し、3年間会計監査を担当しました(自法人名は伏せます)。
この記事では、あずさ監査法人の公開情報(法人概要・定期採用サイト・業務及び財産の状況に関する説明書類の公表値)と各転職サイトの公開求人を一次情報に、グループの構成、採用要件、年収、働き方、選考のポイントを解説します。
BIG4全体の比較は「BIG4監査法人の違いを比較|規模・年収・働き方・USCPA採用」で、監査法人への入り方は「USCPAで監査法人に入る方法|採用要件・4つの入り方・選考対策」で扱っています。
KPMGあずさとは?KPMGジャパンの構成とUSCPAが入れる法人
有限責任あずさ監査法人とは、KPMGの日本における監査法人で、全国主要都市に約7,000名の人員を擁し、第41期(2025年6月期)の業務収入は1,314億円(監査証明業務990億円・非監査証明業務324億円)である。KPMGジャパンには他にKPMG
FAS・KPMGコンサルティング・KPMG税理士法人などがあり、USCPAの主な入口は監査法人の監査職と、監査法人内のAAS(アカウンティング・アドバイザリー・サービス)である。
KPMGジャパンも複数の法人で構成されています。
USCPAに関係する法人を整理します。
| 法人 | 主な業務 | USCPAの入口 |
|---|---|---|
| 有限責任あずさ監査法人 | 監査証明業務、財務会計・内部統制・ESG・規制対応・IT・デジタル・スタートアップ関連の非監査証明業務 | 監査職(USCPA全科目合格で応募可)、AAS事業部(会計アドバイザリー。USCPA向け採用説明会の実績あり) |
| KPMG FAS | M&A、事業再生、フォレンジック | 財務DD・バリュエーション等でUSCPA歓迎 |
| KPMGコンサルティング | 戦略・業務・IT・リスクコンサルティング | 会計・財務・リスク領域でUSCPA歓迎 |
| KPMG税理士法人 | 税務、国際税務 | 国際税務でUSCPA歓迎 |
出典:あずさ監査法人「法人概要」、業務及び財産の状況に関する説明書類(第41期)の公表値、各転職サイトの公開求人(2026年8月確認)
あずさ監査法人は、監査法人の中にAAS事業部(アカウンティング・アドバイザリー・サービス)を持ち、IFRS導入・決算早期化・会計システム対応などの会計アドバイザリーを提供しています。
USCPA向けの転職サイト(USCPAキャリアナビ)では、過去にAAS事業部のUSCPA向け採用説明会が複数回開催された実績が公開されており、USCPAを会計アドバイザリー人材として受け入れてきた部門です。
あずさ監査法人の基本データ
公開情報から特徴をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2003年2月(KPMGジャパンの監査部門が設立)。2004年に朝日監査法人と合併。前身は1949年設立のピート・マーウィック・ミッチェル日本事務所 |
| 有限責任化 | 2010年 |
| 人員 | 全国主要都市に約7,000名。社員552人(公認会計士516人・特定社員36人、第41期) |
| 業務収入 | 第41期(2025年6月期)1,314億円。2025年度、国内監査法人で業務収入No.1(採用サイト、各法人説明書類より) |
| 被監査会社 | 3,255社(金商法監査クライアント954社を含む、2025年6月30日時点) |
| 拠点 | 東京(大手町)・大阪(淀屋橋)・名古屋(名駅)の統轄事務所+地域事務所19ヵ所 |
| 組織 | 金融、テレコム・メディア、テクノロジー、パブリック、小売・消費財、ライフサイエンス、自動車などセクター別の監査事業部 |
| グローバル | KPMGは世界138の国と地域に約276,000名。世界約90都市に約710名の日本語対応プロフェッショナル |
出典:あずさ監査法人
定期採用サイト「法人概要」、Wikipedia、業務及び財産の状況に関する説明書類の公表値(2026年8月確認)
USCPAの観点で注目すべきは、「セクター別の監査事業部」と「約7,000名・業務収入1位の規模」の2点です。
セクター別組織は、入所時点で業種(金融・テクノロジー・自動車など)を選んで専門性を積む構造で、USCPAが「英語×業種」の掛け算を作りやすい環境です。
KPMGジャパンを含むBIG4の求人を横断して確認したい方は、会計士・USCPA専門のMS-Japanの無料登録で、監査・AAS・FAS・コンサルの公開・非公開求人を比較できます。
KPMGあずさはUSCPAを採用している?公開求人の採用要件
有限責任あずさ監査法人の監査職(大阪事務所)の公開求人は、必須条件を「公認会計士合格(論文式試験合格者を含む)もしくはUSCPA全科目合格」と明記し、第二新卒可・年収450〜1,500万円・5名以上募集で掲載している(2026年8月時点)。一方、名古屋事務所の経験者求人は「公認会計士資格+監査法人での会計監査経験」が必須で、拠点・職階によりUSCPAの扱いが異なる。
公開求人のUSCPAに関する記載を整理します。
| 求人の職種 | 必須要件(USCPA関連の記載) | 年収レンジ・条件 |
|---|---|---|
| 監査職(大阪事務所) | 公認会計士合格(論文式合格者を含む)もしくはUSCPA全科目合格。監査経験・年数により優遇 | 450〜1,500万円。第二新卒可、5名以上募集、在宅勤務制度あり、WEB面接実績あり |
| 監査職(名古屋事務所・経験者) | 公認会計士資格+監査法人での会計監査経験。外国籍は日本語検定N1 | 450〜1,500万円。IFRS導入等の会計アドバイザリー経験・事業会社経理経験・ビジネス英語は歓迎 |
| AAS事業部(会計アドバイザリー) | 過去のUSCPA向け採用説明会でUSCPA・科目合格者を対象に募集した実績 | 財務会計アドバイザリー(東京・大阪・名古屋)で求人掲載の実績 |
| 通年採用(非会計士職) | AIスペシャリスト、データサイエンティスト、情報セキュリティなど会計士資格を前提としない職種 | IT・データ領域からの入口 |
出典:マイナビ会計士掲載の有限責任あずさ監査法人公開求人、USCPAキャリアナビの掲載履歴、業務及び財産の状況に関する説明書類の解説記事(2026年8月確認)。要件は時期により変わるため、応募時に最新の求人票を確認してください。
この表から分かることは3つあります。
- 監査職スタッフ枠はUSCPA全科目合格でJCPA論文式合格者と同列に応募でき、第二新卒可と明記されている
- 経験者枠は拠点によって「公認会計士資格+監査経験」が必須で、USCPA未経験者は対象外の求人がある
- AAS(会計アドバイザリー)はUSCPAを継続的に受け入れてきた部門で、監査職以外の入口として実績がある
筆者が在籍したBIG4でも、会計アドバイザリー部門はUSCPA・科目合格者の比率が監査部門より高く、IFRS導入やUS
GAAP対応の案件では英語で会計を扱える人材が常に不足していました。
科目合格段階での動き方は「USCPA科目合格で監査法人に入れる?入口3つと動くべき合格数」、新卒での入り方は「新卒でUSCPAから監査法人へ|就活の流れと在学中合格の実例」で解説しています。
定期採用(新卒)でのUSCPAの扱い
あずさ監査法人の定期採用サイトは、日本の公認会計士試験合格者を主な対象に設計されています。
USCPAでの新卒入所は、定期採用の論文式合格者向け日程とは別に、キャリア採用ページやエージェント経由で「全科目合格(見込み)」を示して応募するのが一般的です。
筆者も新卒時は論文式合格者向け選考とは別ルートで、USCPA全科目合格を前提に選考を受けました。
公開求人で「第二新卒可」と明記されている点は、社会人1〜3年目でUSCPAを取得し、監査法人に転職したい人にとって入口が明確であることを意味します。
KPMGあずさの年収は?公開求人のレンジと職階別の目安
有限責任あずさ監査法人の監査職の公開求人は年収450〜1,500万円で掲載されており、職階別の目安はスタッフ450〜650万円・シニア650〜850万円・マネージャー850〜1,100万円とBIG4共通の水準である。USCPAとJCPAで入所時の給与に差はなく、求人票には「監査の経験や年数によって優遇」と記載されている。
年収は法人が職階別に公表していないため、公開求人のレンジと筆者の経験(同世代のBIG4水準)から目安を示します。
| 職階 | 年次の目安 | 年収の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スタッフ | 1〜3年目 | 450〜650万円 | 公開求人の下限450万円。残業代で変動 |
| シニア | 4〜7年目 | 650〜850万円 | 現場責任者(インチャージ)。残業代の有無で幅が出る |
| マネージャー | 8〜12年目 | 850〜1,100万円 | 管理職扱いで残業代なしが一般的 |
| シニアマネージャー | 12年目以降 | 1,100〜1,400万円 | 公開求人の上限1,500万円はこの層 |
| パートナー | ― | 1,500万円〜 | 社員(552人)として法人の経営に参画 |
※公開求人のレンジ(450〜1,500万円)以外は、転職エージェントの公開情報と筆者の同期・元同僚の水準からの目安です。法人公式の公表値ではないため、応募時に確認してください。
USCPAとJCPAの違いは、筆者の経験では次のとおりでした。
| 項目 | USCPA | JCPA(論文式合格者) |
|---|---|---|
| 入所時の給与 | 同じ | 同じ |
| スタッフ期間の評価 | 担当案件の成果で評価 | 同左 |
| 修了考査・実務補習 | 対象外(州のライセンスは本人が別途取得) | 3年の実務補習と修了考査 |
| シニア昇格 | 法人内の評価次第 | 修了考査合格→JCPA登録が標準ルート |
| 経験者採用 | 拠点によっては「公認会計士資格+監査経験」が必須で対象外の求人あり | 幅広い |
| 配属 | 外資系・海外子会社・IFRS適用企業に配属されやすい | 幅広い |
筆者の場合、入所時の年収は日本の公認会計士組と同じで、3年目の転職時に「英語×監査経験」が評価されて年収が上がりました。
あずさの場合、USCPAで入所した後に法人内で経験を積むか、AASで会計アドバイザリーの経験を積むかが、その後の年収と転職市場での評価を左右します。
BIG4の年収カーブは「監査法人の年収カーブ|スタッフ〜パートナーの職階別相場と実体験」、USCPA全体の年収相場は「USCPAの年収はいくら?日本・米国の相場と筆者の推移を公開」で解説しています。
KPMGあずさの働き方は?在宅・拠点・海外
有限責任あずさ監査法人の公開求人には在宅勤務制度・年間休日120日以上・WEB面接実績が記載され、拠点は東京・大阪・名古屋の統轄事務所と地域事務所19ヵ所である。繁忙期の長時間労働はBIG4共通だが、セクター別事業部のため担当業種の決算期に忙しさが左右される。
働き方を、公開求人と法人概要、筆者のBIG4経験から整理します。
| 項目 | あずさ(公開情報) | BIG4共通の実態(筆者の経験) |
|---|---|---|
| 在宅勤務 | 制度あり(公開求人に記載) | クライアント先・事務所・在宅を案件で使い分ける |
| 年間休日 | 120日以上 | 繁忙期の休日出勤は振替で対応 |
| 拠点 | 東京(大手町)・大阪(淀屋橋)・名古屋(名駅)+地域事務所19ヵ所 | 関西・中国地方でのプレゼンスが強いとされる |
| 組織 | セクター別の監査事業部(金融、テクノロジー、自動車など) | 担当業種の決算期・規模で繁忙度が決まる |
| 海外 | KPMGは138の国と地域。約90都市に約710名の日本語対応プロフェッショナル | 海外派遣は応募制。英語力と現場の評価が前提 |
| 採用 | WEB面接実績あり、5名以上募集 | 地方在住者も面接を受けやすい |
| 非会計士職 | AI・データサイエンス・情報セキュリティの通年採用 | IT監査・データ分析と監査の協働が増えている |
出典:マイナビ会計士掲載の公開求人、あずさ監査法人
法人概要(2026年8月確認)
USCPAにとっての注目点は、セクター別事業部という組織構造です。
筆者が在籍したBIG4も業種別の部門構成でしたが、入所時点で「どの業種に入るか」が決まると、その後の専門性と転職市場での評価に直結します。
USCPAで入所するなら、外資系クライアントや海外子会社が多い業種(テクノロジー、製造業、消費財など)を希望すると、英語案件に配属される確率が上がります。
繁忙期の実態は「監査法人は激務?繁忙期の実態と年間の残業時間を実体験で解説」、英語の使用頻度は「監査法人で英語は使う?USCPAが3年で担当した英語業務の実態」で解説しています。
AAS(会計アドバイザリー)という「USCPAが集まる部門」
あずさ監査法人のAAS事業部は、IFRS導入支援、決算早期化、会計処理の高度化、会計システム対応など、監査以外の会計アドバイザリーを担当する部門です。
USCPAキャリアナビでは、2019年・2021年・2022年にAAS事業部のUSCPA向け採用説明会(WEB含む)が開催された記録が残っており、財務会計アドバイザリーの求人が東京・大阪・名古屋で掲載されてきました。
筆者は監査部門からコンサルに転職しましたが、監査法人内に会計アドバイザリー部門があり、USCPAを継続的に採用している法人なら、転職せずに同じキャリアチェンジができた可能性があります。
IFRS・US
GAAPの知識を英語で扱えるUSCPAは、この種の部門で「日本の公認会計士の代替」ではなく「国際会計基準の専門家」として位置づけられます。
監査法人からの転職先全体は「監査法人からの転職先7選|3年で辞めた私の選択と判断軸」で整理しています。
USCPAがKPMGあずさの選考で見られる3つのポイント
USCPAがあずさ監査法人の選考で見られるのは、「全科目合格の時期と受験計画」「英語で業務ができる根拠」「希望する業種(セクター)と理由」の3つである。セクター別組織の法人だからこそ、「どの業種で専門性を積みたいか」を語れる候補者が評価される。
筆者がBIG4で中途採用面接に同席した経験と、あずさの公開求人の要件から、USCPAが見られるポイントを整理します。
| ポイント | 法人側が確認したいこと | 通りやすい答え方 |
|---|---|---|
| ① 全科目合格の時期と受験計画 | 科目合格なら「いつ全科目そろうか」。合格済みなら「どう合格したか」 | 受験月・合格科目・残り科目の計画を数字で。合格済みなら学習時間と工夫を1分で |
| ② 英語で業務ができる根拠 | 外資系・海外子会社・IFRS適用企業に配属できるか | TOEICの点数より「英語で会計を扱った経験」。英語案件を希望すると明言 |
| ③ 希望する業種と理由 | セクター別事業部のどこに入りたいか。その業種への関心と適性があるか | 「◯◯業種は海外展開が進んでおり、英語×業種の専門性を積みたい」と、USCPAの強みと業種を結びつける |
③はあずさで特に意識したい点です。
筆者が在籍したBIG4でも業種別の部門があり、面接で「どの業種に興味があるか」を聞かれました。
「特にない」と答えると配属が法人任せになり、英語案件から外れることもあります。
USCPAの強みが活きる業種を自分で指名するのが、入所後の3年間の質を上げる近道です。
選考の進め方|新卒・中途・科目合格段階の3パターン
| 状況 | 進め方 | 目安 |
|---|---|---|
| 大学在学中・全科目合格済み | 定期採用サイトとキャリア採用ページを確認。エージェントで新卒枠の有無も確認 | 大学3〜4年の秋〜冬 |
| 社会人1〜3年目・全科目合格済み | 「第二新卒可」の監査職求人にエージェント経由で応募。AASも並行検討 | 閑散期(7〜9月・1〜2月) |
| 社会人・科目合格段階(2〜3科目) | AASの採用動向を確認。監査職は全科目合格の見通しを示して応募 | 残り科目の受験月を決めてから |
面接対策は「監査法人の面接対策と志望動機の作り方|頻出質問15と例文」、採用時期は「監査法人の採用時期と転職タイミング|USCPAはいつ応募すべきか」で解説しています。
KPMGあずさを含むBIG4の求人を比較したい方へ
あずさ監査法人は拠点・職階によってUSCPAの扱いが異なり(大阪は第二新卒可、名古屋の経験者枠は公認会計士資格必須など)、求人票を個別に確認する必要があります。
会計士・USCPA専門のMS-Japanは、BIG4の監査・AAS・FAS・コンサルの求人を横断して扱い、USCPA科目合格者向けの個別相談会も常時開催しています。
希望拠点と業種を伝えて求人票を並べると、自分がどの枠で応募できるかが見えてきます。
KPMGあずさとBIG4他社の違いは?USCPA目線での比較
BIG4監査法人はいずれもUSCPAを採用しており、年収・働き方に大きな差はない。あずさの特徴は「2025年度に国内監査法人で業務収入1位の規模」「セクター別の監査事業部」「AAS事業部でのUSCPA採用実績」の3点で、業種の専門性を積みたいUSCPA、会計アドバイザリーを目指すUSCPAには相対的に向いている。
公開情報から見えるあずさの相対的な特徴を整理します。
| 比較軸 | あずさ | BIG4他社との比較(公開情報ベース) |
|---|---|---|
| 規模 | 約7,000名、業務収入1,314億円(第41期)。2025年度に国内監査法人で業務収入1位 | 監査法人単体の業務収入ではBIG4最大 |
| 組織 | セクター(業種)別の監査事業部 | 入所時に業種を選ぶ構造。専門性が積みやすい |
| USCPAの入口 | 監査職(第二新卒可・USCPA全科目合格)とAAS事業部 | AASのUSCPA向け採用説明会の実績が公開されている |
| 拠点 | 東京・大阪・名古屋+地域事務所19ヵ所 | トーマツ(約30都市)に次ぐ広さ。関西・中国地方に強いとされる |
| 経験者採用 | 拠点によってJCPA必須の求人あり | USCPA未経験者は拠点・職種を選ぶ必要がある |
| 歴史 | 2003年設立(朝日監査法人と2004年合併)。KPMGジャパンは1949年から | 旧朝日監査法人の流れ。三井・住友グループとの関係が深いとされる |
出典:あずさ監査法人
定期採用サイト、公開求人、Wikipedia、業務及び財産の状況に関する説明書類の公表値(2026年8月確認)。他社の詳細は各法人の公開情報を参照してください。
筆者の感覚では、法人間の差より「配属チーム」「英語案件の有無」の方が3年間の質を左右します。
そのうえであずさを選ぶ理由を1つ挙げるなら、「業種を絞って専門性を積み、その後に会計アドバイザリーへ進みたい」というキャリア像に合うことです。
BIG4の詳細比較は「BIG4監査法人の違いを比較|規模・年収・働き方・USCPA採用」、他の3社は「デロイトトーマツ×USCPA|採用・年収・働き方の実態」「PwC Japan×USCPA|採用・年収・働き方の実態」「EY新日本×USCPA|採用・年収・働き方の実態」でそれぞれ解説しています。
BIG4各社の現在の求人要件と募集時期を並べて比較するなら、MS-Japanに登録して4法人の求人票を取り寄せるのが最短です。
これからUSCPAの学習を始める方は、「USCPA予備校おすすめ比較|費用・教材・サポートで選ぶ3校」で予備校を選び、「アビタスUSCPA合格体験記|1発合格の学習記録つき」で筆者の学習ログを参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1.
USCPAだけでKPMGあずさに入れますか?
入れます。
2026年8月時点の公開求人では、監査職(大阪事務所)の必須条件に「公認会計士合格(論文式合格者を含む)もしくはUSCPA全科目合格」と明記され、第二新卒可・年収450〜1,500万円で募集されています。
ただし、名古屋事務所の経験者求人のように「公認会計士資格+監査経験」を必須とする求人もあるので、拠点・職階ごとに求人票を確認してください。
Q2.
科目合格の段階でも応募できますか?
監査職の公開求人は全科目合格が前提です。
一方、AAS事業部(会計アドバイザリー)は過去にUSCPA・科目合格者向けの採用説明会を開催した実績があり、科目合格段階の入口として検討できます。
筆者が在籍したBIG4でも、会計アドバイザリー部門は科目合格者の受け入れが監査部門より柔軟でした。
科目合格段階の動き方は「USCPA科目合格で監査法人に入れる?入口3つと動くべき合格数」で解説しています。
Q3.
USCPAと日本の公認会計士で年収に差はありますか?
入所時の給与に差はありません。
筆者の場合、新卒入所時の年収は日本の公認会計士組と同じで、評価は担当案件の成果で決まりました。
あずさの公開求人には「監査の経験や年数によって優遇」と記載されており、資格の種類より経験で条件が決まる設計です。
差が出るのはシニア以降の昇格要件と、経験者採用で「公認会計士資格必須」の求人がある点です。
Q4.
セクター別事業部とは何ですか?USCPAはどこに入るべきですか?
金融、テレコム・メディア、テクノロジー、パブリック、小売・消費財、ライフサイエンス、自動車など、業種ごとに分かれた監査部門のことです。
USCPAの強み(英語・US
GAAP・IFRS)を活かすなら、外資系クライアントや海外子会社が多い業種(テクノロジー、製造業、消費財など)を希望するのが現実的です。
面接で希望業種と理由を語れるかどうかが、配属と入所後の3年間を左右します。
Q5.
AAS事業部にはUSCPAで入れますか?
入れる実績があります。
USCPAキャリアナビには、2019年・2021年・2022年にあずさ監査法人AAS事業部のUSCPA向け採用説明会(WEB含む)が開催された記録があり、財務会計アドバイザリーの求人が東京・大阪・名古屋で掲載されてきました。
IFRS導入・決算早期化・会計システム対応など、USCPAの会計知識を英語で扱う業務が中心です。
最新の募集状況はエージェント経由で確認してください。
Q6.
地方事務所でもUSCPAを採用していますか?
大阪事務所の公開求人はUSCPA全科目合格で応募でき、第二新卒可・在宅勤務制度あり・WEB面接実績ありと記載されています。
名古屋事務所の経験者求人は公認会計士資格が必須です。
あずさは東京・大阪・名古屋の統轄事務所に加えて地域事務所19ヵ所を持ち、関西・中国地方に強いとされるので、地方在住のUSCPAは希望拠点の求人票を個別に確認してください。
Q7. 英語はどの程度必要ですか?
監査職の必須要件に英語の記載はありませんが、名古屋事務所の求人では「ビジネスレベルの英語力」が歓迎要件です。
実際に見られるのは点数より「英語で会計を扱った経験」で、USCPAの学習経験そのものが根拠になります。
KPMGは世界約90都市に約710名の日本語対応プロフェッショナルを配置しており、海外子会社案件で英語を使う機会は多い法人です。
必要な英語力の全体像は「USCPAの英語力|TOEIC何点から?600点台でも受かる理由」を参照してください。
Q8. KPMGあずさは激務ですか?
繁忙期はBIG4共通で忙しく、3月決算の期末監査(4〜5月)と四半期レビューの時期は長時間労働になります。
セクター別事業部のため、担当業種の決算期(金融は3月、小売は2月決算が多いなど)で繁忙期のタイミングが変わります。
公開求人には在宅勤務・年間休日120日以上が記載されており、制度面はBIG4他社と同水準です。
筆者の経験では、法人の差より「配属されたクライアントの決算期と規模」で忙しさが決まります。
まとめ:KPMGあずさはUSCPAで入れる。特徴は「業務収入1位の規模」と「業種別組織」
この記事の要点を再掲します。
- 有限責任あずさ監査法人は約7,000名・業務収入1,314億円(第41期)、2025年度に国内監査法人で業務収入1位。監査法人内にAAS事業部(会計アドバイザリー)を持つ
- 監査職の公開求人は「公認会計士合格もしくはUSCPA全科目合格」を必須条件に明記し、第二新卒可・年収450〜1,500万円。経験者枠は拠点によってJCPA必須の求人あり
- AAS事業部はUSCPA向け採用説明会の実績があり、科目合格段階の入口として検討できる
- 年収はBIG4共通(スタッフ450〜650万円・シニア650〜850万円・マネージャー850〜1,100万円が目安)。USCPAとJCPAで入所時の給与差はない
- 働き方は在宅・年間休日120日以上。セクター別の監査事業部のため、希望業種を自分で指名することが英語案件に配属される近道
- 選考で見られるのは「全科目合格の時期」「英語の根拠」「希望する業種と理由」の3点
あずさにUSCPAで入れるかどうかは、公開求人が答えを出しています。
「業種を絞って専門性を積みたい」「会計アドバイザリーに進みたい」なら、希望拠点の求人票とAASの採用動向を確認するところから始めてみてください。
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